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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
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28 ギルドのお願い。

最初に口を開いたのは調薬ギルドのジドルタだった。


「我々はミクト様が作ったこの街に支部を作らせて頂こうと、お願いに来ました」

そう言うとみんなが頭を下げる。


次に料理ギルドのツイ。

「料理ギルドは料理関係の物を取り扱います。 街に食堂等も出したいのですが」


錬金ギルドのニフラ。

「私達は魔道具を作ってるの、魔石等の買い取りもしてるから、街に支部を置かせて欲しいの」


商業ギルドのリフィナ。

「ミクト様が創った街と言う事を聞き以前担当させて頂きました、私がこちらのギルドマスターに任命されました。 私達は大きな物、馬車や馬、行商、不動産等も扱っています」


最後に鍛冶ギルドのゼルス。

「ワシらは鉱石類や鉄くず、要らなくなった武具の買い取りと武器や防具の販売をしている。 街に支部を置かせてくれんか?」

と、みんなの話を聞いて、疑問に思った事があったので聞いて見た。



「ハンターギルドは来てないんですね?」

すると皆苦笑いを浮かべた。

俺が首を傾げて疑問に思っていると、リフィナが教えてくれた。

「ハンターギルドは職員が来てましたが、綺麗なエルフの方が話した後帰らしていましたよ」

えっ? 何でハンターギルドを帰したんだろうかベルのやつは……。



気になったのでボイスチャットを繋いだ。

『どうしたの? 話終わった?』

「何故ハンターギルドを帰したんだ?」

『あぁ、あれは駄目ね、用事を聞いたら他と一緒で支部をって話だけど、言葉の端々にあいつはこの街を手に入れようまでは思ってないだろうけど、何かしようと企んでたね』

「良く分かったな」

『だって、私がギルドマスターになった暁にはどうのこうのとか言うのは信用できないでしょ』

「確かに、まあそういう理由なら別に問題ない」

『そっ? こっちも上手く話し纏めとくから』

「ああ」

そう言って切った……あっちの話ってなんだ?




皆に向き直り。

「すみません、理由は分かりました」

するとニフラが口を開いた。

「今のは異界者が使える念話ですよね? それを魔道具にできれば、情報交換がもっとスムーズになるのになぁ……」

携帯か……出来そうだよな?



その後、色々条件等を話し合ってみんな支部を作る事になった。

皆を見送った後、リビングへ行くとベルとカイ、対面にグレンがソファに座って話していた。弟子達は他のソファに座っている。


「やっと終わったぞ」

そう言ってソファに座るとベルが口を開いた。

「来たわね……さあグレン、話して」

いつの間にか呼び捨て。

グレンは頭を掻きながら喋り出す。

「いやぁ、ベルさんと話てこの街にうちの道場も建てる事になったんだよ」


俺はベルを見て言う。

「無理やり進めて無いよな?」

「当たり前でしょ、条件を話し合って決めたのは彼よ」

「ならいいか」

「軽いなおい」

「こんなもんだよいつもって言うのは嘘で、ベルが話したんなら大丈夫だ」

そう言うと横でベルが胸を張ってドヤ顔してる。



グレン達の条件はこうだ。


・建設費は自分達でちゃんと用意する事。

当たり前だ。


・場所はこっちで指定して、物はご自由にと。

ほう……。


・街の治安の維持と門番をローテーションで受け持つ事。

なるほど……うちの門下生にやらせようと思ってたけど。



これが主な条件で、他に何かあればその都度と言う事になったらしい。

するとベルが語り出した。

「この街は『道場都市』、強くなりたい者が集まる場所にしないとね」

まあそうだな。




丁度昼時になったのでグレン達も昼飯に招待し、オーリの料理を皆で食べた。

食後休憩にベル、カイ、グレンに後でサキドへ行く事を伝える。

ダインに紹介して建ててもらう為だ。

俺も別館を建てて貰わないとな。



他の者達は好きにさせて俺達4人はサキドへと向かった。


ダインの作業場へ行き声を掛ける。

「すみませーん」

いつもなら直ぐに誰か出て来るのに……。

すると少しして女性が出て来た。

「はい? どういった御用ですか?」

「すみません、ミクトと申します。 ダインさんはいらっしゃいますか?」

「あっ、貴方がミクトさんですね、主人が話してました、黒金を持ってきた異界者だって」

あいつ結婚してたのか!?



「あっ、挨拶が遅れました、私ダインの妻でリュシャと申します」

と、頭を下げ自己紹介をしてくれた。

リュシャは、肩まであるピンク色のソバージュヘアで、気の強そうな顔つきだが綺麗な女性だ、スタイルはボンキュッボンだな、何かスポーツでもやってるかのようだ。

今は長いスカートに白のブラウスでエプロンを着けている。



「すみません、主人は今仕事で出てまして当分帰ってきませんよ?」

俺は作業場を見て。

「弟子達も行ったんですか?」

「ええ、なにやら大きな仕事らしくて、弟子の方達も呼ばれました」

なるほど、道理で最近見ないと思ったら。

「リュシャさんは一人で大丈夫ですか?」

そう聞くとフフッと笑って答えた。

「これでもハンターをやってたので、その辺の男には負けませんよ」

そう言って腕を上げて力こぶを作る。

可愛い人だな。


そうかぁ、仕事ならしょうがないが……他の大工を知らないしな。



どうするか考えてるとリュシャさんが。

「もしかして主人に仕事の依頼でした?」

「ええ、まあ……仕事ならしょうがないですね、他の……」

「でしたら、主人の師匠を訪ねてみては?」

おっ? 大工の師匠か。

「何処に行けば会えますか?」

「ファースに居るオージスと言う人です、ちょっと待っててください」

そう言って中に引っ込んで行き、少し経つと戻って来た。


「これを持って行けば依頼を受けてくれると思います」

封筒を渡された。

「ありがとうございます、ちなみに場所はどの辺りか分かりますか?」

「ええ、広場から……」

場所を聞いて俺達はポータルでファースへ飛んだ。




この時俺は、ファースであいつと再会するとは思ってもいなかった。

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