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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
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閑話4 2人の思い。

Side:闘技場統括シャラナ



執務室で仕事をしていると珍しく受付の子がやって来た。


もう、忙しいのに……。

「どうしたの?」

扉を開けて入って来ると、お客様が絶対王者を探していると言う。


はて? どういう事でしょう?

詳しく聞くと強い者を探しているらしい。

私は受付まで行きお客様を見た瞬間、これは良いイベントになりそうだと思った。



話をして軽く挑発するとお客様は簡単に乗ってくれたわ。

受付の子に情報を聞くように言い、他の子にさっそく戦士を集めるように言った。

相手は異界者の男と言う事と見た目を伝えて、募集条件は勝てば10万G負けたら何も無しと言う事で集めて貰うと直ぐに集まった。

彼らは戦士、戦う事が好きな連中だものね。





1時間後、戦いが始まり私はいつもの特等席で観戦する。

あら、1人目が剣豪なんて、簡単に終わっちゃったらどうしよう……。


……何ですか今の動きは!?

これは……半分は行きそうね。

その後も彼は勝ち続け、最後の1人を凄いボコボコにして勝っちゃった。




部下に聞くと、掛け金が凄いことに……これはまたやりたいわね。

異界者は対人戦が苦手と聞いていたけど彼は、いえ……ミクト様はとても慣れている様子。

ミクト様にお願いしてみましょう。

部下にミクト様をお連れするように伝え待っていると暫くしてやって来た。



挨拶をするとミクト様は私の考えを分かってるようでした。

またイベントをして欲しい事を伝えると、凄くいいアイデアを頂いたわ。

ランキング……これは儲かるわよ!!



ミクト様が部屋を出たので早速ランキングを作る為に部下を集めた。

これで闘技場は新たに生まれ変わるのよ!!!





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Side:帝国の剣豪ガインバル




俺は物心ついた頃から剣を振っていた。

家は普通の家庭だが、剣の腕を磨いて皇帝に認められれば貴族にだってなれる。

皇帝の近衛を目指して日々剣を振っていた。


20歳になる頃には剣豪と呼ばれるようになる。

それでももっと強くなるために剣を振り続けた。

ある日サキドに闘技場があり、世界中から強者が集まると聞いて早速準備をして帝都を出発した。




サキドに到着して宿を取り、闘技場へと向かった。

しかし、戦士達を観察していると分かってしまう……俺と同じレベルの者が居ない事に……。

2日程観察していたが諦めてサキドを出ようと思っていると、受付におかしな張り紙が出されていた。


読んで見ると今まで怒った事が無い俺は心底腹が立った。

何だこれは!? ふざけてるのか!!

異界者だと? あいつらは対人戦は苦手なはず……。

俺は更に腹が立った……茶化している。

戦いを馬鹿にしてる!!



俺は直ぐに受ける事を伝え、1人目を俺にして欲しい事を伝え了承して貰えた。

俺がこの茶番を直ぐに終わらせてやる!!!




戦いが始まるが攻撃が当たらない。

すると男が技を使えと言うので俺が編み出した技で殺してやろうと思い繰り出すが、防がれ彼が何かを呟くと視界が真っ暗になって意識が飛んだ。



気が付くとリングで復活していたが、俺は負けたんだ……素手の男に……。

悔し過ぎて彼の方を見る事が出来なかった。

男が泣いてるのを見せたくない……こんな情けない姿……。




俺はすぐに出立の準備をして街を出ると、西を目指して歩き始める。

必ずいつか俺の剣で倒してやる……それまで剣豪は名乗らない。

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