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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
28/109

25 絶対王者。

失敗した。


グレンとの最後に使った技で魔力制御がなっていなかった。

その影響でリングが粉砕され地面にクレータができてしまったな。

エンを呼んで直したが、まだまだだな!!

その後は再開されて順調良く倒していきやっと最後まで来たけど、相手を見て驚いた。



「まさかセンキがここに居るとはな」

リングに上がったセンキに言う。

相変わらずデカい。


銀髪で少し長い髪を後ろで縛り、筋骨隆々の身長2メートルに厳つい顔……みんな怖がるがこいつは弟子達の中では1番優しい奴だ。

何度殺した事か……。



「お久しぶりです師匠」

「最後にお前か……どれ程強くなったか見せてくれよ?」

するとセンキは頭を掻きながら言う。

「分かりました。 師匠、素の状態で戦ってもらえますか?」

「ん? ……ああなるほど、ありがとうな、勿論良いぞ!」

素の状態、現実と同じ状態で戦う。



センキは宣伝って分かってこの条件を出してくれた。

現実でも役に立つ事を知ってもらう為に……。

本当にいつも周りに気を使える奴だよ。


「武器は? 得意な短剣で行くか?」

「いえ、やっぱここは素手でしょ」

「だな」

お互いに笑い、リングの真ん中で向き合う。



『さあ怒涛の勢いで勝ち続けて100人中99人を倒してきた、戦士ミクト!! 記念すべき最後の対戦相手は何と!! 本日2人目の異界者だぁあああ!!! しかも!! 戦士ミクトの弟子でもあるセンキ!! 最後を締めくくるには丁度いい師弟対決となったぁああ!!!』

『ウォオオオオオオ!!!!』

『弟子は師匠を越えられるのか!? 何やらお互いに制限を掛けて戦うみたいです!! 一体どうなるのか、両者準備はいいですね? それでは最後の戦いの……始まりだぁあああ!!!!』

『ゴォ――――――ン!!!』



お互い礼をして構える。

左右にフットワークしながら隙を伺う状態が少し過ぎ。

センキが動いた。



ローキックを出してすぐ左のジャブを出して来たので右手で受け流しながら、左の拳を腕に打ち込む。

センキが攻撃をして来たら、その手を足を攻撃していく。

暫くその攻防が続き数分経った頃、センキが勢いよく走って来て飛ぶと、俺の顔目掛けて膝を突き出してきた。

横へ躱し振り向くと既に目の前まで来ていた!

俺の肩を掴み膝蹴りをしようとした瞬間、センキはうずくまる。



『おっとぉおお!! センキが攻めていたがここで止まったぁああ!! 私には戦士ミクトが何をしたのか見えませんでしたが、センキはこのまま終わるのかぁあ!?』



近づいて膝蹴りをしようとしたセンキの胸に寸勁を食らわして止めただけだ。

「終わりか?」

胸を抑えながら立ち上がり笑みを浮かべながら言った。

「流石師匠、素の状態でも半端ないですね」

「現実だと軽い運動をしてるだけだぞ?」

「……それでこれとは、やっぱり化け物ですね」

「アホか、ただの技術だよ」

「次は全力を見せて下さい、全力なら今ので死んでますよ」

そう言ってエルの方を見る。

宣伝の為に本気を見せろと……。


「しょうがないな、反応できるか?」

「……分かりません、でも全力でやります」

頷いて構える。


センキが構えると俺は全身の力を抜いた。



「什之型・獄演ごくえん



センキに肉薄するとセンキは顔をガードしようと腕を上げるが、俺の体勢は中腰になって右腕を引いていた。

そのまま腰を回し脇腹に拳を打ち込み、反動を利用し左拳をレバーへと打ち込む。

センキが身体を屈め腹を守ろうと頭が下がると、左右のこまかみへと拳を打ち込む、センキがなんとか拳を突き出してくるが、避けながら首に拳を打ち込む。

そうやって開いてる箇所に拳を打ち込んでいく。

周りから見ればセンキはサンドバック状態だ。



ダメージでセンキの腕が下がった瞬間、胸に拳を打ち込んで終わった。

「ざずがでず……」

そう呟いてセンキは光となって消えた。



什之型・獄演は、伍之型ごのかた陸之型ろくのかた漆之型しつのかたからなる複合技だ。

フェイントを入れ隙を作り拳を打ち込む、それが始まりでそこからは開いている箇所に打ち込み、心臓が見えたら浸透勁で破壊する。

正に地獄のような演武に見える様からそう名付けた。

これが魔力ありだと更に威力が何倍にも上がり間合いが広がる。

ちなみに発動中は動きが早すぎて全て感覚で行っている。



少しの間沈黙が続いて……。


『ウォオオオオオオオ!!!』

「何だ今の……ただ殴られてただけじゃね?」

「まさにボコボコだな」

「スゲーラッシュだな!!」

「抱いて欲しい……」

「マジかよ……何で誰も勝てねぇんだよ!?」

「全財産がとんでもねぇ金になったぞ!!」

「あれ見た事ある……ああなったら何やっても止まらないんだよな」

「やっぱ異常だろ、現実であれされたら確実に死ぬぞ」

「流石死神、変わってないねぇ」

色んな言葉が飛び交っている中俺は、動画的によかったのか考えていた。



『やってしまったぁああああ!!! 前人未踏の100人抜き!! この闘技場の歴史がいま! 新たな歴史を刻んだぁああ!! 神滅流道場創始者であり師範ミクトがたったいま、この闘技場の絶対王者として! ここに誕生しましたぁあああ!!!』

やっぱプロだな。

『挑戦したい奴は居るか!? 俺こそが! 私こそが! 王だ! 女王よ! と言う奴は、名乗り出ろぉおお!! サキド闘技場絶対王者であるミクトが受けて立つ!!! ……居ないようですねぇ~……では後日、王者であるミクト様に挑戦したい奴は、受付まで! 今宵の宴はこれにて終了だぁあ!! みなさん足元にはお気をつけて帰ってください、では……』



手を振りながらリングを降り、ゲートを潜ると開閉スタッフが声を掛けて来た。

「お疲れ様です! シャラナさんがお会いしたいと言ってました、部屋へ案内するようにと」

「誰それ?」

「ここを取り仕切ってる方です」

「まあいいか、行こう」

階段を上がり通路を歩いて行くと突き当りに扉が現れた。


スタッフがノックし。

「ミクト様をお連れしました」

『どうぞ』

中に入ると受付に現れた上司だった。



ソファに誘導され座ると対面にシャラナも座った。

「お疲れ様ですミクト様」

「いやいや、貴女がここの責任者だったとはね、驚きです。 それより……その様とは?」

「ミクト様は誰も無しえなかった事をやり遂げた、この闘技場の絶対王者ですよ? 敬称は必要です」

「……まあいいか、で? お話があるようで?」

「はい……今回のイベントでうちも大変儲かりました。 今後も何かイベントをして頂いてもよろしいですか?」

俺は腕を組み暫く考える。



「こういうのはどうですか? 現在闘技場では毎日誰かが戦っている状態ですよね? そこをランキング方式にして、トップに上がれば俺と戦えるというのは?」

シャラナが満面の笑みを浮かべる。

「そのアイデア頂いても良いですか?」

俺は頷きだけで答える。

「……これはいける! トップには何か褒美を……」

何やら考え込んでいるようだ。

その後、少し話をして部屋を後にした。




階段を降りているとエルからチャットが届いた。

『先にみんなで帰って動画編集します!』

「よろしく……っと」

返事を送って1階へ降りると、センキが出入り口に立っていた。

目立つな。


「よっセンキ、さっきはありがとうな、動画に付き合って貰って」

「いえいえ、師匠もやっぱ招待メール来てたんですね」

「ああ、何を基準で送ってるんだろうな?」

センキは肩をすくめて両手を上に向け首を横に振り、分かりませんと答える。



センキと話していると後ろから声を掛けられた。

「おい死神」

振り向くとグレンが歩いて近づいてくる所だった。

「死神言うな、ミクトだ」

「すまんすまん……今度道場に門下生連れて行ってもいいか?」

「おう、いつでもいいぞ」

「東京だよな? 何処にあるんだ?」

「東京? あぁ違う違う、俺の道場はこの世界にあるんだ」

「はっ? 現実に道場は無いって事かよ?」

「無いね」

「うわぁ……俺もそうしようかな」

「便利だぞ? 保険とか要らないから」

「マジか……ちょっと考えよう、それより俺の刀を作ってくれ、金ならいくらでも払う」

「あぁ、今は無理だな、材料がまだ無い」

するとグレンの話では、セカドで鉄などは買えるらしいがレアな鉱石は自分で堀に行った方が良いらしい。

ファースの職人の所でも買えるが高いという。




まあ自分で掘りに行くよな。

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