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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
16/109

16 達磨2

Side:達磨



師匠にはゲーム内で20年程習って一通り教わった後は、好きにプレイをしながら他のプレイヤーに槍を教えたりしながら過ごし、気が付けばネオワールドが終了した。



そして運営から招待メールが来てアライブワールドを始めると、槍を教えた何人かに再開する。

「先生! お久しぶりです! また槍を教えて下さい!」

「あぁそうか、まだ全部教えてなかったな、良いぞ!」

弟子達に槍を教えながら俺は帝国へ行き、活動範囲を広げていった。




ある日1人の弟子が聞いて来た。

「先生、PKってしても大丈夫ですか?」

「PK?」

まあ、現実じゃできない事をやるのがゲームだしな。

「程ほどにしとけよ?」

「はい!」

そんな日々を過ごしていると、弟子達からは『今日は何人狩りました』とか報告がくるようになった。

その度に俺は程ほどにするよう注意をする。



しかしそんなある日、他のプレイヤー達が俺を襲って来た。

「おい! お前がPK達の頭か! お前達はやりすぎたな、俺達は連合を組んでお前達PKを殲滅する!」

何を言ってんだこいつは?

俺がPKの頭? いやいや、PK達が誰かの下につくとか無いだろ……あるのか?

まあいいか。

「違うけど?」

「嘘ついても無駄なんだよ!」

なんでこいつらこんなに燃えてんの?

えっ? 俺何したっけ? ……何もしてないよな。



そんな事を考えてると、数人が俺に向かって来た。

「おっと……あぶねぇな」

「なかなかやるぞこいつ……」

すると弟子達が出て来て、全員をPKした。

「先生危なかったですね」

「おう、まあ助かった、サンキュー」

俺はそのやり取りで気が付いた。



えっ、こいつらが俺の事先生って呼ぶから俺が頭になってんじゃね?

「俺は暫く忙しいから、後は任せた!」

そう言って姿を消して数日経つと、弟子達はあっちこっちに散って行った。

これで収まるだろうと思っていたのだが。





その後、帝都から離れた街の付近で暫く狩りをして過ごしてると、弟子からビデオチャットが来た。

「どうしたソウエン?」

『いや、すみません先生、突然……』

何だ?

「気にすんな、それより何かあったのか?」

『実は先生と話したいって人が居まして』

俺と? また弟子に成りたいとか?

「あぁ……まあいいか、良いぞ」

その返事で画面が別の方を向いた。



俺はまず挨拶と思い……。

「いやぁどうもはじめ…………」

………………。

『ようダル、久しぶりだな』

画面には、俺が良く知っている、黒髪赤目の男が映っていた。

『お前、弟子を持ったんだって? まさか『あの』ダルがな~……明日までにサキドに来い、来ないなら俺が帝国に行く、分かったな?』

えっ、こっちに来るって言った?

ヤバいヤバいヤバい!!!

もしかしてバレてる!?

約束を破ってしまった事!?

これはもうどうしようも無い……。



俺はジャンピング土下座した。

「すみませんししょうぉおおお!!!」

すると無慈悲な返事が来た。

『もう分かってんだろ? ……謝罪は意味がない』

これはまずい、非常にまずい!!

「今からすぐ向かいまっス!!」

俺はそう言ってチャットを切った。



ヤバい急がないともう夕方だ。

馬車、いや……走った方が早いか!

走れ! 俺の足よ! 壊れようとも走り続けろ!!!!




師匠の前に行ってとりあえずジャンピング土下座しかない!!

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