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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
11/109

11 ドワーフ。

この中立地帯の事を説明し、何処に拠点を建てるかを説明する。

エルは昼飯の時に説明したから驚いて無いが、他の皆は口を開けて固まっていた。



「私も聞いた時はビックリしましたよ」

「でも良い場所だろ?」

「最高です!」

「お前達も拠点建てるだろ?」

「えっ? 何言ってるんですか、私達も一緒に住みますよ!」

「は? こんな広い土地があんのに、何故態々一緒に住むんだ? 近くに拠点を建てればいいだろ」

そこからエルと話し合っているとエンも加わり、最後にオーリの一言で俺の好奇心が動いた。



「大きな道場を作って、道場都市にすればいいじゃないですか?」

その一言でいろいろイメージすると、面白いと思ってしまった。

最初は湖の傍にポツンとある道場をイメージしていたが、塗り替えられてしまったな。



それからの動きは早かった。

俺はポータルでサキドへ行きダインに相談すると建築依頼を出す。エル、エン、リミナ、サラキはセカドで足らない材料を注文してもらい、オーリは自分の店を畳む準備を始めた。道場都市で店を開くらしい。



日が落ちる前にみんなでダインを連れて建築予定地を決め、みんなサキドに集合した頃には日が落ちていた。

東門の近くにあった店に入り、皆で食事をする。

「楽しみですね~♪」

エルがニコニコしながら言う。



注文で金が無くなったので明日森に行って黒金を何本か取って来るつもりだ。

2本程オークションに出す。

ダインにも払う金を用意しないといけないし。



道場都市はそんなに大きくない、まあ人が少ないからな。

長さ2キロ横1キロの敷地にした。



わいわいやってるとエンが声をかけてきた。

「師匠は闘技場に出ないんですか?」

「ん~……準備が落ち着いたら出ようかな、宣伝も兼ねて」

『おお~!』

「そう言えばオーリは料理人になったけど、ゲームやってていいのか?」

「いやぁ、実は料理人に成りましたが、このご時世働ける飲食店も無けりゃ、自分の店を開くのも大変で、資格は持ってますが今はまだバイトですね」

なるほどな~、ウイルスが蔓延してる今は普通の飲食店は厳しいか?

「何か良いアイデアが浮かんだら教えるよ」

「ありがとうございます!」

そんな話をして食事会は終わり、夕方来た時に部屋をとっていた以前泊まった宿へ戻り、風呂に入り寝る準備を済ませベッドに入る。



明日から都市制作が始まるのか。

道場ができたら本格的に鍛錬もできるな。

人が集まるかはどうでもいい、大きな道場を持てるのが嬉しい。

以前のゲームでは知り合ったプレイヤーが創った国に所属していたが、今回は自分で居場所を創るのか……楽しみだ。

そんな事を考えてるといつの間にか眠っていた。




日の出前に目が覚めるといつものように準備して朝練を始めるとエルがやって来た。

「おはようございます」

「おう、おはよう」

エルは準備をして俺の横に来て素振りを始める。

素振りが終わるとエルに壱之型から順番にやらせると指摘する。

「お前、全然鍛錬してないな?」

「あぁ……格闘技の方はやってましたよ? 現実で槍を使う事が無かったので……」

「現実では、棒を使えばいいだろ」

「あっ、なるほど」

一通り鍛錬が終わると摸擬戦もやった。

こんな時の為に木材で槍、棒、剣、刀、短剣、大剣、杖等の武器を作ってある。



摸擬戦は素の状態でやる。

魔法も魔力も無の現実と同じ状態、自分が身に着けた技のみで行う。

これはネオワールドの世界でも同じだったが、自分の意思で変える事ができる。

脳波と記憶から現実と同じ身体能力にする凄い技術だ。

エルの獲物と同じ木槍で相手をする。



「では行きます!」

エルが距離を詰めてくると槍の突きを放ってくる。

俺は槍を構えずそれを避けながら偶に槍で弾く事を暫く繰り返す。

「ほら、踏み込みが浅いぞ」

指摘しながら槍で足を軽く叩く。



そう言って指摘しながら暫く槍で摸擬戦をした後、無手で摸擬戦を始める。

「お前、無手の方が成長してね? 本当に格闘技の型はやってたんだな」

「勿論です! シッ!」

指摘しながら続けているとしゃがんだ体勢から、いきなり俺の股間目掛けて攻撃が来たので慌てて避けた。

「おまっ! あっぶねぇ……今のは教えた覚え無いぞ?」

ジト~って見ると笑顔で答える。

「これで暴漢を制圧しましたから、取り入れてみました!」

恐ろしい攻撃だ。



その後も暫く続けて朝練は終了したので風呂に入り朝食を食べる。

「姉ちゃんも一緒に朝練やってたの?」

「そうだよ、めちゃくちゃ指摘されたよ~」

「俺も明日からやろうかな、魔法は無理だけど格闘技と短剣ならできるだろうし」

「何言ってんだ、常に魔力制御しながらやれば、魔法の鍛錬にもなるだろ」

「なるほど! 了解です!」

俺の言葉にエルが横で、目が飛び出す勢いで驚いてる。

「あの状態で魔力制御……やっぱ異常ですね……あイタッ! うぅ~……」

いつもの手刀を喰らわせてると朝食が終わり、買い物に出ていたオーリ、リミナ、サラキも合流して森へ向かった。



途中で動物を発見したのでリミナとサラキに狩らせてみたが……先は長そうだ。




森に到着してエル以外が木を見上げ『でかー』と言っている。

俺はとりあえず12本程斬ってインベントリに入れた。

俺が斬ってる間は皆が斬る鍛錬をしている状態だ。



「硬ってー!」

「私異常じゃないので無理です!!」

「流石師匠ですねー、これを斬るって俺にはまだ無理です」

「これ、鉄ですか?」

「いやいやいや無理ですよ!!」


とみんなの感想を聞いて一言。

「鍛錬が足らんぞ~」



木を手に入れてサキドへと戻るとダインの作業場に行く。

「おーい、黒金取って来たぞー」

「おお! じゃあ行くか、もう弟子達は先に行かせてある」

「あっ、2本オークションに出せるか?」

俺の言葉にダインはニッと笑い答える。

「俺に任せろ!」

現場へ行く前に市場に寄り、オークションをする施設へ寄った。



商業ギルドの隣にある映画館のような建物に入る。

ダインが受付に話をして少し経つと、長いヒゲに低い身長で筋骨隆々のおっさんが出て来た。

おっ、ドワーフはこのゲームで初めて見たな。

「ようダイン、受付から黒金2本出すって聞いたんだが? お前が態々嘘を言いに来るとは思えないが、現物を見ないと到底信じられんぞ」

「おう、持って来たから置く場所をさっさと指定しろ」

「ん? そっちの兄ちゃんが持ってきたのか?」

「ああ、異界者のミクトだ、マジ者だぞこいつは」

ダインのその言葉にドワーフは俺をジロジロ見始める。



「おい、名前も知らない奴にジロジロ見られるのは好かんぞ」

「がっはっはっは! そうだなすまん、ワシはここを取り仕切ってる、ギザントってんだ、よろしくな」

「ああ、異界者のミクトだよろしく」

そう言ってお互い握手をする。



その後裏に回り黒金を見たギザントはテンション爆上がりしていた。

黒金を置いたので俺は先に現場へ向かう、ダインは手続き等をやってくれるみたいだ。

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