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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
4章 復活と誕生。
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11 戦争終結。

アイとの話は終わり、お別れを言った後。

俺は地上へと戻っていた。

丁度振り返った所だ。


「師匠? どうしました?」

アルが聞いてくる。

どうやら呆けていたようだな。

まさかあんな体験をするとは思ってもみなかったよ。

ふぅっと一つ息を吐いて地面に横たわるエルへと近づいた。



エルに向けて手を翳すと手に入れた力を使う。

『現世から離れた魂よ、ミクトの名において命ずる、我が眷属として今ここに戻って来い』

これは高次元に存在する言葉。

神と呼ばれる者と世界にしか理解できない言語なのだ。


「魂の帰還アルカムート

「えっ……師匠? 今のは……」

エンが聞いてくるが、結果を見れば早いだろう。


すると、空中から光がエルの遺体に降り注ぎ、最後にバスケットボール程サイズの光の球が降りて来ると、エルの身体へと入って行った。

黙ってエンもアルも成り行きを見守っている。

少し経った所で、エルの指が動き、瞼が動いて目を開いた。


「姉ちゃん!?」

「エルさん!!」

エルは良く分からないといった顔をしながら身体を起こし、辺りを見回すと口を開いた。


「私って……死んだよね?」

「ほう、自覚があるのか」

俺の言葉に振り返る。

「ミクトさん!? あれ? さっきまで居なかった…あれ?」

「あんな雑魚に殺されるとはな、これからはお前をきっちりしごいてやるから覚悟しておけ」

「げっ……(ミクトさんなんであんなに怒ってるの?)」

横に居るエンに何か聞いている。



はぁ、神か……まあ、やる事は変わらないかな。

まさか十剣の魔王を倒したら神になるとはねぇ。

どちらかと言うと俺は、神より魔王だと思うんだが。


そんな事より、ふざけた事をした奴らに制裁をしないとなぁ。

きっちり落とし前をつけてもらわないと……身内を戦争に巻き込むとは、滅んでも文句は言わせんぞ。




「ミクトさーん」

声の方を見ると、シェリアが手を振りながら走って来た。

「ふぅ、流石ミクトさんですね、先ほどの戦い見てましたよ」

どうやら他の所で、兵を避難させていたらしい。

「あれ? みなさんどうしたんですか? アル?」

エンもアルも泣いている事に気が付き、シェリアがアルに聞く。

「実はエルさんが……」

と、シェリアに説明を始めた時。

帝国側で魔力が膨れ上がり、空に向けて光の柱が昇って行った。


まだ何かあるのか?

帝国は滅ぼしたほうが良いかな。

そんな事を思いながら視線を向けると、4メートル程サイズのミニ十剣の魔王モドキが見えた。

「何だあれ?」

「魔王?」

とエンが言う。



なんと、ミニ魔王は自分の陣営で暴れ始めてしまったのだ。

何がしたいのか良く分からん。

とりあえず殺しておくか。


次の瞬間には魔王モドキの後ろへ転移し、首を斬り落とした。

周りはシーンと静まり返る。

俺は周りを威圧し言葉を発した。

「お前ら、そこでジッとしてろ、逃げれば斬るからな」

俺の言葉に返事も出来ず、じっとしている。


周りをよそに、斬った魔王モドキを調べる。

「こいつは、元人間か? ……おいそこの、お前、こいつは誰だ?」

近くに居た兵士に問いかけとビシッと敬礼をして答える。

「この方は、グランシェルト陛下です!!」

「誰だそれ?」

「えっ……と、三王の一人です」

あぁ、エンが何か言ってたな。


後で何かに使うかもしれないし、死体はインベントリにしまうと、周囲に宣言する。

「戦争は終わりだ……続けたいなら俺が相手になるぞ?」

言葉に殺気と魔力を載せながら言うと、数人が気を失い他の者は武器を捨て、その場に膝を突いた。

これで戦争は終わったな。


本当に面倒くさい。





その後は、生き残った王の側近達を集め、カーラン王国の将軍とエル達も一緒に話し合う。

と言うか命令だな。

何か反論しようものなら、その場で首を斬り落とすつもりだったのだ。

戦争を仕掛ける奴らなぞ今後必要無い。

とりあえず、兵士を引かせて王都へと戻らせる。

カーラン王国への賠償は確実で、今後の事は追って伝えると言う事でこの日は解散になった。



詳しい事情は後日、ケルミナ帝国にあるガリデール王国王都ソリアスに建つ城へ行き、側近や第一王子のカルシウスとの話で大体分かった。

グランシェルトが遺跡から出た遺物で、十剣の魔王を召喚した事、本人が魔王モドキになったのも遺物の力。

性格が変わったのも遺物の影響。

そして、その遺物を献上したのが商人であると言う事。

おそらくその商人も、遺跡から出て来た遺物をただ献上しただけだろう。

遺跡って物騒な物があるんだな。



話し合いの後、俺達は城に泊めて貰っていた。

今は俺の部屋に集まって今後の事を話し合っている所だ。


「じゃあ、師匠は旅に出るんですか?」

とはエンの言葉。

他のレイドボスが居るかもしれないしな。

それを見つけて戦いたいと思っているのは俺だけのようだ。


しかし、これまでの事を考えて、それは無駄になるかもしれないのだ。

「まだこの世界に来ていない可能性もあるから、旅は一旦延期にしようかと思っている」

そうなのだ、まだ来てない可能性があるし、大昔に来て既に滅んでいる可能性もある。

そんな中、探すのは阿保らしい。

なので、俺は別の事をしようと決めていた。




「国を作るぞ」

皆はポカーンとしていた。

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