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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
4章 復活と誕生。
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10 神降臨?

ついつい変な声を出してしまったが、それは仕方がない事だろう。

振り返ればそこは真っ白ってどこの歌だって感じだ。

また後ろを見たが真っ白のままの空間。

辺りに気配は無い。

何かの罠か?


「初めましてミクト様」

様だと? 不思議に思いながらも振り返ると、そこにはストレートで蒼く光った長い髪に整った西洋風の綺麗な女性が居た。

服装はトーガのような布を纏って、足は見えないが、スタイルも整っているのが良く分かる。


まず気になっている事を聞かなければ。

「俺を敬称で呼ぶのは何だ? お前に様付けで呼ばれる覚えは無いんだが?」

「フフフッ、失礼しました。 では、ミクトさん……此処へは世界に認められた者しか来る事はできません、そしてミクトさんは認められ、此処へやって来たと言う訳です」

「うん、全く意味が分からんぞ? 世界に認められたって、世界は生きてるのか?」

社会は人が集まって生きてるだけだろ。


「世界は生きてます。 勿論、ミクトさんの思う社会とは別です」

ほう……。

「つまり、俺達が認識しているこの世界その物……星って事か?」

「ん~、それも少し違います。 この世界……宇宙も含めての世界です」

「…………何となく理解した」

それは……この宇宙を創った者って事じゃね?



「まず私は、この『世界』の管理神をしております、アイです、よろしくお願いします」

うむ……。

「アイ、だったか」

「はい」

「何故俺にへりくだる? ましてや管理神をしてるなら、お前の方が偉いんだろ?」

俺がそう言うと首を横に振る。


「私は作られて日が浅い神ですが、ミクトさんは人の身でありながら、自分の力で神に至った方ですので、ミクトさんの方が格は上です」

「ん? そこの格付けの基準んがよく分からんが、俺は神になったのか?」

「いえ、今はまだ人の身です。 これからミクトさんは神の資格を与えられます」

「与えられる? 誰にだ? そんな他から貰う力なんて要らんぞ」

そんな物、自分で手にした力とは思えない。



「それは世界から与えられる力……とは少し違いますが、与えられれば理解できると思います」

そう言うとアイは、後方へ滑る様に移動し俺から離れる。

俺は辺りを探るが特に何もない。

何かが迫って来る感じもない。

俺が首を傾げた所で、ドンッ! と、俺に光が降りて来た。


「何だこれ?」

全く気配を感じなかった。

ゲームの強制イベント的な物か?

自分の手や身体を見るが特に変化は無い。


眩しくないのが不思議だなぁ。

上を見てそんな事を考えていると、光が全て俺に入り消えた。

その瞬間、視界がドクンと1度だけ揺れる。

「これは、アライブワールドでも……」

あったバグと言おうとした時に、自然と理解が出来た。



自分の中にある力。

何が出来て何に使えるのか。

そして……。

「あれはあいつの仕業か」

アライブワールドで起こった視界がブレるバグ。

それと、この世界に来た原因。



「お前が言った意味が完全に分かった、世界が生きているって意味が」

アイは笑っているだけで答えない。


あのアライブワールドで起こったバグは、世界を創った者? の仕業。

この世界に連れて来たのも同じ。

今なら分かる。



大いなる意志(すべての根源)



こいつの事を全部は分からないが、こいつは俺でもありこの世界でもある。

そして少し感覚で分かったのは、こいつは『暇』なんだ。


生物が嫌う『暇』。

何かをしていたり、何かを考えたりしていないと生きられない。

そう創ったんだ。

自分が暇だから。


こいつは何でもできて、何でも創れる。

願う事は何でも起こせる。

それは逆に究極の『暇』と変わらない。


小説を書きたいと思えば、次の瞬間には出来上がっている。

こういう場所に行きたいと思えば、次の瞬間にはその場に居る。

何でもできるってのは、面白くないよな。


しかし、できない事を創ればいいんじゃね?

何でも創れるなら、できない事を創れば楽しめると思うが……いや、自分で創って苦労するって、究極につまらんな。



「だから対局になる様に創ったのかな?」

「それは私にも分かりません」

光と闇、火と水、善と悪、生と死等の対局する物を創ったのは『暇』にならない為?


光だけの世界。

闇だけの世界。

善だけの世界。

悪だけの世界。


「……ハッ、確かにつまらんな」

俺達を通じて、自分も楽しんでるのかねぇ?

それなら俺は自分が思う、もっと面白くもっと楽しく生きてやろう。





それと…………あいつを起こしてやらないとな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ついに物語の根幹に触れた
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