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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
4章 復活と誕生。
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9 吸血鬼としての力。

最初に全身を斬り刻んでみたが、どうやらこいつは再生能力を持っているみたいだ。

こいつの剣は、麻痺、毒、石化、ドレイン、即死、幻、物理防御無効、魔法防御無効、物理特化、魔法特化の10種類の剣を持っている。

まあ、見切るまでには幾度となく殺されたけどな。

今じゃ自然と動けるようになった。


躱しながら斬り、受け流して斬る。

弾いて肉を抉る。

その都度、変質させた自分の魔力を奴の中に流し込む。

そうすれば再生はできなくなるのだ。



そうやって戦っていると、倒れているエルが視界に入った。

そこでふと懐かしい事を思い出した。

「忘れていたな」

俺は幻影を作り魔王の相手をさせるとエルの前まで行き、闇属性のサイコキネシスでエルの遺体を浮かせ、俺の前まで持って来た。

「師匠!?」

エンが驚いているが、今は無視だ。



目の前まで来たエルの顔は、眠ってるようにしか見えない。

「あの時の約束を果たすぞ」

そう言って、腰に手を回し抱き寄せるとエルの首に噛みついた。


牙が刺さり、血が出て来る。

死んでいるので出が悪いが、思いっきりエルの血を吸った。

吸い終わりエルをそっと地面に寝かせる。




その瞬間、全身を巡る血が熱くなってくる。

ドクンドクンと頭の中に音が響く。

溢れて来る高揚感を抑える事もせず、そのまま解き放った。


ズドンッ! と、魔力の衝撃波が周囲に広がる。

全身から魔力が溢れ。

常に体の奥底から力が湧いてくる。




ネオワールドで一度、人間の血を吸った事があった。

始めた頃は低級の吸血鬼だったから、定期的に血を吸わないといけないのだが、俺は魔物の血を吸ってやり過ごしていたんだ。

その後、エル達と出会った頃には上位の種族に進化していたので、血を飲む必要は無くなっていた。


ただ、興味本位で盗賊に攫われた女を助けた時、お礼として血をくれると言われ俺はそれを受け入れ飲んだ時は、ステータスが大幅に上がり、一種の興奮状態になるんだが。

それを後から知ったエルが凄い剣幕で言われた。


『血を飲むなら、私の血だけ飲んで下さい!』

と……。

最初は他の人に迷惑を掛けるなと言う事かと思ったんだが、後にエンから言われた。

『姉ちゃんは嫉妬してるんっすよ、師匠に飲んで欲しいと思ってるんす』

初めは意味が分からなかった、自分の血を飲んで欲しいと思うのは、最初は理解できなかったが何となく理解したのを覚えている。



それ以来、誰の血も飲んでいないし、エルの血を吸う事も無かった。




『血を飲むなら、私の血だけ飲んで下さい』

「これで文句ないだろ……エル」


未だに俺の幻影と戦っている奴の近くまで行くと、魔力を展開し奴を包んだ。

十剣の魔王、あの頃とは違うみたいだが。

「俺も違うぞ」

って言うか、お前ってこんなに弱かったっけ?


「ふっ」

自然と笑みが零れる。

身体の中にある血の流れを感じると、エルが俺の中に居るみたいに思えた。




什之型じゅうのかた弐式にしき崩界ほうかい


刀を振ったその瞬間、十剣の魔王の身体は端から崩壊し、全てを原子へと帰す。



什之型・二式-崩界は、ただの崩界が広範囲となり、弐式は範囲を限定し凝縮した技になる。





刀をインベントリに入れ、振り返るとそこは真っ白な空間だった。

「はっ?」

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