表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼がいく。  作者: あれです。
4章 復活と誕生。
101/109

7 静かな怒り。

エル達が街へ出かけた後、俺はリグとケリンの相手をしたりしながら過ごしていた。

しかし、数日経っても中々帰って来ない。

何処をほっつき歩いてるんだか。



そして今日もいつも通り午後の鍛錬をしていると、エンが戻って来た。

反応からして走ってるようだが、何かに追われてるのか?

後方には何の反応も無いが。


暫くすると門が開いてエンが入って来た。

「師匠!! 十剣の魔王が現れました!!」

「っ!? ……ほう、あいつもこの世界に来たのか」

これは久しぶりに全力で戦えるチャンスだな。

「場所は?」

「戦場っす!」

「戦場?」

詳しく聞くと、帝国とカーランが現在戦争状態らしい。

とりあえず、リグとケリンはゴーレムに任せて、門を閉めれば外には出られないので大丈夫だろう、すぐ戻ると言って拠点を出た。

リグとケリンはゴーレムともよく遊んでいるので問題ないだろう。



走りながら、エンに話を聞いた。


その三王の奴が何か企んでいるのは分かるが……サイファスは何してんだ?

しかも突如現れたレイドボスか。


十剣の魔王はネオワールドの最難関ダンジョンの最下層に居たレイドボスだ。

それが何故この世界に居るのか。

アライブワールドに元々十剣の魔王が居たって事か?

それだと、かなり不味い事になるんだが。


アライブワールドに他のレイドボスが実装されていたなら、まだまだ現れる可能性がある。

……旅に出る事を真面目に考えないといけないな。

当然、俺が狩る為に!!



こんな時に、開発の東雲さんが居れば分かるんだが。

あの人もこの世界に来てるのかな?

やっぱ世界を周る旅に出るのは決定だ。

その前に、先ずは十剣の魔王を狩る。





全力で走り1時間程で戦場の近くまで来ていた。

「久しぶりに見るな、あの野郎」

遠くの平原には、見慣れた魔王が暴れていた。

するとエンが微妙な顔をしている。


「どうした?」

「さっき姉ちゃんからごめんとだけ念話が送られて来てからは、全然念話の返事が無いんすよ」

「急ぐぞ」

その場から消えた様に移動し、近づくと、アルが倒れている人の横で膝を突いているのが見えた。




「アル、大丈夫か?」

「姉ちゃん!?」

後ろからアルに声を掛けると、エンが倒れているエルを視界に入れ、急いで近づく。

「アル、何があった?」

顔を上げたアルは顔をぐしゃぐしゃにし涙を流していた。

それが、幼かった頃のアルと重なって見えた。


何とかアルが説明をしてくれたが……。

「未熟者が……」

「……ずびばぜん、師匠」

「お前も未熟者だ」

どいつもこいつも……。



あぁ……俺は苛ついているのか。

こいつらが未熟だから?

いや……エルが殺されたから?


どれも違う……。

1番苛ついているのは、自分に対してだ。

守ってやれなかった。



今までのエルの顔が頭に浮かんでくる。



俺の隣に立ちたいと言ったエル。

なら強くなれと言って、鍛えてやったなぁ。

俺は自然とそんな事を思い出しながら、十剣の魔王に向かって歩き始めていた。

インベントリから刀を取り出し魔力を纏わせる。

これももう、自然とできる程になっている。




「ちょっと待ってろ、すぐ終わらせるからな」

届くか分からないが、エルに対して言った言葉。



こいつだけは俺が殺す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ