6 とある者達と…。
Side:とある元プレイヤーの冒険者
俺はこの世界に来て5年程経っている。
来たばかりの頃は、どうするか悩んでばかりだったが、冒険者になって生活を続ける中、知り合いが増え、恋人も出来た。
今じゃ、此処が俺の居る場所だと思える。
そんなある日、帝国が攻めて来たと知らせを受けた。
勿論反撃する為に俺は戦場へと向かった。
戦争が始まり敵味方が入り乱れる中。
突如、帝国側の上空に魔法陣が現れたんだ。
すると次の瞬間、ズドンッ! と魔法陣から光の柱が振って来て、直ぐにあれが現れた。
「う、そ…だろ」
何でレイドボスがこの世界に居るんだよ!?
しかもネオワールドのレイドボス!
あれは、俺も戦った事あるから分かるが、レイドを組んでもプレイヤーは確実に1回は死ぬ。
その度に、仲間がアイテムや魔法で蘇生しながら戦うのが当たり前だった。
「十剣の魔王……」
無理無理無理無理無理!!!
俺はすぐさま戦場を離れた。
命が幾つあっても足りない!
ここはゲームじゃないんだよ!!
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Side:とある元プレイヤーの帝国兵。
俺はこの世界に来てからと言う物、真面な仕事に就くため色々頑張って、兵士になったんだ。
それがいきなり戦争を始める事になり、戦争前には王が俺達に祝福と言って、バフを掛けてくれた。
これなら余裕で勝てる!
そんな風に思って戦場で戦っていると、上空に魔法陣が現れて、光が降り注いだ。
あの場所は王が居る場所。
今回の戦争はどうやら、王の息子を殺された仇討ちらしいので、王が出て来たらしい。
そんな景色を見ているとそいつは現れた。
「じゅ、十剣の魔王」
ヤバいヤバいヤバい!!
「死にたく無かったら、全員逃げろぉ!!」
俺は周りに警告をして走り出した。
遠くの後方から悲鳴が聞こえて来るが、振り返らずに走り続けた。
死んでたまるかぁ!!!
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この戦場で、数人の元プレイヤーが居たが、その者達はあれを見た瞬間、全員がこの戦場を去った。
十剣の魔王の事を知らない者達は残り、悉く斬り殺されていく。
帝国兵もカーラン兵も関係無く。
取り残された帝国兵とカーラン兵を守る為にアルストは走っていた。
そしてその瞬間がやってきた。
逃げ遅れたカーラン兵を守る為にアルストは庇うように剣を構えて前へ出る。
しかしそれはなんの意味も無い。
十剣の魔王の剣はそれぞれ特殊な効果を持っている。
アルストが受け流そうとした剣は幻の剣。
実態が無い故に、受け流しやガードが出来ず、斬り殺された者は多い。
「避けなさい!!」
「えっ!?」
アルストの身体は横に突き飛ばされる。
飛ばされる中、アルストが見たのは、エルが幻の剣によって斬られる所だった。
「エルさん?」




