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召喚者に優しくない異世界  作者: 七福神七味
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プロローグ

プロローグ



 不意に思い出すのは、学校でのいじめを受けていたあの記憶。どうして彼らを助けてしまったのだろう。自分一人なら逃げられたはず、だが不思議と後悔はしていなかった。   

 

 (追手が来る。捕まったら確実に殺される。)


 彼は死に物狂いで街の中を走った。ここを抜ければ森だ。なんとか隠れてやり過ごせるかもしれない。後ろから足音がする。振り向くと同じクラスメイトの林さんがいた。彼女は、僕よりも彼らの企みにいち早く気づいていた人物だ。僕は、声を振るわせながら彼女に尋ねた。


  「他のみんなは。」


「さぁ、たぶんほとんどは死んでるんじゃない」


 そっけなく彼女はそう答えた。なんとか森には逃げ込むことに成功した。兵士達は、僕たちの居場所にはまだ気づいていない。          

   「頼む。早く向こうに行ってくれ」

 近づく兵士達の足音を聞きながら、僕はそう願った。

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