野球好き親父の独り言
今年もころすけが蔓延する中で、プロの方もアマチュアの方も、高校球児もその年齢以下の子供達も楽しい試合を繰り広げている風景がとても好きだ。
特にこの時期は、困難な世界情勢の中で出来る限りの練習環境をばねにして勝ち上がった球児たちの甲子園を見るのが日課になっている。
そんな毎日なのだが、ここ数日でネットでも全国放送でのテレビでも話題に上がっていることに関して、少しばかり思うことがある。
まぁ、これは野球好きな親父のたわごとだと一笑してもらえたらいい話である。
それはプロ野球界にてある球団内部での暴力事件についてなのだが……
これは別に個人攻撃する目的で書く意図はない。そのことについては十分に理解して欲しい。
事件の内容については今更細かに書くつもりはないのだが、その事件後のことについて個人的に納得できず、脳内で消化不良を起こしている。
例えばなのだが—―
現代日本では、少年という概念がある年齢の子供達でも、他人に暴力を振るえばそれは加害者であるのは間違いない。
事件ともなれば、傷害罪が適用されることもあるだろう。そのあとで被害者との間に示談が成立したとしても、加害者と被害者という概念はいくら年を経たとしても変わらないと思う。
それは社会人なら尚更。いや子供時代に起こした事と比べれば数倍以上の余波は出ることは予想に難しくない。
そこでなのだが、最近某プロ球団で発覚した事件において、加害者も被害者も関係者各位それぞれに事件を公に認めた。それはとても素晴らしいことだと思う。
隠蔽に走ろうとする組織も表ざたにならないだけで普通に存在するこの日常で、認めて謝罪することは潔いと思うし、そのことには好感が持てる。
だが……である。
報道やネットなどで見る限り、知りえる情報ソースから得た知識では、そのチームではいられないだろうという発言と共に、チームとしては試合等の出場はできない無期限謹慎的な処分をその選手は受けた。
そしてそれをその選手は受け入れた。
と、いう事はである。
そのチームでは試合には出られない。いくらトップチームから下部に落ちたとしても、そのチームという組織内に居る限り無期限に出られないという日々が続く。
そのニュースは即日のうちに拡散したわけだが、その数日後別なチームへとトレードされた。
そして即一軍に帯同し、試合にも出ている。
それって……おかしくない?
野球規則がどうなっているのかは定かではないので、その点に関しては何も言えないが、個人的にはおかしいと思う。
あるチームでは事件を起こしたため無期限出場停止なのに、チームが変わったら何もなかったかのように出場できるってどうなの?
確かに戦力として抱えているのだから出したい気持ちはわかるけど。
一般の社会人は会社の法にて働いている。その中で暴力事件なんて起こしたら会社によっては謹慎だけで済むかもしれないが、下手したら解雇される。さらには同業者には数日という間で情報が拡散され、再就職さえままならないことだってある。
という事は野球界とはそういうコンプライアンス的なものはどうなっているのか疑問だ。
個人的な意見となってしまうが、やはりしてしまった事による反省期間は必要なのではないかと思う。
特に今回のように自分も相手も関係者も認めてしまっている。ならば今年一杯とか期間を設けるなり反省を示すことは本人にも球団にもできたはずである。
これからもし同じような事件が起きてしまったら、チームを変えれば『無かった事』に出来るのだという前例を作ってしまうのではないだろうか?
それにも増して、今後プロ野球界にてスターになることを夢見る若い世代にも、『プロ野球界とはそういう事がまかり通る世界』という概念が生まれ下手をすればその概念が定着してしまいかねないという危惧すらわいてくる。
自分はもうオジさん世代だが、確かに昔は鉄拳制裁等は日常茶飯事だった。しかし時代の移り変わりとともに、ソノ考え自体が時代遅れになっていることを実感している。
その中で今でも行われている見えない暴力と共に、認識自体も改めていく必要性はあるんじゃないかと思う。
個人がこのような発言をしてどのような影響も与えられないだろうが、皆さんはどう考えていらっしゃるだろうか?
野球機構なり、チーム裁定は覆ることは無いだろうが、今一度考えこれから芽生えるだろう若い才能により良い影響を与えられる場にしていってほしいと切に願う。
このエッセイというか作品は、個人的に好きなことが好きだからこそ生まれた疑問であり、問題提起的なものになっているんじゃないかと思います。
皆さんがそれぞれにこのことについてどう思いますか?