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朝日なら、一本道

作者: タマネギ

朝日なら


好きなことをしているときは、

楽しくて、嬉しくて、

体が辛くても、苦にならない。

気がつくともう夜明けで、

朝日が眩しくて優しい。


嫌いなことをしているときは、

悲しくて、寂しくて、不安で、

いつのまにか、体まで病んで、

振り返ると、何も見えない。

昼間でも闇をさまよい歩くよう。


好きなことは多いほうがいい。

嫌いなことは少ないほうがいい。

好きな人は多いほうがいい。

嫌いな人は少ないほうがいい。

ただ、それだけの話。



一本道


一本道をどこまでも行く。

それが、生きてゆくこと。

一本道であることを説明すれば、

誰だって理解は出来る。

ただ、実感するのは難しい。


どこへでも行けそうな、

大草原に佇んでいる人は、

誰かが通りかからないかと、

辺りを見ていることがある。

ときに、座り込んでいる。


朝から晩まで、晩から朝まで、

誰かが通りかからないかと。

ついて行けないかと。

何故、そう思うようになったか、

それすら、よくわからないままに。


暑くても、寒くても、降られても、

お腹が空いても、喉が渇いても、

誰かが通りかかるまで、

ただ、じっとしている人は、

どこへも行けず、そこで死ぬ。


歩き出すことが大切だと、

何かの本で知ることが出来た人は、

ほんとに、幸運だろう。

年を取るまで、知ることが出来ず、

年を取っても、知ることが出来ず、

そんな人のいかに多いことか。


立ち止まらずに、前に進んで行く。

好きな景色を大切にして、前に進めば、

そこに道ができ、そこに町ができ、

一本道の素晴らしさを、

人は必ず、知ることができる。

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