放課後2
今日は3日おきにくるお客がくる日である。ナオはいつも通り放課後、メグさんの店の手伝いをしていた。
客足も落ちつきそのお客がくる時間になった。ナオはチラチラと店の扉が開くたび反応していた。それを見たメグはうんうんと何か納得したようにうなずいた。
「ナオちゃん、何度扉をみてもルシオン先生は来ないわよ。忙しくて当分これないから」
そっかとナオは少し落ち込んだがすぐ我にかえった。
「えっ」
なんでここでルシオン先生がでてくるの?
ナオは顔が赤くなりあたふたして持っていたトレイを落としてしまう。
「ぶぶぶ」
店の端で吹き出した笑い声がきこえた。いかにも探偵ですと一目でわかるようなかっこうをした新聞で顔を隠したエリーとカイルがいた。
吹き出したエリーをナオはにらむ。
エリーは声をださずに口だけでごめんねとあやまった。
なんで変装をする必要があるのよ、かえってあやしいじゃないとぷんぷんしながら落としたトレイを拾い店のキッチンに戻ろうとする。
店の扉が開き待っていたお客とばっちり顔があってしまった。
「あっ。ナオちゃん…」
なんで私の名前をしっているの?
呆然としている私の後ろからカイルの声がした。
「ホバート叔父さん」




