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暇だから練習してみる②

「さて茜さん、腕が痛いのは前腕を鍛えていないからだ」


「?」

「?」

二人ともキョトンとしている。


「ああそうか、ふたりとも女の子だからカンフー映画とか見ないか」


二人とも頷く。


「相手の攻撃をさばいたときに腕が痛くて「ちょっとまって!タイム!」とはならないでしょ?

相手の攻撃をさばいても耐えられるように痛みに耐え骨を太くする練習をするんだよ」


「へー」


「中国武術では三星きょう手と言って2人一組でお互いに前腕を打ち合う練習方法がある」


俺は二人に三星きょう手のやり方を教えた。まず右前腕を下で打ち合わせ、次に上段で合わせ、最後にまた下段で合わせる。そして左手に変え同じように下上下で打ち合わせる。これを繰り返していく。


「結構痛いですね」

「これはしんどい」


「俺が元の世界でドイツ系アメリカ人と練習したときはそいつの骨が太くて固いので一回当たるごとに全身に痛みと寒気が走ったものだよ。欧米人はカルシウムを多く含む硬水を飲んでいるから軟水を飲んでいる日本人よりも骨が固いからな」


「よし止め!」


「二人とも無理をしないように練習してほしい。元の世界ならユービデオで3 star blockingで検索すればいろいろと出てくる基本中の基本だからさぼらず鍛えてほしい」


「はい」

「はいよ」


「相手がいないときは自分の両腕の前腕同士を打ち付けても鍛錬になる。ちなみに骨が太くなる分体重も増えるけどまあ気にするな」


「えーそれはちょっと・・・」

二人は複雑な表情を浮かべた。やはり女の子だな。



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