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きっと君だから  作者: み。
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戻想

5月、私は初めてお給料をもらった。


お母さんに少ないけど頑張ったから!!とちょっと自慢げに渡した。

頑張った結果として渡せる自分がどこか誇らしかった。

ちょっと大人に近づいた気がした。


母の日、毎年カーネーションを贈る。

そんなのいらないと言いつつしっかりお世話をするお母さんが私は大好き。

私と違い性格もはっきりしていてお母さんは世界で一番強いんじゃないかと思う。

私はお母さんには勝てない。


お父さんは私が5歳の時に亡くなった。

流行り病だと聞いている。

お父さんとの記憶はほとんどない。

不思議と私の中にはいい思い出しか残ってない。

お母さんはよく遊んでもらっからだねと言う。


お父さんとの最後の記憶は病室での入院風景、そして最期のお葬式。

小さな私は大事な人がいなくなることの辛さや悲しみを理解できなかった。

だから一人でこっそり泣くお母さんに私はただ無邪気に構ってと甘えるばかり。


よくお母さんが人との出会いは一つ一つが偶然かのように見えるけど本当は自分が自然にこの人だと選んでいるの。と言う。

出会いだけじゃなく、何かをしようとする時、生きていく上では選択してるんだよと

好きになって恋をすることも本当は必然的なものかもしれない。

お母さんは今はいないお父さんを今でも"愛してる"と言う。

それは一度想い会えたからなのかな…


お母さんが人を好きになることは簡単そうに見えて嫌いになるより難しいと言う。

だから誰かを愛することはもっと難しくて辛いんだよと教えてくれた。


私の恋はそんな恋をしてるのかな?


母の日には赤と白のカーネーションを2本ずつ。

お母さんとお父さんにお揃いでプレゼント

いつまでも素敵に想いあえるように。











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