ラッキーセブン?
「はい、じゃあみんな自己紹介を済ましたところで、この世界のことを簡単に説明しておこうと思う。」
「今は冬で、これから雪が降る季節だそうだから、おそらく暦でいくと、皆が召喚された12月だと思う」
「この世界は7つの大陸とたくさんの島々でできていて、ご待望の獣人や魔族、エルフなど様々な種族が混ざって住んでいる。
大国が7つあり、それぞれ、言語、貨幣が異なる。また、島々や大陸の一部にたくさんの国がある。そこにもそれぞれの独自の文化があるな。
あと、7大国それぞれの言語とは別に共通言語があり、殆どの人間が第二外国語として習得しているな。
詳しい分布はあとから地図を見ながら説明するから。」
「いま俺たちがいるのはアルテミアス連邦の首都、アルティアっていうところだ。中央にある大陸の大国の一つだな。名前の通り連邦国家で、7つの州で出来ているな。王は、7つの州のまとめ役らしい。それぞれの州のトップは公爵という位置付けだって。」
この世界7多いな...なんかこだわりでもあるんかね。
「今、この世界には、危機が迫っていて、俺たちが召喚されたみたいなんだが...まだ危機の具体的内容については分からない...知織のアクセス権にもいろいろ条件があるみたいで...」
「それはともかく、最後に!1番大事なことなんだがーーこの世界は、努力しないと何も出来ない世界なんだ。
努力神が主神であり、生まれつきの才能なんかは多少あっても努力によって簡単に覆る。ーーだからさっき君が努力神から加護をもらったって言って驚いた。
この世界の人は努力すると神々から認められ、いろいろな能力を授かったり、クラスが上がったりする。
地球よりよほど頑張りが認められる世界なんだ。
ーー勇者のクラスは異世界人専用なんだが...世界を救うために勝手に呼び出されたかわりに少し努力が認められ易いんだ。
加えて、前世での暮らしも反映されるな。
でもそれに驕ってるとこの世界の人々には勝てないよ。」
「さっき王が俺の日本語に返事していただろう。あれは王が努力して、全言語理解というスキルを持っていたからなんだ。取得条件はかなり厳しいが、王になるには必須の条件らしいぞ。」
「知っておくべき知識はこんなもんかな。
ーーえ?俺がなんでこんなに知ってるかって?ハハハ、俺この世界に召喚される前に知恵神のとこに呼び出されて猛勉強させられたんだよねー。聞きたい?聞きたい?」
「「「結構です」」」
「ひどいなーみんなして。超辛かったからね。あの神たち脳筋すぎ、死ぬかと思った。」
「というより、これから君たちも勉強と実践を繰り返して5日で共通言語理解Ⅰのスキルをゲットしてもらうからね...?」
「「「「「「えっ....」」」」」」