召喚の間
気づいたらおれは立ってた。
周りには割と人がいる。いーち、にー、さんまのしっぽ、ごりらの...なんだっけ。あ、でもとりあえず近くに6人だな。
なんかみんなキラキラしてるな。
なんかこの人たちは同じ匂いがするぞ...同志とはいかないまでも....
あと、少し離れたところにいーち、にー、さんまのしっぽ、ごりらの...あー思い出せん。ろーく、なーな、はーち...多いな。
なんか王様っぽいのいるな。ヴィクター王かな。あーあのゲームやりたいなー。なんか素朴なあの感じが時折めちゃ恋しくなるんだよなー。
いやいやそんなことどうでもよくて。
さっき俺轢かれなかった?轢かれたよね?
え?
あ、わかった、これはあれか、直前に異世界に行きたーいとか考えてたから最後の走馬灯が異世界になったのか。
神さまありがとう最後に夢をくれて。
ってわけでもなさそうだしな
とりあえず頰をつねってみるか.....いてっ。
やっぱ夢じゃないな
いや、夢でも痛いのかもしれないけど
ということは?ということは!?
もしや!
念願の異世界転生ではないでしょうか!
いや、生まれ変わってないし転移か。
まじ?まじ!?
神さまありがとう超感謝するよ!
あれかな、キラキラしてる人たちが召喚された組かな、地面にでっかい魔法陣みたいなのあるし。
とか俺が内心感動していると、
さっきの王様っぽいのが話しかけて来た。
「%+‘^.+\\%+^’_!!\_}{‘^;\!\_##_!」
ん?まって。
全然わからん。
他の人をそーっと伺うと...なんか質問してる。身長高くてちゃらそーなイケメン男が、
「‘+}{>_;+^*^“+^’%+^!_!+’_>^+|?」
え?なんか普通にわかってる!?
なんで?なんで?俺だけ理解できないの?それとも彼だけ理解出来てるわけ?
「!+#*}+!!>_%+」
「そうなのか、じゃあこちらはそうさせていただきます。」
「;+^\.+‘+#*}_#+}]_}*<_#_*\+!+>+」
えー...なんかないわけ?言語共通理解とか...しかもこの王いま日本語に対して反応しなかった?どうなってんだよ。まあいっか他のやつに後から聞こ。どーせ俺一回死んでるし。こうなったらもうどうとでもなれの精神だよ。
などと考えてると、謁見の時間は終わったらしく、王は帰り、俺たちは別室に移動し始めた。
なので、隣にいるチャラ男に聞いてみた。
「俺、さっきの人たちの言葉全く理解できなかったんですけど...理解できるんですか?」
「いや、できなくて当たり前だ。他の皆もできないはず。今から皆に説明するよ」
え、こいつじゃあなんでしゃべれんだよ、と思いつつもまあ後から説明するっていうならまあ待つか。
ふふふ...とりあえず言語も聞いたことないし異世界で間違いはないな多分...なにしようかな...チートとかあるんだろうか...
けもみみの女の子とかいたりして....
あ、部屋に到着したみたいだ。
中に入ると、ここまで案内してくれた男の人は礼をして出て行って、召喚された(?)組だけになった。ぐるっと見回したがーー特徴的な面子だな...1人どっかで見たことあるような気がする人いるし...
チャラ男がおもむろに、
「えー、とりあえず俺たち7人はこの世界に勇者として召喚されたんだ。みんな疑問が多いと思うが、とりあえず俺の自己紹介をしようと思う。
俺は相良 律、知恵の勇者として召喚された...それもあってさっきもこの国の人間と話すことができた。他にも色々と知識があるから説明していこうと思う。」
うげっこいつチャラそうなのに頭いい枠かよ!
「とりあえず、この世界は、ステータス画面みたいなものがある。
視界の端に意識を向けてくれ。何か見えないか?」
言われて俺は意識をむけてみた。ん、確かになんか青い光が見えるな...
「そこをタップしてくれ。いろいろ情報があるはずだ」
俺は言われた通りタップしてみた。