キャラメイク
気が付くと俺は真っ白な空間にいた。ふと自分の体を見たがそこには何も無かった。
「ええ!? 俺の体は? てかここどこだよ」
驚きでつい誰も居ないのに1人で話してしまった。
「ここはキャラメイク用の空間です。あなたの体が無いのはまだキャラメイクしていないからです」
「のわぁぁぁぁ!」
思わず叫んでしまった。だってさいきなり誰もいないところに声がするんだよ? 叫ぶくらい許して欲しい。
「驚かせてしまって申し訳ありません。早速ですがキャラメイクをお願いします」
どこか無機質な声に促されて俺はキャラメイクを始めた。説明された内容をざっくり説明するとこうだ。まず名前は他のプレイヤーと重複していると使えないらしい。そして種族。これは人間、エルフ、獣人、ドワーフの中から自由に選ぶことが出来るらしい。ランダムというのもあり通常では選べないようなレア種族になる可能性があるらしいが確率はものすごく低いらしい。俺? もちろんランダムにするよ? 次に職業。これは剣士といった定番からペットなどという理解不能な職業まであった。とにかく種類が多かった。最後にスキルだ。これが1番大切だろう。スキルはキャラメイクで5つ取れるらしい。これも種類が多いから省略。
ていう感じでさらっと全体に目を通して悩みに悩んだ結果ステータスはこうなった。
名前:シュン
種族:龍神族
職業:テイマー
スキル:テイム【1】
瞳術【1】
剣術【1】
空間魔法【1】
鑑定【1】
俺は基本ソロでやるつもりだからテイマーにした。鑑定と空間魔法は便利そうだから選んだ。後衛職なのになんで剣術かって? それは俺も前衛として戦うつもりだからだ! こいつアホかとか思ったやつでてこい……。そして瞳術。これはあれだ。何となくかっこいい! それだけで衝動的に取ってしまった。そして種族。種族……。種族!? 龍神族っなに!?なんか当たりっぽくね!めっちゃ強そう! と1人で騒いでいると声をかけられた。
「落ち着いてください。これでキャラメイクを終わります。あなたの冒険には無限の可能性が広がっています。楽しんでください。では、さようなら」
その声を聞いてすぐに俺の視界は暗転した。