聞き込み調査3
レンが扉を開ける。
そこには女の人がいた。
「あ、レンさんこんにちは」
「ああ、」
「あれ、そちらの方は?人族ですよね」
「俺の友人だ。里を案内しているんだ」
「なるほど、そうなんですね。こんにちは私はこの隊の管理人のニアと申します」
「こちらこそよろしくお願いします。ハルカ・カドミヤです」
「ハルカさんですか。もしかして、前に捕まった人ですか?」
「はい。そうですね」
その言葉を発した瞬間、ニアさんの顔が一気に険しくなった。
「捕まったってことはあなたが彼を殺したんですよね」
「いえ、誤解ですよ。殺してなどいません。冤罪ですよ」
必死に弁明した。
「そうなんですか?レン隊長」
「ああ、ハルカは本当に冤罪だ」
「すみません。誤解してしまって」
「よく誤解されるので仕方ないですよね」
「ニア、訓練場をハルカに案内していいか?」
「はい。それはもちろん」
「訓練場?前に行ったじゃん?」
「この隊の専用の訓練場があるんだ」
「へぇー、隊専用の訓練場って大きいの?」
「行ってみればわかるさ」
レンが隊の奥にある扉を開ける。
「こっちだ」
「おお!」
そこには何十人ものエルフ達が訓練をしていた。筋トレ、剣の模擬戦、弓の鍛錬、持久走など。
「大分大きいね」
「六十三人のために用意した訓練場だからな。広く作った」
一人のエルフが僕達の存在に気づく。そして、そのエルフがみんなを呼びかける。
「隊長が来たぞー!」
訓練場にいる全員がこちらに目を向け、すぐにこっちの方へ来た。
「こんにちは隊長!」
次々とエルフ達が挨拶をする。
「今何人いる?」
レンがそう聞く。
すると、周りより強そうな人が答える。さっきレンが来たことを呼びかけたのもこの人だ。
「四十五名おります。残りの十七名は警備をしております」
「わかった。ありがとう」
「ところで、その人族は?」
「俺の友人だ。前捕まった人族だが、こいつは無罪だ。ハルカ、挨拶を」
「ハルカ・カドミヤと申します。よろしくお願いします!」
パチパチと拍手が聞こえる。
「ハルカは今日から俺達の隊に入ることになった。よろしくやってくれ」
「え?!ちょっと待って、僕入るなんて一言も…」
「隊に入った方が何かと都合がいい。ここは入ってくれないか?」
小さな声で頼まれる。
「わかったよ、今日からよろしくお願いします!」
今度は違うエルフが問いかけてくる。
「ちょっと待ってください。俺は認めませんよ。人族ですし、弱そうですよ。わざわざ入れる意味がわかりません」
ごもっともだ。エルフから見たら僕は怪しいヤツだ。
「困ったな。そうだ、ハルカ戦ってやれ。これで勝てば入れていいだろ?」
「負けたら納得します。俺が負けたらですけど」




