最強テイマーに転生してモフモフ可愛い魔物を次々テイムしていく
「はっはっは! 見ろ、この楽園を!」
転生した俺の手元には、伝説の聖獣から愛くるしい妖精猫まで、ありとあらゆる『モフモフ』が揃っている。
カーバンクル、幼いグリフィン、ケットシー……。
さらには、なぜか妙にかわいくデフォルメされたグレムリンまで。
俺は最強のテイム能力を駆使し、ついに地平線の彼方までを埋め尽くす「モフモフの絨毯」を作り上げた。
「素晴らしい……これこそが俺の夢に見た世界だ」
眼下に広がるのは、見渡す限りの柔らかそうな毛並み。
これだけ厚みがあれば、どんな高さから飛び込んでも、優しく包み込んで跳ね返してくれるはず。
「いくぞ……夢のモフモフ・ダイブだーーーっ!!」
俺は高台から、迷いなくその黄金の海へと身を投げ出した。
「ひゅーーーーーー……ぐしゃっ!!」
響いたのは、天国のような柔らかい音ではなく、生々しい肉と骨の衝突音。
「あ…………」
視界の端で、可愛い魔物たちが「肉」へと変わり、飛び散っている。
最強のテイマーは、自らの血で真っ赤に染まった純白の毛並みの中で、呆然と呟いた。
「跳ね返す……と思ったのに……。あーあ、せっかくの新調したローブが、血で台無しだ……」
それが、モフモフに埋もれて息絶える男の、最期の言葉だった。




