表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/86

第37話『事件名:皇宮における御物窃盗事件 その3~現場へ~』

登場人物


◎舞原 彰(まいはら あきら:アキラ)

 男性 59歳

 身長180cm超 バキバキの筋肉質 スキンヘッド まつ毛の長い、キラキラした瞳の女性のような目

 定年間近の某県警刑事

 剣道七段(練士)柔道五段

 逮捕術上級(全国大会準優勝の経験あり)

 雑学好きのうんちく親父

 涙もろく人情派

 素人童貞

 殉職後、異世界にエルフの美少女に転生


◎マイカ(アキラ)

 年齢16~18歳くらいの見た目

 白金色の長い髪

 緑色の瞳

 先の尖った耳

 巨乳

のエルフ美少女

 舞原彰の転生後の姿

 現在、異世界を彷徨い中


◎ケルン

 モンスターであるケルベロスの子(♂)

 3つの頭、尻尾は1本

 中央の頭に他のケルベロスには無い、赤い尖った角が生えている。

 火を吹く

 甘いものが好き


◎ハンデル

 男性 30歳

 身長180cm強 細身の引き締まった体型

 茶色くせ毛短髪 茶色の瞳

 旅の行商人 剣の達人

 街道筋の脅威となるモンスターや盗賊などの退治を請け負う「闘商」としても活動する。

 割りと二枚目


◎エフェリーネ

 女性 22歳

 ラウムテ帝国摂政

 第9代皇帝の女帝ヨゼフィーネの一人娘

 ヨゼフィーネの死後、皇帝に即位した従弟のヤスペルの代理として政務を執り行なっている。

 身長165cm 中肉

 茶色セミロングストレートの髪

 やや淡い茶色の瞳


◎リーセロット

 女性 年齢不詳(20歳代前半から半ば辺りの見た目)

 エフェリーネの側近くに仕えるダークエルフの女性

 身長170cm 美しい体型 爆乳

 黒髪の長髪 黒い瞳


◎ララ

 女性 年齢不詳(20歳前後の見た目)

 リーセロット配下のダークエルフの女性

 身長165cm スリム体型 巨乳

 黒髪ショートワンレングス ダークブラウンの瞳

 クールだが、大のスイーツ好き

 影の魔法を使う。


◎ウェイデン侯爵

 男性 35歳 名はクンラート

 ラウムテ帝国の貴族中、最も広い所領地を有する。

 初代皇帝の三男を祖とし、初代皇帝の男系の血筋を継承している。

 女帝ヨゼフィーネの異母妹を娶り、その間に生まれた息子のヤスペルが皇帝となる。

 身長175cm 中肉

 黒いクセのある髪 口ひげ


◎ベルンハルト

 男性 25歳 姓はレーデン

 ラウムテ帝国近衛騎士団長

 身長185cm 一見細身に見えるが、脱ぐと筋肉バキバキ

 金髪の短髪 アイスブルーの瞳

 超イケメン


◎ヨゼフィーネ

 女性 56歳

 ラウムテ帝国第9代皇帝 帝国唯一の女帝

 身長175cm 女性的な体型ではあるが、ガッチリ型

 帝国中興の祖

 マイカが転生してくる約1ヶ月前に他界


◎ドラーク公爵

 男性 56歳

 女帝ヨゼフィーネの夫 名はアルフレット

 初代皇帝の次男を祖とし、初代皇帝からの男系血統を受け継いでいる。

 身長190cm どっしり体型

 白髪 白髯〈かつては灰色髪、灰色のひげ〉灰色の瞳

 女帝である妻を精神的に支えてきた、実は豪の者

 ヨゼフィーネが他界する約半年前に他界


◎ヤスペル

 男性 5歳

 ラウムテ帝国第10代皇帝

 身長約100cm やせ型 金色短髪 濃い青色の瞳

 ウェイデン侯爵と第9代皇帝ヨゼフィーネの異母妹であるシルフィアとの間に長子として生まれた。

 従姉のエフェリーネのことが大好き


◎ハンナ

 女性 19歳

 皇宮侍女セシリア付きの女中として皇宮内で働く女性。

 身長約165cm 中肉

 ウェーブが少しかかった栗色セミロングの髪

 栗色の瞳 やや下ぶくれな癒し系の見た目


◎マフダレーナ

 女性 58歳

 ラウムテ帝国皇宮侍女長

 身長174cm 細身

 白髪混じりのグレーの長髪(巻き上げてお団子ヘアーにしていることが多い)

 かつて近衛騎士団員で、軽業師の異名を持っていた。


◎ノーラ

 女性 10歳

 圧政下にあるコロネル男爵領クライン村に住む少女

 身長130cm弱 痩せ型

 茶色い髪のオカッパ

 青い瞳

 厳しい状況下に置かれながらも夢を諦めない、明るく活発な少女


◎コロネル男爵

 男性 44歳

 ラウムテ帝国創立以来の名門貴族の当主

 現当主で8代目

 領民に重税を課し、圧政を敷くクソ野郎


◎セバスティアーン

 男性 61歳

 身長195cmの大柄

 先代から仕える、コロネル男爵家の執事

 (うーん。清掃員の格好というのは、古今東西共通するものなのかな?)


 皇宮侍女セシリア付きの女中ハンナとヘルト商会本部で話し合った翌朝、皇宮内の一室にマイカの姿があった。

 マイカは、灰色の長袖シャツに同色のズボン、薄い(なめ)(がわ)の手袋を身に付け、頭に大きな白い三角巾を巻き、エルフの特徴のある耳を隠している。また、顔の下半分も三角巾でマスクをして、面相も判りにくくなっている。

 その格好で手に(ほうき)を持ち、背中に紐の付いた(はた)きを背負ったその姿は、どこからどう見ても、清掃員の姿だった。

 

 そのマイカの傍に紺色ワンピース姿の

    年齢50歳代くらい

    白髪混じりのグレーの髪を巻いてお団

   子にした

    細身の背の高い

女性が立っていた。

 この女性は、皇宮侍女長のマフダレーナという女性である。

 昨夜ハンナが


「手は有ります。マイカさんが皇宮内に入れるように出来る手が…」


と言った後


「侍女長のマフダレーナ様にお頼みします。

 マフダレーナ様はセシリア様の御親戚に当たられるのです。」

 

と説明してくれたとおり、このマフダレーナとセシリアは親類関係にあり、セシリアが皇宮に仕え始めた時から何かと世話をして可愛がっていた。

 また、実はこのマフダレーナは、女性の身ながら(かつ)て近衛騎士団の騎士であった。

 であるため、セシリアを深く悲しませ、且つ、近衛騎士団の名誉にかかる今回の事件について、マフダレーナは深く心をいためていた。


 当初、ハンナからの申し出を受けた時、マフダレーナは


「そんな赤の他人を皇宮内に入れることなど出来ない!」


と突っぱねたが、今朝、ハンナが連れてきたマイカを見るなり、マイカを信頼の置ける人物と認識し、皇宮内に立ち入らせることを認めた。

 この事は、マイカも薄々感じ取っている、他人を信用させる、マイカの、何か特別な能力が働いたものと思われる。

 エルフであるマイカを最初に見た時、マフダレーナが非常に驚いたことは言うまでもない。


 マイカを臨時雇いの清掃員ということにして皇宮内に招き入れ、マフダレーナが案内していた。侍女長のマフダレーナが同行とあれば、皇宮内の大抵の場所へ出入りできる。

 マイカはマフダレーナに案内され、宝物庫の近くまで行ってみたが


 (これは…不審者は宝物庫の前にすら辿り着けないな。)


と、マイカが思ったとおり、宝物庫へ至る廻廊のあちらこちらに見張りの兵が立っており、行き来する者を監視している。

 そして、廻廊の左右には多くのドアがあり、その中に兵の詰所が何ヵ所もあるという。


 (…中から宝物庫に至ることは不可能か…ならば外からはどうだ?)


 宝物庫の外部は皇宮の裏庭で、すぐに高い城壁があり、城壁の上にも見張りの兵がいる。

 外部からは宝物庫への出入口は無く、ただ石壁が続いていた。


 (ん…?あれは?)


 マイカは、皇宮外部の一面の石壁の中に、小さな窓が一つだけあるのを発見した。

 その窓は地上5メートルくらいの高さにあり、大きさは普通の人なら入れそうなくらいだが、10cm間隔くらいに鉄格子が()まっている。


「マフダレーナ様、あの窓は?」


「あれは宝物庫の通気孔です。風を通さないとカビが生える物もあるゆえ。」


「風を通す、ということは、中にも通気孔が?」


「ええ、ありますよ。でも、あれよりもずっと小さなものが二つ。同じように鉄格子を嵌めて。」


「あの鉄格子は外せますか?」


「いえ、無理でしょう。とても頑丈に造られていますから、周りの石壁ごと崩しでもしない限り。」


 (…ふーむ…内からも外からも宝物庫に侵入するのは極めて難しいな。

 ならば、やはり実際に出入りできる者のラインか…)


「カァァーーッ!」


 その時、通気孔近くの一本の木から鳴き声が聞こえてきた。


 (ん?カラスか?)


 マイカが鳴き声のした方を見上げると、一羽の黒い鳥が木に留まっていた。

 カラスというには小さい。少し大きい鳩くらいのサイズだ。


「んまぁーっ、カラスがこんな所にまで。」


と、マフダレーナが忌々(いまいま)しげに言った。


 (ああ、やっぱりカラスでいいのか。でも、オレの知っているカラスよりも、随分と小さいような…)


「マフダレーナ様、ここのカラスはあんなに小さいのでしょうか?」


「そういえば、あのカラスは少し小柄ですね。

 いいえ、ゴミ捨て場をよく荒らすカラス共は、もっと大きいですわよ。」


と、マフダレーナが両手を広げて大きさを表現して見せた。

 どうやら、この異世界のカラスも、通常はマイカが見知っているカラスとサイズは変わらないようだ。


「はて、そういえば、あの小柄なカラスはゴミ捨て場では見かけませんわね。」


「……」


 マイカは、カラスについての話題は、それ以上、口にすることなく、その宝物庫の通気孔の方へ近付いていった。


 バサ、バサッ


 その小柄なカラスがマイカの頭上スレスレまで近付いてきた。

 一旦、飛び過ぎた後、再び戻ってきてマイカの頭上スレスレを通過する。


 (これは威嚇(いかく)か?何で通気孔に近付こうとすると威嚇する?)


「本当に忌々しいカラスだこと!

 マイカさん、大丈夫かしら?」


 マフダレーナがマイカに近付いてきて、腕を上方向に大きく振って、カラスを追い払う素振りをした。


「ありがとうございます、マフダレーナ様。

 はい、大丈夫です。」

 

 カラスは、元の留まっていた木の上に戻っていた。

 マイカの方をずっと見ている。


 (人が侵入するのは、極めて不可能に近い現場と、威嚇してくるカラス…うーん…これは、もしかすると…)


「マフダレーナ様、戻りましょう。少しお話があります。」


 マイカとマフダレーナは、その場を離れた。


               第37話(終)


※エルデカ捜査メモ㊲


 ラウムテ帝国皇宮侍女長マフダレーナは現在58歳

 代々続く帝国騎士家に生まれ、他に男の兄弟がいないため、幼い頃より父親から剣の教えを受ける。

 生まれ持った身体能力の高さと、勘の良さにより、その剣技はメキメキと上達し、17歳の時に選抜試験に合格し、近衛騎士団の一員となる。

 女性の身で、しかも弱冠17歳の若さで近衛騎士団員となったのは異例中の異例であったが、それだけ彼女の能力が優れていたためであり、その俊敏かつトリッキーな動きの剣技から〈軽業師〉の異名を持っていた。

 先帝ヨゼフィーネとは年齢も近く、女性同士であったことから、ヨゼフィーネから特に信頼を受けていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ