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それは絶望の訪れ
ウッヒョおおおおお!
ある夏の日俺は畑に植えた柿の種が発芽するその瞬間をこの目に収めんと見つめていたところ、ロイコクロリディウムをふんだんに含んだ鳩のフンが口内にポトリしてしまったことが原因でこの世を去った。
「俺の人生うんカスよりもカスだった」
でもそんな日もあるよなって割り切って、転生した。
「ここが異世界、ソルビートル」
ピンクの葉っぱを生やした木に、胡麻の香りがする水。
そこはまさしく、俺が想像していた異世界だった。
「この世界で俺は…第二の人生を歩んでみせーーぶべっほぉぉ!!!」
空の彼方へ消え、星の輝きの一部と化す異世界人。
それはこの世界では至極当たり前のことだった。
「今日も、この世界は平和でいられるかしら…」
少なくとも今は平和だと言えるだろう。
この女性ーーサン・ミアノの手によって。
何ですと!1?!?