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一般人の成り上がり  作者: タココン
天使編
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第5話 天使の迷宮【後編】

この天使、ウリエルっつたか?やばいな。魔力の量、パワー、スピード、技術、才能。どれをとっても凄まじい力を感じる。それにさっきの一撃、『天斬破邪』に至っては、もう防げないな。どうにかして避けるしかない。だが、さっきも言ったがこいつはスピードもはやい。俺と同じか少し上ってぐらいだな。さて、どうやって勝つかな?正直勝ち筋がうすすぎて勝てる気がしない。、、、、、だめだな勝てる気がしない。しかもみんなを守りながら闘うのは無理だな。



「我が剣は無敵なり」



やばい‼来る‼どうやって避ける?いや、みんなもいる。変に避けて、みんなに当たったら洒落にならない。いや、絶対に防ぐ。



「我が剣で切れぬものはなく万物を切り裂く。地を割き、闇を割き、天をも割く。闇を打ち取り、障害を切り裂く剣となれ」



絶対に防ぎ切る‼‼‼‼



「天斬破邪」



ザクッ‼‼‼



クッ、本当にまずい。左腕も持っていかれた。右腕もまだ完全には回復しきってない。だが、見つけたぞ突破方法を‼やつが使う『天斬破邪』は至近距離で剣を振り下ろしてスキルのあらゆる抵抗をうばう効果で絶対切断になる。という能力だ。つまり、至近距離でしか使えない。だったら俺の持ち前の手数で遠くから技を打ちまくって畳み掛ける。


    カマイタチ

「死ね‼風刃‼」



俺が放った大量の風の斬撃でウリエルにどんどん傷がついていく。よし‼このままいったら勝てる。ウリエルは遠距離の攻撃手段を持ってないとみてほぼ間違いない。ここで、込める魔力を増やして威力を増大させる。風刃出力最大‼



「これは、、、風による斬撃か。風で切れているだけだから、血はあまり出ないが確実にダメージは食らっている。やるではないか、人間。お礼にこっちも見せてやろう。遠距離技をな‼」


                 マジックキャノン

「魔力装填完了。出力最大。発射用意。魔力砲」



ドォーーーーーン



足も貫かれた。両腕が使えなくて片足を貫かれて上手く動けない。魔力も回復でかなり消費してる。まずい。このままでは負ける。どうする?どうする?どうする?


        マジックキャノン

「もい一度行くぞ。魔力砲」



もう片方の足も貫かれた、、、動けない。力も抜けていくのが手にとるようにわかる。ここで死ぬのか?俺が?やだ。死にたくない。俺の中にいるモンスター。こいつは別にいい。だが俺が死んだら周りにいるみんなも巻き込まれて殺されちまうかもしれない。それだけは絶対に嫌だ。なにか、なにかないのか?起死回生の策が‼…だめだ思い浮かばない。このままでは死んじまう。あぁ、色々な事があって大変だったけどいい人生だったのかもな。みんな、元気でやってけよ。


マジックキャノン

「魔力砲」 








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








どこだここは?真っ暗だ。何も見えない、何も感じない、何も聞こえない。ここが地獄なのか?だとしたら少し優しそうだな。



『聞こえるか?あと、ここはお前の言っている地獄とはだいぶ違うぞ。ここはお前の心の中だ。お前が死ぬ直前にここに連れてきた』



どうしてだ?どうせ死ぬことには変わりないだろう?だったらそこまでの労力を割く必要はないはずだろう。なんでそんなことをしたんだ?



『それは、このまま死ぬのは面白くないからだ。助けることもできなくはないが、次に天使の王が控えてるからな、そのまま戦えって言われても勝てない。だから、おまえの心のなかで掴む。お前の魔力の塊を。呼び起こす。お前の才能を。だから黙ってろ』



分かった。だがこれから何をするんだ?俺にはないがなんだかさっぱりなんだが。



『お前には過去の記憶を見てもらうその記憶を力に、さらなる力を手に入れろ。そしてあの天使に勝って、俺を楽しませてくれ』



あぁ分かった。やってやるよ‼







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







気絶してたのか。何ださっきのは?夢か?まぁなんでもいいか。どうせこのまま死ぬんだ。俺がどう抵抗しようと結果は変わらない。こいつには絶対に勝てない。諦めよう。



「この男は闘志が燃え尽きてしまったのか。ならばほかのやつにするか。どいつにするか、そうだ‼底にいる女。貴様を俺の妾にしてやる。容姿が気に入った。さぁ死にたくなければはやく来い。10秒待ってやるぞ。それ以降は待ってやらん」



あいつ、もしかして愛菜に言ってるのか?そんなこと俺が許さないぞ、、、だめだ体に力が入らない。今すぐに助けに行かないといけないのに。約束したのに。



「愛菜、、、今行くからな、、、」



「ほぉ、こいつは愛菜というのか。美しい名前だ。おいそこの男。お前はこいつと親しいのだろう?今お前目の前でこの女以外のそこらにいるお前の仲間たちに攻撃する。お前にだけは攻撃をしない。せいぜい仲間が死んでいくのを目に焼き付けるんだな。死ね‼魔力砲」



俺の目の前でまたたく間に仲間たちが撃ち抜かれていった。愛菜以外の俺の仲間が攻撃された。みんなどうぢて、約束したのに。俺が守るって約束したのに。それなのに守れてないじゃないか。みんな生きて入るけど致命傷だ。俺の腕はもう治ったけど、足はまだまだ治ってない。でも、みんなを助けたくても助けに行けない。もうやめてくれ。



「健二、、、」



この声は律希‼どこだ律希は‼どこのいる‼いた‼律希‼



「健二、、、お前はないも悪くない。俺たちが死ぬのもお前は悪くない。だから、自分を責めないでくれ。お前は幸せに生きてくれ。愛菜やみんなを連れてに、げ、ろ、」



そんな、、、、、律希目を開けてくれ。頼む。冗談だって言ってくれ。またいつもみたいに笑ってくれ。律希、、、

その瞬間オレの心を縛っていた大切なものが砕けた気がした。その大切なものの名前は『理性』律希の死と、律希を殺したウリエルへの怒り。そしてそれら全てを上回るほどの自分自身への怒り。憎しみ。そして開けたオレの力への道が。Sランクへの覚醒。



「こんな力、律希が死んじまった今はもう使い物にならない。だけど、自分自身への戒めとお前への憎しみ、そしてこれ以上被害を拡大させないためにお前を殺す‼ウリエル‼」



「かかってこい。雑魚虫め」



ウリエルはそう言って武器を構えた。そしてオレの口から言葉が出た。



「世界は闇に包まれる」



「光は失われ、闇の支配が開く。一切の容赦がなければ一切の躊躇もない。地獄からの番人が来たりて全てを滅ぼす。我が力にて道は開けられる。顕現せよ‼‼」



オレの相手を殺す強い意志と、全てを破壊し尽くす強い力の2つを込めた凶悪な力。


 ジ・エンド

「THE・END」



それはまるで深夜に行く不気味な神社を連想させるようだった。暗闇に神道がつくられ、その先には建物。石でできた狐が2匹置かれいる。まさに終わり。



「これがオレのスキル多重複世界:THE・END。あらゆるスキルの頂点にたつ多重複世界だ。この世界でお前を殺す‼ウリエル‼」



「やってみろ雑魚人間。貴様にもがき苦しむ以外のなにができるというのだ‼‼‼」



その後は互角の戦いが繰り広げられた。この世界でコピーしたスキルである『魔力砲』の乱射でお互い削り合っている。しかし、均衡はすぐに崩れた。オレの傷がマイナスの影響となってダメージを食らった。そして、『魔力砲』をもろに食らって倒れた。



「ハハ…ハハハハハハ‼‼‼やはりな‼‼貴様のような人間は限界が来るんがはやいな‼‼じゃあとっとと死ね‼クソ人間が‼‼」



「それはこっちのセリフだ。死ね。『天空斬差無間』」



オレがそう言い、ウリエルの腹から脇までざっくりと斬れた。まるで絶対切断のように。



「なにをした、、、何故俺が倒れていて貴様が立っているのだ。認めん。断じて認めんぞッ」



「そんなコトは興味ないが教えてやるよ。俺の世界のスキルの影響でスキルを無条件でコピーした。そのコピーしたスキルが『魔力砲』『天斬破邪』の2つだ。まず俺が以前からコピーしていたスキルの『武器想像』で剣の柄を作ったんだ。そこに『魔力砲』で魔力の剣を作ってそこに『天斬破邪』をエンチャントした。そこに風刃で推進力。つまり、飛ばす力を与えたことで絶対切断を飛ばせるようになった。本当は詠唱が必要なんだが、俺の多重複世界ないでは俺のあらゆるスキルの詠唱が省略されるからな。そうして無詠唱で遠距離絶対切断ができるようになった。っともう死んでいるのか。じゃあ、多重複世界解除っと」



俺は多重複世界を解除させた。だが、強くなれたのか。律希の死とは圧倒的に釣り合わないな。



「ほう。ウリエルを倒したのか。あっぱれだ。あっぱれだぞ人間‼‼」



なんだ?天使の王が騒いでるな。殺すか。



「だが、余には勝てぬぞ?」



俺はめまいがして倒れた。なんだこれ?毒?いや。毒ならもっとはやく気づく。じゃあ一体これはなんだ?どんどん力が抜けていく。



「これが余のスキル『吸収』。相手うての体力や魔力またはその両方を吸収するスキルだ。だから言ったろう?貴様では余には勝ち目がないと」



ここで終わりか?せっかくウリエルに勝ったのに。



『3分間体をかせ。その間にこいつを殺してやる』



分かった。3分間だけかしてやる。3分間経ったら体を返せよ。『交換』‼



『ふむ。やはり生身の肉体はいいな。思うように体が動かせる。3分間というのがもったいないくらいだ』



「何だ貴様?気配が変わったな?何をした?」



『そこまできづけるレベルなのか。まぁどうでもいいがな。ちゃちゃっと終わらせて体を満喫するぞ』



「調子に乗るなよ。雑魚虫が‼‼」



やばいぞ。天使の王がキレてる。なんとかして抑えないと。


        サタン

『任せろ。地獄炸裂灼熱魔炎』



そうつぶやくと黒い炎のやりのようなものが出てきた。それが俺の頭の上のあたりで静止した。なんだ?これ?だが、ただ一つわかるのはすごい熱量だってことだ。



「なんだ、、、なんなんだその炎は!?そんなの受けたら余が燃え尽きてしまうではないか。頼む。やめろ。やめてくれーーーーーー‼‼‼‼‼」



『発射』



一瞬で天使に炎のやりは命中し、天使は炎の大爆発で消滅した。ついでに3分間経ったから体も返してもらった。



『せっかく満喫したかったのだがな』


                        モノ

そんなこんなはあったし、莫大な死傷者そして大切な律希も失ったけど、俺たちの勝利だ。

スペック

佐藤健二

18歳

身長175cm

体重68㎏

スキル

強奪S

書かれているランク以下の対象の命、魔力、体の1部、心などを奪える。

スキルも強奪とコピーができる。

相手が戦闘不能状態なら強奪またはコピーができる。

しかし、2つ以上ランクが下のなら強奪を無条件で、1つ以上ランクが下だったらコピーを無条件で発動することができる。

また、強奪またはコピーしたスキルを併用して発動することはできない。

多重複世界:THE・END

この世界には以下の能力がある

・スキルのコピーの条件がなくなる。また、強奪はランクの一個下と簡単になる。

・スキルの詠唱をしなくても良くなる

・出力を150%で維持できる

・スキルの改造が自由になる

・持っているスキルを併用して発動できる

風刃

風の斬撃を飛ばせる。

浮遊

浮くことができる。

反転

スキルの効果を逆転させることができる。

肉体強化

体を強化することができる。

回復

回復できる。

武器想像

無印の武器を作れる。

天空斬差無間

作った剣を振ることで絶対切断を飛ばせる。多重複世界以外では詠唱が必要。

魔力砲

自分の魔力を大砲のようにして発射する。

天斬破邪

絶対切断で攻撃する。

覇気 

自分の威圧感を相手にぶつける。実力差によって効き方が変わる。

地獄炸裂灼熱魔炎

謎の黒い炎。槍のようにして浮かばせて、相手に向けて飛ばす。相手に当たったら大爆発がおこる。

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