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一般人の成り上がり  作者: タココン
天使編
5/6

第4話 天使の迷宮【前編】

俺は今迷宮の前にいる。え?デジャブ?ソンナコトハナイヨ。まぁそんなどうでもいいことはおいておいて、もう一度言うが俺は迷宮の前にいる。なぜって?なぜなら金がないからだ。今この迷宮には色々なハンターが来ている。自分の力を自慢したいやつ。金がほしいやつ。何も考えてないやつ。俺はかねがないからな、だからこそこんな迷宮に挑んでるわけだが。だが俺にはいくつか問題がある。



1つ目はこの迷宮の難易度が純粋に高のだ。B+ランクが5人。A-ランクが4人。Aランクが1人。これだけの強者たちがこの迷宮で散っている。だからこそ、強行作戦で俺たちにも声がかかったわけだがそれでも心配がないわけではない。まずそれが1つ目の問題だ。



2つ目はみんなが来ているってことだ。え?みんなって誰かって?そりゃもちろん姫川愛菜、鈴木凛、鮫島律希、藤原零の4人だ。なんで来てるのかって?なんかこいつら最近ハンターになったらしいんだ。それで俺のことが心配だからこの迷宮アタックについて来るってずっと言ってたから仕方ないから連れてきた。まぁ、みんなにシンパ押されなくても大丈夫なくらいには強くなったけどな。(具体的にはAランク)だから心配はない。それでも友達に心配されるっていうのはなんか嬉しいし、気分がいいな。それえよりもさっきの話に戻るけど、この迷宮は謎が多い。生き残りが持って帰ってきた情報は迷宮は5階層でできていて迷宮のモンスターは空中から弓矢や槍で攻撃してくる。この2つだけだ。正直情報不足で心もとないが仕方ない。そんじゃま、この迷宮を踏破しますか。



「みんな準備はいいか?これからこの迷宮にチャレンジするけど殺されそうになったりやばくなったらいつでも俺に言ってくれ。絶対助けるし、ひどい目には絶対に合わせない。だから肩の力を抜いて気軽に行こう。じゃあ行くぞーーーー‼」



「「「おぉぉぉーーーーーーー!!!!」」」



みんな元気がいいな。遠足に出発する前の小学生みたいだな。心がほっこりしていい気分だ。まさか迷宮でこんな気持になれるとはな。



『何を調子よくしているのだ。心身をともにしているから教えてやるがこの迷宮はやばいぞ。力の全てを取り戻しているわけではないから感知能力が低下していて確証は得られないがこの迷宮はなかなかにヤバいぞ。高い魔力密度に大量の兵。極めつけは最下層にいるボスだな。凄まじい魔力を持っている。やつの威圧だけでそこらのモンスターたちでは屈服してしまうほどにはな。だからいついかなる時も警戒を解かず気をつけて探索しろよ。前の迷宮のようにサクサクとはクリアできないぞ』



ご忠告ありがとさん。ちゃんと警戒するし、変な油断もしないよ。だから安心しろよ。さてと迷宮の扉も開いたし、入るか。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









その光景はまるで神々の世界って言われても納得してしまいそうな光景だった。神の像が建てられ、美しい光も差し込んでいる。神の迷宮ってか?



「何だこれ!?おいみんなあつまれよ扉が開かねぇ!!!」



おいおいまじかよ。ここに来て扉ロックのトラップとかめんどくさすぎるだろ。だが、流石に冗談じゃ済まされないレベルになってきたぞ。扉がロックされたってことは何かしらの条件を達成しないと扉が開かないな。やばいかな?いや。この迷宮をクリアすればいいだけだ。



「ねぇ健二くん、大丈夫かな?だってもしかしたらこのまま帰れないかもしれないんでしょ?それはやだよ。怖いよ」



「大丈夫だよ愛菜。迷宮入る前に言ったこともう忘れちまったのか?お前たちは俺が責任を持って全員守る。絶対に死なないし安全だ」



「うん。分かった。ありがとう」



良かった。愛菜も安心してくれたのか少し笑ってくれた。これを聞いてた律希たちも安心したみたいだな。皆はDランクでそこまで強いわけじゃないから心配だったんだろう。でも安心してくれたならとりあえず一安心だな。



「おい。人間どもよ、我らは天使。貴様たち人間は一体何回我らがすみかを荒らしに来れば気が済むのだ?いい加減しつこいぞ」



やばい。何がやばかって?色々とやばい。まずモンスターがあそこまで流暢に人間の言葉を喋れるのはめちゃくちゃ珍しい。喋れるということは知恵を持っているということだな。絶対に強敵。もう一つしゃべりかけらあれるまでほとんど気配に気づかなかった。それだけ魔力を隠すのがうまいんだろう。だがこれだけ強いのがこんなに地上に近いところにいるんだったらこの迷宮の難易度はAとかAプラスレベルじゃなくなるぞ。Sランク。いや。下手すればS+ランクの可能性もあるな。正直やばいけど、これだけは聞かないと後でピンチになっちまうかもしれないからな。



「お前本当に1回層のモンスターなのか?下層の強いモンスターがなんでわざわざこんな上層まで上がってきてえいるんだ?」



「その殆どには答えられないが答えられることがあるとするならここに来た理由は貴様たちを我らが王のところに連れて行く。王が何をどうするかは我々には関係もないし、興味を持とうとも思わない。だから貴様たちは我々について来い」



俺たちはその天使型のモンスターについていった。他にも色々質問をしたが、その全てに答えてもらえなかった。だから俺は自分のスキルの力で相手の力量を図ろうとしたんだが、解析結果はAマイナスランクで俺より

格下ではあるが、俺のスキルでは何もできない。全く無念でっ無念でしかたがない。それよりももし闘うようなことがあったら今までコピーや強奪を使ってゲットしてきたスキルを使うしかない。



「さぁここだ。ここが王や聖騎士様がいる部屋だ。くれぐれも失礼のないように、グハッ‼」



長々と喋ってたから俺が後ろから剣で突き刺してやった。急所に刺したから一撃で絶命した。コレで厄介な敵がひとり減った。じゃあこのままこの迷宮の最深部でもある王の間に突撃だーーーーーー









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










真っ暗で焦ったと思ったら松明で明かりがついていきあたり全体が明るくなった。よくみたら正面の玉座に一人座っていてその後ろに羽をはやした男が立っている。いや座っているやつもよくみたら折りたたんでいるでけで羽が生えてるな。それにしてもすごい威圧感だ。圧倒的な威圧感が俺を覆いかぶさってくる。これは怖いな。



「おい人間。お前たちの誰がそこの扉に倒れているアスタエルを殺したんだ?興味がある名乗りあげてみよ」



このままだんまりもいいが。そしたら問答無用で全員襲われそうだな。だったら、俺が名乗りあげてあいつらの意識を少しでもこっちに向ける。



「俺が殺した。余裕ぶっこいてていけそうだからこの剣であの天使の心臓のあたりを一刺しで仕留めた。正直拍子抜けだった」



さぁあいつらはどう出る?場合によっては今すぐにでもみんなは逃げる準備をしておかないと、俺はこんな化け物とみんなを守りながらは絶対に戦えない。



「フッ。面白いな。いいだろう。余の後ろに控えているこのウリエルに勝利したなら配下を動かさず、余自らが相手しよう」



「いいだろう。面白い。じゃあこいよ俺がボコボコにぶちまけてから先の天使と同じようにお前の心臓を一突きにしてやるよ」



そうして俺と天使ウリエルの戦いが始まった訳けだがこれはやばい。剣で戦っていて剣でっめちゃくちゃおされている。まずいこれはめちゃくちゃ強い。それよりも天使ウリエルはさっきから一言も喋らないな。どうしてだ?



「ここからは本気でいかせてもらいます」



天使ウリエルが喋った!?



「我が剣は無敵なり」



なんだ?



「我が剣で切れぬものはなく万物を切り裂く。地を割き、闇を割き、天をも割く。闇を打ち取り、障害を切り裂く剣となれ」



まずい。これほどの魔力の高鳴りは初めてだ。なんだ?攻撃力の大幅upか?スピードの大幅upか?もしかしてその両方か?いや今はそんなことどうでもいい。とにかく避けないと。



「天斬破邪」



キィィィィィィン


マジで危なかった。いや少しアウトか。腕を一本持っていかれた。自己再生のスキルで少しづつ回復してるけど回復量が間に合っていない。それにさっきの技、攻撃力upとかスピードupみたいなちゃちな能力じゃないなあれは触れたものの抵抗を奪う。言うなれば絶対切断だな。





次回へ続く

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