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一般人の成り上がり  作者: タココン
迷宮編
3/6

第2話 力試し

テスト勉強で多分投稿期間が長くなる

俺は謎のモンスターに力をもらって復讐を誓った。だがもちろん弟も母さんも養う。そういう意気込みであの場所から出てきたわけだけど、



「どこだここ?完全に迷った」



そりゃあそうだ。あのモンスターの部屋に行くまでめちゃくちゃ時間かかったんだ。戻るのも時間がかかるのを想定しておくべきだったな。それにしても腹減ったな。出口を探しならモンスターをスキル『強奪』で殺してきてるわけだから外にさえ出られれば金はある。だけど、今はそんな金の使い所がないからな。どうしたもんかな〜。さっきから俺の中にいるやつ話しかけても全然応答来ないし。暇だし。疲れたし。やばいな。死ぬかもしれない。どうしよっかな〜。



『怖くないのか?俺と対峙したときはあんなに泣き叫んで惨めだったのに、今はそんなに落ち着いていられるのはなぜだ?空腹はどうにもならんぞ?』



そうか。だが空腹さえなんとかしちまえばいいんだろ?そんなの簡単だそこら中にモンスターの死体が転がってる。そのモンスターの死体を食べれば空腹はなくなる完璧な案だろ?



『馬鹿者が。そんな事を許すと思ったか?あんな下等生物の肉など俺の半身が食うなど不快で仕方がない。道を教えてやるからそのとおりに進んでいけ。絶対にあんな下等生物の肉など食うなよ』



へーへー分かったよ。つぅか道案内してくれるなら最初からしてくれればよかったじゃん。なんでしなかったんだよ。モンスターの死体は食べるなっていうくらいなら最初から道教えてくれればよかったじゃんか。意味がわからねぇ。まぁいい。とっととお満ち教えてくれよ。腹が減って仕方がねぇんだ。



『……それにしても小僧。お前俺と同化してから随分と性格が変わったな。前は偽善者のような性格だったが、今では正直に生きているのか。その生き方は俺がしてきた生き方だから教えてやる。とてつもなく楽しく、高揚するぞ』



そうか。やっぱり性格は変わっちまってるのか。そりゃそうだよな。迷宮で見捨てられて、敵だったモンスターに助けられて、生きるか死ぬかのギリギリを生活している。変わらないほうが不自然か。だが俺はコレでいい。この性格のほうが力を発揮できる。もう俺は迷わない、諦めない。どんな事をしても生き延びてあいつらに復讐してやる。



『よいのか?小僧、貴様に友はいなかったのか?俺はいたぞ。だが、壊された。それでこうなった。お前もこうはなりたくないなら、注意して生きるのだな』



おい。お前はなんでそうも優しくしてくれるんだ?復讐が見たいと言っておきながら、今になって復讐はやめろだ?ふざけてんのか?言っとくが俺はお前に恩は感じてないぞ。俺とお前はあくまでビジネスパートナーだ。あまり口うるさく文句を出すな。



『そうだな。俺とお前はあくまでビジネスパートナーだ。これ以上口をだすのは野暮というものだな。すまなかった』



あぁ。だが、お前の質問は答えといてやるよ。



『何?』



友達がいないのか知りたいんだろ。いるさ。中学時代の友達とは未だに連絡を取り合っている。その中でも、女子は姫川愛菜、鈴木凛、男子は鮫島律希、藤原零っていう奴らとはちょくちょく合ってるな。コイツらだけは俺の大切な親友だ。他のやつも仲いいやつもいるに入るが、親友ってほどじゃないな。もしこの迷宮から出られたら、またバカみたいに遊べるかな。



『感傷に浸るな。足を動かせもうすぐ出口だぞ。早くしろ』



マジか!やったもうすぐ出口だ。やっと出られる‼



ギィィィ……



眩しい。これが太陽の光か、なつかしいな。暖かい、気持ちがいい、このまま寝られそうだ。



バタン。俺の意識はそこで途絶えた。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











ん?何だここは?そうだ、俺迷宮から出て倒れちまったんだ。とりあえずモンスターから取った魔石を換金しに行こう。金がない事には何も始まらない。ん?そういえば、ここどこだ?俺が倒れたのは迷宮の門の近く。しかしここにはベッドがある。なぜだ?俺は数日間風呂に入ってないから相当臭い。それでも助けてくれるなんて、どんな物好きだ?



「あぁ‼やっと起きたんだ。良かった迷宮で行方不明って聞いて心配したんだよ‼」



この声は…まさかなんであいつのがいるんだ。そんな都合のいいことがおこるはずがない。だってこの声の主は…



「どうしたの、健二くん」



俺の初恋で、親友でもある姫川愛菜の声じゃないか!?まて、それは流石に出来すぎている。そうこれは俺の脳が都合のいいようにつくった妄想だ。そう、妄想のはずだ。



「どうしたの健二くん顔真っ赤だよ?具合でも悪いの?薬飲む?」



うん。妄想じゃない。この優しさ、この声、この顔、間違いなく愛菜だ。まじで言ってる?ありがとう神様。ありがとう仏様ぼく今日からあなた達を信仰します。最高ーーーーー‼神様I LOVE YOU!!!!!!



『クハハハハハ。まさかそれほど変わるものだとはな。これを笑うなというのかきついな。さっきまでのイカつい復讐心はどこへ行った?本当にお前たち人間は面白いな。涙が止まらん!!!』



うるせぇ。仕方ねぇだろ。この女子のことが好きなんだから。そもそもお前はそんな気持ちになったことがないからわからないんだ。お前も誰かを好きになればいい。



「おい!!健二起きたのか」



ドタドタと足音が聞こえてくるな。この声は多分律希だろうな。



「「「健二!!」」」



まさかの律希だけじゃなく、零と凛もいるとは。驚きだ。まじ驚いた。こんな偶然ってあるんだな。でもとりあえず、



「久しぶり。みんな」



挨拶だけはしておこう。

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それと、この作品の終わり方とか諸々決めましたのでよろしくおねがいします。

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