番外編 君と与太話
特に読まなくても本編には影響のない、本編に入りきらなかった小ネタ集です。
遥がお昼を忘れた日の遥と母親のLINE。
母(玄関に置き去りにされた弁当箱の写真)
母「(´;ω;`)」
母「今日の私のお昼にします…」
遥「悲しみ」
母「同じく」
遥「でも東くんと一緒に学食食べれてラッキーだった!」
遥「たまにはお弁当忘れるのも悪くないね!」
母「(#^ω^)ピキピキ」
遥「ごめんなさい」
遥「ショボーン(´・ω・`)」
母「今日東くんと何話したか後で教えてね(^_-)-☆」
遥「御意」
「なんかお前の母ちゃんとお前のやり取り、独特だよな……」
「そう?」
母親に返事を打っている遥の携帯を見てユウが突っ込むが遥は何食わぬ顔でLINEを続けた。
遥と静夜が学食を食べていた時の会話にて。
「東くんって普段料理とかする?」
遥にそう尋ねられ静夜は首を横に振った。
「いや、全然。
寮に居ればご飯は出るし、家では母さんが作るし。
葵さんは料理するの?」
静夜から逆に尋ねられ遥は笑顔で答えた。
「私も全然!
家では台所立ち入り禁止にされてるし!」
「……え? 何で?」
元気良く答える遥の言葉に困惑しつつ静夜は訳を尋ねた。
「いや~前に一度だけ料理しようとしたら火事寸前になってさ!」
「いやそれ笑い話にならなくない?」
あっはっはと笑いながら話す遥に静夜はドン引きしていた。
「あ! でももう高校生になったし、今度一度リベンジしてみようと思うの!」
そう自信満々に言い放つ遥に静夜は静かに口を開く。
「葵さん、もし今後家庭科の授業でクッキーとか作る事があっても俺の所に配りに来なくていいから」
「おおよそ2年生の後半あたりにありそうな内容を1年の4月の時点で釘打たれるっておかしくない?」
遥が冷静に言い返す中、静夜は更に笑顔で続けた。
「あ、後俺の為に弁当作ってきたりバレンタインにチョコレートとか作ってこなくていいから」
「あれ? もしかしてラブコメでありがちな展開全否定されてる?
そんな爽やかな笑顔で? こんな事ってある?」
静夜はしっかりとNOと言える人だった。
「ま、まあ! 私だって腕を磨いて人が食べられるものが出来るまで頑張ってみせるから!
東くん覚悟しといてよね!」
「え? 嫌だよ」
「秒で断られたっ!?」
せめて次のバレンタインまでには料理を出来るようになってみせようと心に決める遥なのであった。
(変なもの出されたらすぐに逃げよう)
そしてそんな遥の料理を見る前からすでに警戒MAXな静夜なのであった。
とある昼休み。
「東くんを怖がらせたい」
唐突に遥が真顔でそんな事を言い始めた。
「急にそんな事言ってくるお前が怖い」
遥の意味不明な発言にユウは冷静に突っ込む。
「何で急にそう思ったの?」
ハルが不思議そうに尋ねると、遥は訳を話し始めた。
「ほら、有名な話であるでしょ?
吊り橋効果って奴」
「ああ、あの吊り橋にいるドキドキを恋愛と錯覚するっていう話だっけ?」
ハルの言葉に遥はうんうんと頷く。
「その効果も狙いつつ、本音は東くんの怯えて怖がってる表情も見たいなと」
「むしろ後半が目的だろお前」
ユウの言葉を無視して遥は携帯を取り出した。
「そこで考えたんだ……可愛い歌だよと言ってもぺ◯ぺを見せようかと」
「怖がらせる通り越してトラウマ植え付けようとすんじゃねーよ」
ユウに叱られ遥はしょぼくれた。
「えー? やっぱ駄目かなー?」
「ユウちゃん、もぺ◯ぺって何?」
「検索してはいけない曲だ」
ユウに説明されてハルは興味無さそうにへー、と呟いた。
(※ガチで検索してはいけないワードです。)
「でも音ゲーにも収録されてるくらいだし危険度だって2だよ?
個人的にはマジカル◯クターよりはマシかと思ったんだけど……」
「お前は何でそんなヤバそうなもの聞いてんだよ逆に」
ユウが呆れる中、静夜が教室へと入ってきた。
「東くん!」
「え? 何葵さん」
遥に呼ばれて静夜は遥の方へとやって来た。
「東くんってどのくらいグロいのいける?」
遥の問いに静夜は面食らう。
「マジで何急に」
「東、別に答えなくてもいいぞ」
そんな静夜をフォローする様にユウが隣から声をかけたが、しかし静夜は真面目に答えだした。
「まあ、多分普通の人レベルだと思うけど」
「普通ってどのくらい?」
静夜の答えに遥は更に攻め入る。
「うーん……鬼◯の刃の最初の家族が殺されるシーンとかは平気なくらいのレベル、かな……」
「鬼◯か……普通だなぁ」
静夜の答えに遥はやや不満気に答える。
「東くん、逃げるなら今のうちだと思うよ?」
「悪い事は言わん。この場を去った方がいいぞ」
ハルとユウに忠告され静夜は更に混乱する。
「え? 何で急に?」
「東くん、話しは変わるんだけどさ、可愛い曲聞いて一緒に癒されてみない?
もぺ◯ぺって曲なんだけど……」
「あ、ごめん俺それ知ってる」
遥の申し出に静夜は申し訳なさそうに真実を告げた。
「ええっ!? 検索してはいけないワードと無縁な世界で住んでそうな東くんが何で知ってるの!?」
「この前山本に無理矢理見せられたんだよ」
静夜の返事に遥は悔しがる。
「くそっ! 先を越されたかっ!
東くんの怖がる顔拝みたかったのに~!!」
「山本といい葵さんといい、何で俺をターゲットにすんの?
新手のイジメかこれ?」
やや不満を漏らす静夜に遥は笑顔で口を開いた。
「まあ気を取り直してこれからマジカル◯クター一緒に聞かない!?」
「この流れで一緒に聞くと思う?」
「やっぱり無理かー!」
こうして静夜は曲を聞く事なく無事に逃げ切れましたとさ。
山本明宏。 彼の趣味はゲーム(ジャンル不問)である。
「なあなあ東ー鈴木ー」
明宏はちょいちょいと静夜と徹人に手招きした。
「何だ?」
「何何? 何かくれんの?」
呼ばれた静夜と徹人が質問すると、明宏は小声で2人にだけ聞こえる様に喋り出す。
「お前ら、NI◯KEってゲーム知ってる?」
「知らない」
「俺も知らない」
明宏に尋ねられ2人は首を横に振る。
そんな2人に明宏はニヤニヤしながら説明を始めた。
「これ、銃で戦うゲームなんだけどさ……。
操作キャラは全部女の子だけで、しかもプレイ中は女の子がこっちに背中を向けてんだよ」
「はあ……?」
「ふーん」
いまいちピンときていない静夜と徹人に更に小声で明宏が説明を続ける。
「銃撃つ時の振動とかでさ、揺れる尻見放題♡」
「!!?」
明宏の発言に静夜と徹人は顔を赤くした。
「マ、マジで!?」
「マジのマジ。しかも揺れる横乳も拝める特典付き♡」
「すげー!」
徹人がはしゃぐ中、静夜は狼狽えながらも明宏に質問した。
「それ18禁のエロゲーとかじゃねーのかよ?」
「いやいや、アプリは12歳以上だしエロゲーじゃねーよ。
通称尻ゲーって言われてる」
「そんなんほぼエロゲーじゃねーのかよ」
静夜が突っ込んでる中、更に太一が横から声をかけてきた。
「何? お前らもNI◯KEやんの?
フレンド申請するから始めたら教えてくれよな!」
「渡辺、お前もやってんのかよ……」
「まあまあ騙されたと思ってやってみ?
マジ可愛い子多くておすすめだから!」
爽やかに勧めてくる太一に後押しされ、徹人と静夜はアプリをインストールした。
そして翌日--。
「ようお2人さん! 何処まで進んだー?」
ニコニコと尋ねてくる明宏に徹人と静夜は落ち込みながら答える。
「マリ◯ン……」
「ブ◯スミ許せねえ……」
落ち込んでる2人に明宏はニコニコと笑顔で話しかけた。
「ようこそ尻ゲーの皮を被った鬱ゲーへ」
「お前の勧めてくるもん何も信じられなくなるぞおい」
明宏に悪態つきつつも静夜も徹人もなんやかんやゲームは続けるのであった。
(見た目はあれだけどストーリーは普通に気になるからついついプレイしちゃうな……しかし)
(これやってるのクラスの女子にバレたら(社会的な意味で)死ぬな)
静夜が隠れてこっそりとNI◯KEをプレイしていると、遥が話しかけてきた。
「東くんもNI◯KEやってるんだー」
「!!?
あ、葵さん!? てか見られ……って知ってるの!?」
見られた事に焦りつつ静夜が尋ねると、遥は笑顔で答えた。
「うんやってるよー!
ネットで噂になってたからね!
因みにどの子が好き?
私はエ◯ちゃんが好きなんだけどね!
(これは東くんの好きなタイプが分かるかもしれないチャンス!)」
「俺まだ始めたばっかであんまキャラ分かんないけど……強いて言うならマリ◯ンかな……」
(あ、ストーリーに引っ張られて印象に残ってるから好きになったパターンだこれ)
静夜の答えに遥は冷静に分析していた。
「あ、因みにイベントも進めると素材とか集まるからやった方がいいよ!
アーカイブで過去のイベントストーリーも見られるから!」
「へぇ、そうなんだ」
「うん! 特にOver◯oneは過去の話だから絶対見るのをおすすめするよ!」
「分かった、今度見てみる」
こうして無事着々と鬱ゲーを勧められる静夜なのであった。
その後、静夜はドロ◯ー推しになったとかならなかったとか。
「検索してはいけないワード」をむやみたやらに検索するのはおすすめしません。
因みに私はMARENOL(R18G)が好きです。
NI◯KEは面白いのでお暇な人は是非プレイしてみて下さい。




