3話
翌日
「おはよー!」
「お…おはよう…」
美佳が眠そうに起きると上空城凛は元気に挨拶をした。
「昨日は泊めてくれてありがとね、あと話聞いてくれてちょっとスッキリしたかも」
「ううん、こちらこそ話してくれてありがとう!あ、朝ごはん食べる?」
「うん、食べる」
ピンポーンとチャイムが鳴った。
「はーいどちら様?」
上空城凛はインターホンを目の当たりにした瞬間両手で口を押さえ、青ざめた。
「おーい、美佳と仲良くやってるか〜」
そこには白金星空がいた。
(えっ?なんで家知ってるの!?)
上空城凛は恐怖した。
「あ、アタシが呼んだんだった、ごめんごめん」
と美佳が軽く謝った。
「な、なんだーびっくりしたー、てっきりストーカーにでもなったのかと…」
「そんなわけあるかいっ!」
と白金のツッコミが入った。
とりあえず招き入れ、リビングのテーブルに白金と美佳が正面に座った。
「それで、なんのご要件で?」
「もちろんアイドル活動をしてもらいたいと説得しに来たに決まっているであろう。」
(やっぱり…)
「しろちんのせいで凛は不信感持ってやらないって言ったんだからね!?わかってんの!?」
「何っ?いったいどこにそんな要素が…」
「アンタのその喋り方とあのボロ屋が原因だって何度も言ってるでしょーが!」
そう言うと美佳はグーでほっぺを殴った。
「ま、まあ…そこまでしなくても…」
上空城凛は白金に少し情を感じた。
「…さーせん」
「まったく、ちょっとは意識してよね。アタシは凛にまともな奴だって教えたくて呼んだんだから。」
「美佳さーん」
白金は泣きながら抱きついた。
「ちょっ、おい!離せよ!また殴るぞ!」
美佳は顔を赤くしながらまた殴った。
「フフっ」
上空城凛は心の底から笑った。
「…笑ってごめんね、美佳の言う通り変な人だけど面白い人だね。」
「あの…先日は不安にさせてしまったみたいで申し訳ない。改めて自己紹介させてくれ。白金星空。18歳だ。」
見え見えの冗談に顔がひきつる上空城凛。
「次嘘ついたらまじで辞めてやるぞ!」
「申し訳ありませんでした美佳様。歳は28歳です。」
土下座する白金。
「よろしい。」
(な、なんか立場が逆な気が…)
白金は少し傷ついたのであった。
「あ、気にしないで!いつもの事だから!それよりさ、アイドル活動の事考え直してくれないかな?」
「あー…まあ、別の事務所に合格するまでならいてあげてもいいけど…?」
「ホントに!?」
「ホントか!?」
「ただし!アイドル活動が始まらないなんて論の外なんだからね!」
「分かってるって!そこはこの白金星空に任せておきなさい!」
白金は胸を叩いてそう言った。
「しろちんは見る目だけはあるから多分大丈夫だよ!」
「多分ってなんだ多分て!」
「さぁねー?アハハッ!」
2人のやり取りを見て上空城凛はやはりこの2人は何かあるのではとニヤニヤするのであった。