22話
時は現在へ戻る。
星空と美佳の過去を皆静かに聞いていた。そして星空の説明が終わる。
皆心に様々な感情が渦巻いていたが、最初に口を開いたのは楓だった。
「ド…ドッキリ〜…って事は無いよね…?アハハ〜…」
恵は楓に合わせてウンウンと顔を縦に振っていた。しかし、星空と美佳は目線を逸らす。ドッキリな訳が無いと察した楓と恵。
「ごめん…」
謝る楓。すると突然、凛は美佳に抱きつき、こうつぶやく。
「教えてくれてありがとう。今まで辛かったよね。気づけなくて…ごめん。」
美佳は不意に優しくされ、思わず一粒の涙がこぼれた。
「凛…?…怒ら…ないの…?」
「もちろん怒ってるよ!?…けど、この怒りは全部白金さんにつけとくからから大丈夫!」
凛はピースをしながら冗談を言い、場を和ませようとする。星空は察し、反応する。
「ちょっ!勘弁して〜!そんで教えたの俺!俺!」
すると美佳がクスリと笑った。そこで皆の緊張が溶けた。
「ふむ、このチームは素晴らしいじゃないか。星空、メンバーに恵まれたな。」
夜空が星空に語かける。
「ああ。最高のグループだよ。このメンバーならナンバーワンだって夢じゃないさ!」
星空は確信を持っていた。
恵と楓も美佳に抱きついた。
「美佳さん…何か困ったら…私達に相談して下さいね!」
「あまり無理しちゃダメだからね!辛かったらすぐ言ってよね!?」
美佳は3人に囲まれ、嬉しさと困惑が混ざった表情だ。
麗子は大人の佇まいで見守っていた。そこには性癖や嫉妬などなく、ただ、純粋に安心していた。
凛は気合いを入れるために両頬を叩いた。そしてメンバー5人で円陣を組む。
「いよいよアイドル活動のスタートだよ!これからは特訓や勉強で忙しくなるし、辛いことや困難が待ち受けてると思う。けど、皆で力を合わせて頑張ろー!」
「おー!」
皆が掛け声をかけた。
11月29日、アイドルグループ白金星空学園、白金星空宅兼事務所にて結成!




