13話
「注文するけど美佳は何がいいー?」
「アタシはエビとイクラとサーモンとカニと大トロ!大トロは5皿な!!」
「...と大トロ5皿っと...うへぇ、これだけで1800円だってさ〜高いなぁ。」
「だろうな!アタシは量より質派なんだ。」
美佳は嬉しそうに言う。
「恵は?」
「えっと...カッパ巻と納豆巻とたまごを1皿づつで...」
申し訳なさそうに言う恵。
「えっ!それだけ?」
凛が驚く。
「私食べるの遅いから…それに一度に注文してもテーブルに置く所なっちゃうし…」
「あ。」
皆が一斉に美佳を見る。
「ふゅ〜、ぴゅ〜」
美佳が気まずそうに口笛で誤魔化す。
「なんだよ!別にいいだろ!...分かったよ大トロ5皿以外キャンセルで...」
と言った矢先。
まもなく、以下の品が到着します。お取り忘れにご注意ください。
と案内が流れた。
「あ...」
「アハハハハ!」
「ふふっ。」
美佳を指さし大笑いする凛と楓。
恵と麗子もさすがに堪えきれず笑う。
「早すぎだろ!注文してからまだ1分経ってないぞ!」
「いーぃから、早く取りなよ...ププッ」
楓はツボに入った。
「そんな笑う事じゃないだろー。」
美佳は拗ねてしまった。
「私は5皿くらいしか食べられないので、良かったら美佳さん私の分まで召し上がっても大丈夫ですよ。」
麗子が気を利かせる。
「え!まじ?やった!...本当に良いのか?」
「ええ。元々少食なので大丈夫です。」
(え?...しょ...少食で胸がこんなに大きくなるのか?)
美佳と凛と楓はこの世の謎を目の当たりにした。
「わ、私も7皿くらいでお腹いっぱいになるので、余りは皆さんでどうぞ...」
恵まで言い出していよいよ3人は気が狂ってしまった。
「テメーらの血は何色だァァァ!!」
「信じられない。アンタらまじで天才、天才よ...うっ...ぐすっ...」
「あ、私もう立ち直れないかもしれない...今すぐ豊胸手術の予約を...」
「えっ?...えっ?...何?...皆どうしちゃったの?」
恵は理解出来ない行動をとる3人にとても困惑した。
「皆現実から逃げているだけよ。恵は何も悪くないわ。」
恵にしか気を使わないそのどストレートな言葉は、3人にトドメを刺した。
魂が抜ける美佳。真っ白になる凛。机に倒れる楓。頭がハテナで埋まる恵。そして”困り顔の恵も可愛いわ”で頭が埋まる麗子。
「あっそうだ、○○事務所から内定通知届いてたんだった...」
突拍子な事を言い出す凛。
「えっ!凛まさか、そっち行くとか言わないだろうな!?」
「えっ?」
「オーディション受けてたの?」
皆驚きを隠せない。
「元々メンバーが集まるまではオーディションも同時に進めていいって言う約束で活動してたからね。もちろんオーディションは辞退するよ。」
そして辞退メールを送る凛。
「びっくりさせんなよなー!」
「なるほど...納得です。」
「でもオーディション受かったのにもったいないね...」
「それも仕方ないよ。今はこっちの方が大事って思ってるからね!私は本気でこのグループで日本一になってやるって決めたんだ!」
凛は熱く語った。
「凛...お前やっぱり最高だよ!」
「私、胸が熱くなりました!」
「そうね。私も胸にクッと来たわ。少しだけどね。」
「そうだよね!やっぱり私も凛が居たから、居るからこそアイドル活動本気でやろうって思えたし、このグループには凛が絶対必要だよ!」
「そうかな。俺はそうは思わんぞ。」
突如フードを被りマスクをした男が割って入って来た。
「えっ?どちら様?」
「なんだよ分からないのか?ふむ、ここはスター、プラチナ、とだけ名乗っておこうか。まあこれも言葉足らずだがな。」
「スター...プラチナ?...!?」
美佳は気づいた様子だ。
「貴様、勘が鋭いようだな。」
「美佳、知ってる人?」
「いや...でもしろちんの知り合い...かもしれない...」
「ほう、ただのバカでは無さそうだ。いかにも、私は白金星空からの使者である。」
「使者?」
「あるいはスポンサーとも言うかな。」
「な...なぁにぃ!?」
凛は過去一番驚いている。
「おっと、おしゃべりが過ぎたようだ。仕方ない、説明を始めようか。我輩の白金星空学園メンバー”4人"の選考の為の計画を。」




