OPENING [酒宴にて]
GM:ということで、キャンペーンの第2章にあたる『アスカ陵墓に桜咲く』を開始させて頂きます!
PL:わー!(ぱちぱちぱち
※シリーズ第1章未読の場合は先にご覧ください。
~あらすじ~
物語はオウジ村で起こった〈白狐〉事件からしばらく後、今度は村の南方にある〈アスカ陵墓〉で〈冒険者〉の行方不明事件が多発する。
失踪者は桜の開花を皮切りに増え始め、今や十数人にものぼるという。その中には、ギルド〈機巧遊戯〉の一員となった「にゃーこ」の名前もあったのだった……。
<簡単なプレイヤー紹介>
◆伊達龍之介
ヒューマン / 戦士職 / 守護戦士
やたらと真っ赤な冒険者。
食べることと寝ることと女の子と遊ぶことが大好きで、情にもろく、人懐っこい性格。
盾は持たず、ハルバードを振り回して戦うスタイルの守護戦士。
装備や特技のレベルは前線の冒険者らに比べて低い部類に入るが、足りない分は根性で補っている。
◆しょーくん
ヒューマン / 回復職 / 森呪遣い
お隣に住むお姉さんに唆され、3年ほど前にエルダーテイルを開始した11歳の少年。
回復役が欲しかったというお姉さんの都合で森呪遣いにさせられたが、大災害時に肝心のお姉さんはログインしておらず、独力でのコミュニーケートを強いられている。
判定に成功した際には眼鏡が光る。
◆ピコ
狐尾族 / 魔法攻撃職 / 妖術師
夕焼け色の髪と、小さな耳の狐っ娘。リアルでは中学1年生。
言動は天然だが、前向きに元気な子でパーティーの癒し役。
レベルは高いが、実兄(廃人)によるパワーレベリングの結果なので、立ち回りにはまだ疎い。
◆アオギリ
ヒューマン / 武器攻撃職 / 暗殺者
エルダーテイルというゲームが人気と聞き、興味本位でプレイを開始したソロプレイヤー。
採集が好きで、素材を交換したり売却して生計を立てている。
狐の仮面は友人ができるきっかけになった大切な品で、赤面症なのも相まって常に愛用している。
───
伊達龍之介:桜の開花ってことは、時系列的にはもうアニメ2期終了後くらい?
GM:状況としては都市を守る障壁が停止して、典災による被害が各地で確認されてきた頃ですね。
アオギリ:色々あった後かー
伊達龍之介:つまり、前回の冒険から半年以上経っている、と
しょーくん:なるほろ
ピコ:フレーバーテキストの実体化もあるか
GM:ではでは、そろそろ始めますよー!
伊達龍之介:あーい!
ピコ:はーい
アオギリ:はーい
GM: 君たちがオウジ村の危機を救ってから、初めての春を迎える。
GM:ギルド〈機巧遊戯〉の面々も村人に囲まれ、扇屋の小料理を酒の肴に花見を楽しんでいた。
GM:満開の桜はオトナシ川に沿って枝を広げ、流れる花弁が景色をまだらに染めていく。
銀爺「おぉ、しょーくん、呑んどるかぁー?がははは!」
ゆか☆りん「伊達ェ、酒がたらんわー!気ぃきかんヤツやなぁwww」
GM:春らしいと言えば、酩酊した大人たち。皆一様に酒を酌み交わし、大声で喚いています。
伊達龍之介:「ホント相っ変わらずだなあんたらはっ!?」
しょーくん:「飲んでるわけないじゃないですか……」
銀爺「おー、まだガキんちょだったなww」
アオギリ:「未成年に飲ませちゃだめですよ!?」
ピコ:「しょーくんに飲ませたらだめでしょーー!」めっ
GM:なかなか楽しい雰囲気の酒盛りです。
GM:そんな中、君たちのギルドに保護されたマシューが、アオギリに話しかけてきます。
マシュー:「あ、あの、ア、アオギリおねえちゃん」
マシュー:「コレ、桜餅ってお菓子、なんだけど、ピコおねえちゃんと一緒に作ったんだ。食べて、くれる?(上目遣い)」
しょーくん:仮面フェチのマシュー君……
GM:そういえばまだ仮面つけてるのかな・・・酒盛りにも。
アオギリ:つけてます!
ピコ:並んで上目使いしてるの
GM:アザトース
アオギリ:「わ、コレ作ったの?すごいねー二人とも!いただきます!」
アオギリ:ってな感じでいただきます。絶対おいしいよこれ
GM:マシューは照れながらも、嬉しそうにしてますね。
ピコ:わーいわーい マシューくんとハイタッチだ
伊達龍之介:「お、うまそーじゃんか。マシュー、俺の分はー?」
マシュー「伊達さんのは・・・ごめんなさい。ないです・・・」
マシュー「代わりにこれあげろって銀さんが・・・」
しょーくん:「あ、こら、伊達さん、ちょっと甘酸っぱい感じを邪魔しちゃダメでしょ!」袖くいくい
ピコ:「りーだーはさっきつまみ食いしたでしょ!」
伊達龍之介:(´・ω・`)←こんな顔に
GM:伊達はマシューから鬼殺しをもらいます。
GM:銀爺「そいつはレイドボスの鬼人族さえぶったおれる特注モンだぜぇ!」
伊達龍之介:「(俺・・・あんま酒強くないんだけどな・・・)」
GM:ゆか☆りん「いっきっ!いっきぃー!」
伊達龍之介:酒瓶抱えたまま立ち尽くす
アオギリ:伊達さんの(´・ω・`)顔見てちょっと申し訳なく感じる
しょーくん:「(レイドボスにどうやって飲ますんだ!?)」
伊達龍之介:(結局飲まされてグロッキーになっていよう)
GM:さてさて、宴も終わりに近づくと、銀爺が見知らぬ〈冒険者〉に耳打ちされています。
GM:話を聞いているうちに、銀爺の赤ら顔がみるみると色を失っていくのが分かりますね。
銀爺「…やはりそうか。浮かれてる場合じゃなくなったな」
GM:そう呟く銀爺の顔は、今まで見せたことがないほど険しい表情です。話しかけてみます?
伊達龍之介:ぐったりしながらも話しかけよう
しょーくん:伊達さんにお水を渡しつつ横で聞いてます
アオギリ:険しい雰囲気を察して「ど、どうしたんですか?」って聞きます
銀爺「あー、お前らか。…まあ、なんだ。いや、何でもねえよ」
伊達龍之介:「・・・おい、ジジイ。また随分とワケありみてーじゃねーか・・・」
ピコ:リーダーの介抱しながらきいてる
銀爺「…そんなに首突っ込みたけりゃあ、手伝ってもらおうか。」
伊達龍之介:「ンなツラしておいてなんでもねぇじゃ済まされねーだろ・・・」
銀爺「いいか、よく聞け。…ギルメンのにゃーこが、失踪した」
伊達龍之介:「って、なんだって?」
しょーくん:「また迷子とかじゃなくて?」
銀爺「数日前、ケイオスに『アスカ陵墓に行く』とだけ残して、その後の音沙汰がなくてな」
伊達龍之介:「・・・」
銀爺「ケイオスからの頼みもあって円卓には捜索依頼を出していたんだが、〈アスカ陵墓〉に行った後の足取りが掴めないらしい」
ピコ:「にゃーこさんが・・・?」
銀爺「実は円卓にはその手の依頼が増えているらしく、近々大規模な捜索隊が編成されるって話だ」
アオギリ:「にゃーこさん、なんでアスカ陵墓に・・・?」
銀爺「元々気まぐれなヤツだし、〈冒険者〉は死にはしないからな。それほど心配していなかったが…。俺が甘かった」
しょーくん:「音沙汰ないのは、まずいね……」
ゆか☆りん「〈冒険者〉にとって死ぬことはそれほど怖ない。動けないように拘束されて、監禁される。それこそが『死』の恐怖やろ」
傍で話を聞いていたゆか☆りんが怒りを込めた口調で言葉を挟む。
ピコ:そうか、死に戻りできない状況なのか
アオギリ:「一応確認ですが、念話も通じない?」
銀爺「通じてたらこんな大事にはならねえさ」
しょーくん:「か、監禁……」ゴクリ
伊達龍之介:「・・・だな。この世界じゃ監禁拘束は死ぬより重い」
アオギリ:「ですよね…」
銀爺「事件が起きているのは知っていた。だが、まさか自分の身内がとは考えなかった…」
ゆか☆りん「…今はアンタを責めとるときやない。伊達、しょーくん、アオギリ、ピコちゃん」
ゆか☆りん「ほんま悪いケド、仲間のためや。頼まれてくれるか?」
アオギリ:「もちろん!」
しょーくん:「うん、お迎えに行かないとね」
伊達龍之介:「いちいち断り入れんなよ。水臭え」
ピコ:「にゃーこさんを助けるんだね!」
GM:銀爺「すまん、ワシも全力でサポートする。にゃーこを救ってやってくれ!」
伊達龍之介:「当然だ!」
ピコ:「まかせて!」