第4歩 なおハーレムにはならん模様
道中ふと思い出したのは世界史の授業。
今回倒すモンスターは『ヤハイウェン』とかいったか。
そういえば似たような名前を授業で聞いた気がする。
あれは確かヤハ...何だったかな。
おっと、与太話はここまでのようだ。
ようやく目的地付近だって地形でわかる。
だって地形がここだけ窪んでいるからだ。
この中に件の『ヤハイウェン』とやらがいるらしい。
図鑑に載ってなかった事だけが気掛かりだが、よっぽどレベルが高くなけりゃ素手でいける!
《タチサレ...》
ふおぉ頭に声が響くぅ〜。
いいねえTHE異世界って感じ?
《タチサレ...》
でも変だな。
こんなイベントが起こるのなんて終盤だって決まってるってのに。
《次はないぞ!ここからタチサレ!さもなくば妾直々に相手いたそうぞ?》
な〜んかキナ臭くなってまいりましたよ〜。
もういいや!こうなりゃ死を覚悟で吶喊あるのみ!
ア◯ロ、いっきまーす!
窪みには仁王立ちをしてこちらを挑発的な目で見てくる裸足で真紅の目と髪をした幼女がいた。
「ロリッ娘だぁぁぁぁぁ!万歳!万ざぁぁぁぁぁい!」
『ほう?妾に対しての一言目がそれかの?』
「また頭に声が...」
『クックック、効くであろう?なぜなr』
「話し方がおばさんくさい!」
「!?...小僧、命が惜しくないようだの?」
「そうだった!命で思い出した。ここにはモンスターがくるからいちゃ駄目だよ」
「気付いていないだけとは、観察眼が足りないのではないか?ディエゴ・ブルーよ」
「!?まさか君が!?」
「そうじゃな。自己紹介がまだじゃったわ。妾は
ヤハイウェン。神をやらせてもらっておる」
まずいことになった。
この異世界のモンスターは大きく5つにわかれる。
1つ目はセル族。ド◯ゴン◯ールのではなく細胞のほうの意味だ。おもにスライムなどがいる。
2つ目はクリーチャー族。動物系はここに属する。
3つ目はウォーター族。海の生物はここに属する。
そして次に紹介する2つは絶対に戦うなといわれる部類だ。
ドラゴン族と神族。
そして今ある種の宣戦布告をしてしまったのが神族だ。
神族には特殊なスキルがある。
それが『他人のステータスを見れる』というチートだ。
つまり俺のを見られたら異世界転生も使えないスキルもモロバレということなのだ。
神族のスキルは異世界イチィィィィィ!出来んことはない!
オ・ワ・タ\(^o^)/
「しかしそなたのスキルは面白いのお?」
「! いいよ!いくらでも笑うがいいさ!」
「そういう意味でいってるのではないぞよ。そなたのスキル...『特に無し』と読めるがそうでない」
「? どういうこと?スキルは今まで発動できなかったよ」
「このスキル...『特に無し』か」
「へ?」
「よし、戦うのはヤメじゃヤメ。勝てんわこんなの」
「マジすか。」
「妾がそのスキルを直々に説明してやろうぞ」
「いいんすか!」
「ただしじゃ。妾を冒険者のチームに入れよ。そうしたら教えてやろう」
「了解っす!じゃあ一緒にギルドへ行きましょう」
こうしてギルドにいくと...
「な、なんてことをしてくれたんじゃ...」
ジョセフさんがだいぶ窶れてしまった。
「うーんと...ブルー君、だったよね?」
「はい」
「君...彼女に何してくれたの...」
「なんかすんません」
「まあこれでブルー君はヤハイウェン様とチームだから、2人でならもっと討伐もやりやすくなるだろう」
「ところでジョセフさんのスキルって何ですか?」
「ブルー君。スキルは無闇矢鱈に人に話すm」
「ほう!『直接会話』に『肉体強化』か!何とも脳筋じゃのう」
「...勘弁してください」
「安心するがよい。妾は口は硬いのでの。
そうじゃ、スキルの説明がまだじゃったな、ブルー?」
「そうだ、早く教えてよ!」
はよ!検索タグ変えなきゃいけないかもだからはよ!
「いいじゃろうて、そなたのスキルはじゃな...」