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ヒロインはどこへゆく?  作者: 瑚ノ果
5/20

魔法でうっかり

 うーん、魔法、補助具あったせいかあっさり<癒し>を習得。


 次にランプ代わりにもなる明かりの魔法を。これもあっさりと習得。明度調節とかは… 後でこっそり試してみよう。

 でも、こっち先にやらない? え、<癒し>まで習得するのが基本? 明かりは魔力あれば誰でも?


 最後に、<浄化>という名目での消毒? も習得。要するにさっきと逆の不活性化だよね。

 でも害あるものを、との指定で、相手が何か理解していなくても不活性化できるのって… まあ楽でいいけど…。

 とある薬品が無毒化されました。


 光属性って出来ること幅広いんだ。便利ね。


 中級の子はどれも習ってて出来たけど、下級の補助具貸出しの子、最後ので躓いてるね。でも、まあそんなものだとか。

 細菌とかの観念無いとそうかもね。でも毒殺対応とかと考えると必須ですね。ハイ。中級の子それなりの家の子みたいだからね。

 下級の補助具持ちの子は… 泣きそうな顔で草と格闘中…。

 明かりは出来てたけどね。

 

 先生には「本当に今までやったこと無いの?」と確認されて、「素晴らしい」との評価を。

 今後は一人ずつレベルに合わせて、治癒術の実践していくんだとか。

 あ、補助具はこれならもっといいのを貸与してくれるって。わーい。


 ここまでアッサリ習得しちゃったせいで、中級の子たちには微妙な顔で見られてるけど、今後別ならまあいいか。いいとこの子みたいだから、そこまで気にはしてないようだし。

 あっちにとっては <癒し>とか、使えると箔が付く、って程度? 

 


 自室に戻って、こっそり復習。明かりなら補助具無しで暴走しても大丈夫だろう。

 うーん、イメージだと蛍光灯? 明かりをつけて~、カチッと明度を下げて~、豆球で~、消す。

あー、だいたいコツはつかめたかも。いけるわ。


 あとは、他の属性も使ってみたいな~。 うーん、レベルと安全性からいくと水からか?


 一応バスルームに移動して、使用者制限をかけて貸し出された補助具を付けて、 水ねえ。人体の60%はそうだっけ。

 それをイメージして、世界と接続して~ 水を出す。うーん、周囲の大気中の水分を集めてってやつか? どれ。 あれ?


 魔力は引き出せてるんだけど、石から先へは送れない… あ、これ光属性のって言ってったっけ。それ以外の属性は出来ないのか。


 じゃあ、結局補助具なしで、コップ一杯くらいの水~、バシャッと。

 うーんと、球形での維持とかは~、ああ、一応できるね。形がぐねぐね動いて安定しないけど。

 水道みたいに、一定の水を出し続けるのは~、 これも出来るのは出来るね。太さが一定ではないけど。


 土は…、ここでは無理かなあ。 風は、息吹き? 呼吸器循環を回ってくイメージで魔力を練って~、 そよ風~、つむじ風くるくる~、 出来たね。


 最後に火だけど、うーん、やりたいけど火事になったら拙いよね…。水で壁を作って~ というか水の膜で周囲を覆って~ 熱、体温、をイメージして、それを凝縮する感じで~ 紙をボッ。

 さらに調子に乗って、コンロ風に炎の維持は~ うん、出来るけど水や風よりコントロールしにくいかも。あんまり出力もできないかも。レベルのせいか?


 あれ? 私、今違う属性の魔術を同時に発動維持しましたね? そのせいもあるのか?

 あーでも、別属性を組み合わせることが出来ると、出来ること増えるよね。夢が広がる~


 その後、またちょっと魔が差して、溜まった水を洗面器に入れて~ 草の汁で汚れた、リボン代わりのハンカチをぽいっ。風魔法でぐるぐるっと。

 うん、洗濯機~。 バシャッ、おっと、威力調節は課題。

 

 このへんにするか。名残惜しいけど、明日も授業あるし、魔力使い果たすわけにもね。



 次の授業? さっそく実践でしたよ。ええーっ、展開早い…。


 あんまりかわいくないドブネズミみたいなのの肉が抉れてるの持ってきて、治してみようって。

 昨日の反省を活かして、許容量を測って、1%刻みにじわじわ魔力投与。10%くらいで治ったね。


 次は骨までいっちゃってるやつを…。ひぃー、白いの見えてますが…。

 骨もちゃんと治れ~、30%くらいで治ったみたい。


 次ですか。おぅ、腕がぷらんとしてる…。神経もイッちゃってるのかな。

 それ込みでちゃんと治れ~、60%くらいか。


 ん、先生なにか? え? ちゃんと治ってますね、動いてますねってなに不思議そうに…

 あ、ひょっとして一般的には神経の知識無いんですかね…?


 え~、あはは~、腕動いてないので動くようになるまでって、うん、きっとイメージの勝利です。動くようになるまで勝手に治ったんだと思いますよ。うふふふふ~



 先生ちょっと首をかしげてたけど、まあ、次にいこうかと。


 次は、あ、ちょっとかわいい。ウサギっぽい。

 鼻とかグズグズしてるね。風邪かな? あれ、そっちのやつは~、そっちは治さなくていいの。


 これを治す、ってあれ? これってファンタジー小説である、治癒のために活性化させたら、細菌やウイルスまで活性化されちゃって悪化するってやつじゃ?

 活性化じゃないなら~、あ、浄化習ったね。

 あ、それで健康体のも持ってきてるのか。比べて、違ってる要因を不活性化させて、できるなら同じところは活性化させればいいんだな。

 もー、引っかけか~。人の悪い。


 まず、健康なウサギちゃんをスキャンして、病気のもスキャン。 この要素が原因かなあ。不活性化~。でもってこっちは活性化~。

 あ、元気そうになった。どうだ~  って、あれ、先生目を丸くして…


 ……。 ああーっ、しまった! ここは気付かないふりで悪化させとくとこだったのか…。で、先生からダメですよ、こうするんですってご教授いただくとこだったんですね~。

 おぅ、やらかした…。


 え、なんでこうしたかって? えーっと、そうそう、昔 孤児院で飼ってた鶏、毒の草食べてぐったりしてたのが、吐き出させると元気になったことがあって、具合悪そうなのも、原因になるものを浄化すれば元気になるんじゃあ、と…


 うお、がしっと手を握られて、

「すごいわ、自分でそんなことまで気付くなんて。よくぞ見出されて学びに来てくれたわ。あなたのような子こそ正しく奨学生の理想だわ。

 見出されなかったら世界の損失になるところだったわ」

 

 誤魔化せたようですが、そんなに大絶賛されると、前世知識あるだけなんでココロ痛みます…。あとハードル上げるのヤメテ…。


 


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