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Re☆vival  作者: リバイバル推進プロジェクト
3/12

取り戻しましょう「日常」を、噛み締めましょう退屈を!

「あ〜退屈だなあ。何か面白いことでも起きないかなあ」という状況が、実は一番幸せなのではないでしょうか。

そんな退屈な「日常」を取り戻すべく、動くのです。

ちゃぶ台返しなイベントが終わった後に必要なものは何だろうか。


友達からは


「暫く温泉にでも浸かってさ、ゆっくりしたらどうかね」


と労りの言葉をいただいたものだけど、

私の結論はそうではなかった。


「一刻も早く日常を取り戻すこと」


この一言に尽きたのである。


確かに温泉に浸かるのは(かなり)好きだ。

けれど、これは私の「日常」ではない。


平日はサラリーマンとして朝から晩まで働いて、同僚と


「はぁ〜。早く週末にならないかね〜。あ、チョコレートでも食べる?」


とかやっている方が「日常」なのだ。


このちゃぶ台返し以前から何となく、

考えていたことがある。


「幸せとは、実は退屈な毎日のことではないか」


何か素敵なイベントがあって

噛みしめる幸せというものは確かに存在する。


だがしかし!


人は慣れてしまう生き物である。


毎日素敵なイベントが続いたとしたら

それに慣れて何も感じなくなるのではなかろうか。


どんなに素敵な家に住んで

どんなに素敵な仕事をしていて

どんなに素敵な家族がいて


それでも、

いつしかそれは当たり前、になってしまうのだ。


反対に

不幸せにしても同様である。


だがしかし!(パート2)


ちゃぶ台返しの非日常に慣れたとしたら、

それはそれで何も感じなくなるかもしれないけれど


それは私が望む「日常」ではないのだ。


退屈な「日常」は満ち足りているからこそ在る幸せだと思う。


……。


とまあ、こんなことを、モヤモヤ&ムニャムニャ考えつつ

次なる私のミッションは


「一刻も早く日常を取り戻すこと」


に定まったのである。



ヒトデナシロクデナシな復帰命令に


「おっと、そうでした。失礼いたしましたーテヘペロ☆」


みたいな返事をした翌朝から

職場復帰を果たした。


一応、部署の人ごとに挨拶をしながら噛み締めた。


「日常を取り戻す第一歩、踏み出したなり」


飛び交う会話、

鳴りまくる電話、

電子機器のブーンという音、


そうなのです。

これが私の「日常」なのですよ。


は〜何でもないこの1日が幸せだなあ。


……。


そしてその噛み締めた幸せは

ややもすると何も感じない「日常」になっていく。


気づくと

ミッションはコンプリートされていたのだった。


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