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それでも君は僕を見ない  作者: トトノトン69
4/5

黒髪

 彼女はいつも綺麗な黒髪をしていた。

 前から三番目、後ろから四番目の席。

 さらさらで宝石の様に(なび)く黒髪はどれだけ眺めていても()きない。

 いつどこで見ても、素敵だ。


 なのに……いつの日から、彼女は来なくなった。

 変わりに、短髪の赤髪の少年が彼女の席に座るようになった。

 わからない。


「なんで……」

「彼女は死んだんだ」

「なんで……」

「本当は気付いているんだろ?」

「なんで……っ」

「君が彼女を殺した」


 彼が何を言っているのかわからなかった。


「君が彼女を殺したんだよ……黒髪の君がね」


 私の中で、何かが弾けた音がした。

 ──パチン


「あーあ……また死んだ」


 彼は(わら)う。


「次は、君の番だよ……黒髪ちゃん」

黒髪の生徒が恋をして性転換を繰り返す、そんなお話。

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