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魔力量……

朝目覚めるとすこし小汚ない部屋のベッドで目が覚めた。

ここは俺に当てられた部屋らしい。


…らしいというかあのゴッド(笑)にもらった知識 として頭には入ってるのだがいまいち現実味がないと言うか。


俺が住んでいる国マルテック国王が治めるハンナンセ王国。王都からかけ離れた辺境地で農業などが国の収入のほとんどを閉めている、まぁ60%ほどを閉めているくらいか。


ここはその辺境地の辺境地カイナル村、俺はここの主の息子

元の世界で言えばちょっとしたボンボンだがここではまったく別、ここは立地が悪すぎるため開拓や運用もままならない。


まぁ俺は四男なのでそこら辺の事情は長男や次男の問題だ。手伝ってやっても良いが俺は俺でやることがあるしな。

それで俺の家族だが母はトルア・ソラール、父、ガイドル・ソラール。

長男からマルコリオ、ダイオ、シャダーク


そして俺の名前がリュウ・ソラール。ざっとこんなもんか。そしておっさんから入れられた知識でもうひとつ興味を惹かれたものがある…


魔法!!!何とワクワクする言葉であろう…!

「オラ、ワクワクすッぞ」

肝心の魔法の使い方だが詳しくは知らない…残念だな。

だが知識のなかにひとつだけ教えてもらった魔法があった。


「ステータス」


すると、俺の頭のなかに何かが浮かび上がった。


リュウ・ソラール


極地スキル

完全射撃、絶対受身、

魔法スキル

気力Lv6、ステータスLv1

戦闘スキル

剣術Lv10、槍術Lv10、根術Lv10、カンフーLv10護身術Lv10、組手Lv6、暗殺Lv5、狩人Lv5

日常スキル

器用Lv8、家事Lv8、薬学Lv8、計算Lv5

特殊スキル

魔物コミュニケーション



「うわー客観的に見ると引くわー。」

ステータスとはその人の能力を調べるためのものである。


コンコン

「失礼します。リュウ様、食事の用意が出来ております」

突然入ってきた使用人らしき人はそれだけ言うと部屋から出ていった。


料理か…ここの料理ってそんなおいしいイメージがないんさだよな。

言うなれば質素下手に言えば貧乏。薄いコンソメスープにネギのみじん切りがちょっと入ったような物に、固いパン。


そこそこに重い足取りで食卓に向かう。

(仕方がないさ!味にうるさい日本人だもの!)


そして食卓には家族全員とやはり質素な食事のがあった。


「リュウ?席について?」

「はい、母さん」


母さんが俺に催促してくる、こっちの母さんは

白髪碧眼で凄く儚げなイメージを持ちやすい女性。美人だと思う。

対して、隣りに座る父さんは厳つい親父顔。髪は綺麗な青色で短く切り揃えている。

長男、次男は…言っては悪いが平々凡々な顔と言う印象だな。

そして目を引くべきは三男のシャダーク、

恐らく父親似であろう爽やか系男子の顔にこれまた父親似の青色の髪


因みに俺は、母親似。いやと言うほど母親似

何故嫌かと言えば男の娘だからだ。

何故!?何故父親に似なかった!!シャダークは良いだろうよ!モテモテだろうよ!!何で俺が…!

(母親に似た白色の髪をベリーショートで整え、かつ母親似の美人顔、そこに幼さも相まって男だと言うのに凄まじい色気を放っている。それも思春期の兄弟達に多大な影響を与えるほど)


ちょっと不機嫌になりながら席に着く。

そしていつも通りの食事が始まる


(パン堅ってぇ)



そして食べ終わると皆はやることを始める。

父さんは村人と一緒に農業に、母さんは何やら書き物をするために書庫に。

長男と次男は父親の仕事の手伝い。

三男は親の後を継ぐと言うことにはめったな事がない限り関係のない話なので彼は王都にある王立魔法学園への入学の為に勉強だ。

因みに魔法を扱うことに特別な才能などは必要ない。ただ人間が体内に貯める事が出来る魔素、これを魔力量と言うのだがこれは上げることが非常に難しい為、魔力量が大きい人は魔法の才能があると言われている



それで肝心の俺がやることだが…ぶっちゃければ何も無い。5才の俺に出来ることなんて精々手間をかけさせないことぐらいだろう。

つまり、この体の前の人格がやっていた事と言えば同年代の子供達と遊ぶか近くの森で遊ぶぐらいだった。

だが!魔法と言う面白い物を見つけた

俺がすることは?

村長の元へ行くことです!

村長は以前ギルドと言うところで仕事をしていたらしく、戦闘知識や魔法の事について詳しいらしい。

つまり魔法を教えて貰うのさ!


たぶんこの時の俺はキラキラ瞳をしていただろう


コンコン

「アレクおじさーん!いるー?」


アレクと言うのは村長の名前である


「おやおや、今日は珍しいお客さんじゃのう」

アレクおじさんがニコニコした顔で出てくる

「まぁ、入りなさい」

言われて中を覗いてみると沢山の書物が本棚にぎゅうぎゅうになっていた。

中身が激しく気になるがまず本題に入ろう

「アレクおじさん…魔法を教えて欲しいんだ!」

「ええぞ?」


ガタタッ


お、おじさん。ノリが軽すぎでは無いのか?割りと緊張してたんだけどあの緊張を返して!


「じゃが、教えて貰うからにはわしの言う事に従って貰うぞ?」

だが、先程の軽そうなおじさんと反して今度は真面目に話す

「分かったよ、おじさん…!」

「そうか、ならええわい」

険しかった顔を崩してまたにこやかに笑ってくる

「では、最初にリュウの魔力を調べようかの。」


そう言っておじさんが俺に渡してきたのは小さな水晶玉

「それに手をかざすとそやつの魔力に反応して様々な色に光るのじゃ、その色によってそいつの大体の魔力が分かる。十歳になれば教会に行ってスキルボードが作ってもらえるからな。それまでの代わりじゃ。」

この国では十歳から未成年じゃなくなるからな

十歳にもらえるのはそう言う事なんだろう。

とりあえず貸してもらった水晶玉に手をかざしてみる。

すると中心から赤く光り出してやがて消えた…


「ねぇおじさん、これはどうなんの?」


コテンと可愛らしく首を傾げて(自覚なし)おじさんに聞いてみたら大分残念そうな顔をしてる

え?何かダメだった?俺って才能無いん?

だとしたら、凄くショックだ魔法と言う言葉を聞いて凄くドキドキしたのに…!!


「リュウ…実はな、その反応は」


おじさんが言いかけた途端、

水晶玉ご様々な色に光だし光っては消えを繰り返すと

やがて、虹色に光だした

その色はやけに綺麗で鮮明だった


「こ、これは…!?」


俺と同じようにその色の綺麗さにしばらく惚けていたおじさんだが、何かを思い出し慌て出した…と思ったら難しい顔をしだした。


な、なにか問題でも起きたか!?


「実はな、お主は始祖マルテアの魔力と同じ属性を宿しているのじゃ。虹色の魔力は様々な色が混じりあった色、つまりお主に使えない魔法は無い…じゃが-――――」


ここまで気楽に聞いていた俺だったが、

次の瞬間衝撃的な言葉を耳にする。


「お主は魔力量がものすごく少ない。致命的なほどに。」


な、なんですとぅ!?

ありえへん…!俺がそんなバカな!?


「ってことはつまり…俺って才能無い…?」

つい、漏らしてしまった知りたくない事実を…


いや、だっておかしくね?才能(?)はあるのに魔力量が無いって…


「大丈夫じゃリュウ。今から頑張れば普通くらいには魔力が上がるかもしれん、普通の魔力量になれば宮廷魔法士には劣るものの魔法学校ならトップになれるくらいの力は手に入るぞ…たぶん」


四つん這いになってすっかり落ち込むリュウをおじさんは慰めた


じいちゃん…慰めになって無いっす。

まぁ、でも頑張るしかないか。


「じゃあ魔力量を上げる修行をお願いします!師匠!」


「そうじゃ、その意気じゃ」


出来たばかりではあるものの師匠が出来た嬉しさについ頬が弛んでしまうおじさんだった。

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