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彼女の為に出来ること  作者: 霧崎俊哉
6/13

彼らの日々(勉強会 尚人の家にて)

「ただいまぁ」

「あっ、お帰り」

俺が自宅のドアを開けると母がリビングから出てきて出迎えた。「今日友達と勉強するからあまり部屋に入らないでくれよな!」

俺は少し強い口調で母に言った。

「友達って言ったってまた健太郎君でしょ? そんなに強く言わなくても大丈夫よ」

母はそう言うが俺はまだ母に伝えていなかった。そう


俺が彼女 笹原愛理と付き合っていることお。

その内感づかれて知られるだろうと思うから今はまだ明かしてなかったがまさかこんなに早く知られる日が来るとわ。


俺は少しため息をついた。

「どうしたの? ため息なんてついて」

「いや、なんでも。

とにかく部屋に近づくなよ」

「はいはい。わかりましたよ」俺はもう一度言って部屋に向かった。


バタン

俺は部屋へ入って扉を閉めた。


「それじゃあ準備するかぁ」

俺は勉強会の準備をしながらあることに気がついた。

「ちょっと汚いかな。愛理は体が悪いから少し掃除するか」

俺は愛理が来るまでの時間、部屋の掃除を進めた。




「ふぅ、これくらいで良いかな」

部屋の掃除が終わった直後タイミングよく家のチャイムがなった。

「はーい」と母が出迎えにでる音が聞こえた。

「キャー」と母が叫ぶ声が聞こえた。


俺は母が叫けんだのを聞いて少し早めに下へ降りた。

「ちょっと早くきなさい」 「なんだ・・・よ・・・もう」


「もう、お母様が来なさいと言ったら早く来ないと駄目ですよ?」

俺は愕然と立ち尽くしていて彼女の言葉に返答が出来なかった。

ごくごく当たり前だが、彼女は私服を着ていて玄関に立っていた。


よろしくお願いします、お母様」

彼女はスッと綺麗なお辞儀をして母に挨拶をした。

「あっ、尚人の母の高山恵子(たかやまけいこ)と申します。よろしくお願いします」母もなんだかおぼつかない感じで挨拶をした。


って、言うか

まず反応すべきは愛理が言った俺と愛理の関係だろ!

なんで母さんは何にも反応しないんだよ!


「まぁ、愛理

玄関で立ち話もなんだ

部屋に行こうぜ」


俺は少しでも母の下から早く立ち去りたくて。

愛理に問いかけた。「そうね、じゃあ行きましょう」

愛理は玄関で靴を脱ぎ綺麗に並べて家へ上がった。

そして

俺は階段を上がり部屋へ招いた。


ギィィと彼女が俺の部屋のドアを開けた。

「へぇ、尚人の部屋ってこんな風になっているんだぁ、意外に綺麗にしてるんだぁ!」

彼女は俺の部屋はもう少し汚いと思っていたらしく少々ビックリしていた。

まぁ

普段は彼女が思った通りなのだがそこは言わないでおこう。「そこら辺に座ってて今テーブル持って来るから」

俺はそう言って部屋を出た。


「えっと確かこの辺に あった! よいしょっと」俺はテーブルを持ち上げ物置からだした。


「それにしてもこれ(ほこり)被ってんな」

埃を被っているテーブルを体が弱い愛理の前に出すのは気が引けたので下から雑巾を持って来ることにした。


ダッダダダ

「母さん雑巾ある?」

台所にいた母に尋ねた。「雑巾?はい、これ使って」

母は少し湿気た雑巾を渡してきた。

「ありがと!」

俺はそう言うと二階へ戻りテーブルを拭いて下へ雑巾を返しに行き、また二階へ戻りテーブルを持って部屋へ向かった。


「ごめん。待たせたね」

俺は彼女に一回謝罪をいれて中へは言った。

「もう遅いですよ、せっかく教えに来てあげたのに」

言葉は刺々しいが彼女は少し笑っていた。


「ごめんごめん

それより勉強始めよう?」俺は無理やり話をかえた。

「そうですね、始めましょう!」彼女は少し楽しそうに始めた。

「では、最初は何からしますか?」彼女は多分俺に合わせてくれるのだろう。一番最初にする科目を聞いてきた。「そうだなぁ。数学かなぁ?」俺は一番苦手な科目の数学をあげた。


「そうですか、わかりました。じゃあ適当にやってください」

「へっ!?」

俺は彼女が余りにもなげやりなのでビックリして高い声を上げてしまった。「えっ、教えてくれるんじゅないの?」

「教えるよ、私はブラ〜としてるからわからないところがあったら教えてくださいね」

彼女はそう言って俺のベッドの上で横になった。「え〜と、これはこの公式を当てはめて、え〜とこれは...こうか! 愛理これであってるか?」

俺は愛理に答えを聞いた。

「ちょっと見せて下さい」愛理はそう言ってノートを取った。

「う〜ん、こことここは合ってるけど ここは少し違うかなぁ ここはこっちの公式を当てはめると出来ます」

「お〜!すげぇ ありがとう!愛理!」

俺がそう言った瞬間に

ボンっと音がなるくらいに顔が赤く赤面した。

「あ、ありがとう何てそんな感謝される事は」

「そんな謙遜(けんそん)すんなって」

「でも」

「それに相手に感謝するのは普通だろ!?」

「そう、ですね」

彼女は顔を赤くしながら言った。

「やり方はわかったからまた暇してて」

「わ、わかりました」

俺はそう言ったら彼女は快諾してまたベットに座った。




俺は愛理に教えられながらも着々と勉強を進めた。

どれくらい時間がたっただろう。

外をみたら外はもう夕日がうっすら顔を出していた。

「なぁ、愛理そろそろ かえん・・・ない・・・と」

時間も時間だし俺は愛理に帰ったらと問いかけようとしたら

そこにはスゥー、スゥーと寝息をたてながら俺のベットの上で寝ている愛理がそこにいた。「寝た・・・のか」

俺は眠っている愛理を起こさないように小声で呟いた。

それにしても。

可愛い顔して寝がやる。あぁ〜、惚れ直した。

俺はそんな事を考えながら愛理の寝顔を見ていた。


それから一時間程たった。

もう外は暗くなり始めている。

「そろそろ起こすか」

俺はゆっくりと立ち上がり 愛理の肩を触り優しく揺らした。

「おぉーい 起きろ愛理ー」「んっんんん!」

愛理は軽く目を開けて背伸びをした。

「あっ、おはよごさいま〜す」

寝ぼけてるのか・・・。

俺がそう思った矢先。

「おやすみなさ〜い」

愛理はまたベッドに横たわった。

「おい!!寝るな。もう六時半だ!そろそろ帰んないとお前の親も心配するぞ!」 俺は少し声を張り上げて言った。

「えぇー。まだ寝たいですぅ」

「駄目、外も暗いし早く帰らなきゃ!」

「嫌です!まだここに居ます!」

愛理は頑固に俺の家に居ると言い出した。

「いい加減にしろ!」

俺は愛理を怒鳴り付けた。少々強く言い過ぎたがこれくらい言わなきゃ愛理も聞かないだろ。

「うぅ、わかりました」

彼女は涙を浮かべながら小動物みたいな声で承諾した。

「じゃあ、帰る準備をしなさい。それと家までは送っていくから」

俺はこれだけ暗いと愛理を危険に晒してしまうし、愛理の家を一度見てみたかった。

「わかりました」

愛理は渋々承諾し帰る準備を済ました。

二人で下へ降り、俺は母に愛理を送ってくると告げて家を後にした。

すいません遅くなりました。

誤字や脱字があるかもしれませんがお願いします」

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