彼らの日々(帰り道にて)
俺は愛理と帰り道を歩いていた。
少々回りの目線が痛々しいがそこは気にしない方向で。
あぁ
何を話せば良いんだろう!?
こうゆうとこは初めてだと分かんないんだよ
もてない自分を呪いたい!!
など、と自分にツッコミをいれてると。
「こうゆうの慣れてないんでなんかきまづいね」
意外にも彼女の方から話しかけてきた
「うっ うん。そうだね」
「はい」
再びの沈黙
あぁ
俺のバカ〜。
なんでだよ。せっかく愛理から振ってくれたのになんでまともな返しができないんだぁ!。
自分で自分を戒めていると
俺はふと思い付いた。
あっ
期末テストがあんじゃん!この話題を振って出来るだけ話そう!
「あっ あのさ」
「はい?」
「もうちょっとで期末あるじゃん。愛理は準備とかしてるの?」
「えっ? あっ はい 少しづつですがしています」
「そうかぁ 凄いなぁ!俺も見習って勉強しなきゃな」 俺は愛理の言葉を聞いて見た目は平常を保ってるようにみせたが内心わ
「うわぁ まじやべぇ 愛理はもう準備してんのに。
と、俺はそんな事を考えていると
「ねぇ、大丈夫? 顔赤いよ?」「えっ!?だ 大丈夫だよ。こんな可愛い愛理と帰ってるから緊張しているだけだよ」ボンッという音が聞こえそうな位に顔を赤くした愛理が隣にいた。
「冗談はやめてよ〜」
彼女の声はどこか震えていた。嬉しいのか、はたまた冗談に聞こえて悲しいのかは別。
だが これだけは言っとこう先ほど俺が言った言葉は俺の本心だ。
「冗談なんてめっそうもない 今のは僕の本心だよ」確かに彼女からしてみれば自分に対して魅力は感じないんだろうが俺ら端から見たら中学生にしては魅力が有りすぎるほどに美しい女性だ。
「そういえば」
「ん?」
彼女は話を反らそうとして違う話題を振ってきた。
「尚人はテスト勉強しているの?」「ぼっ、僕わ」
してるの?と聞かれるとしてる訳もなく・・・。「ぼっ、僕わ」
してるの?と聞かれるとしてる訳もなく・・・。「ちょっとずつね」
俺は少し誤魔化して言った。
「嘘をつかないで!」
なんと彼女には嘘がばれていた。
「仕方ないなぁ
じゃあ私がテスト勉強を教えてあげます」
「えっ!? 本当?」
「はい!!」
「でも悪いよ 愛理だって自分のテスト勉強があるだろ」
俺は自分のせいで彼女の成績が落ちるのが心配だった。
まぁ
彼女は勉強もしっかり受けているし 小テストや確認テスト等でも満点やそれに近い点数を取っているから問題はないが
それでも俺は心配でならなかった。「いいのか?」
「何がですか?」
「だって愛理には勉強教えたら愛理が分からなくならないか?」
「大丈夫です!教えるのだってうちの復習になりますし」
「そっ、そうか じゃあ頼むわ」
俺は愛理が大丈夫と言うなら頼むことにした。
「わかりました!!そしたら急だけど今日からやりましょう」
「えっ?」
「期末テストまで時間がありませんから 今日からやらないと間に合いません」
実際、愛理の言う通りだ本当に時間がない。
「わっ、わかった。じゃあ家を教えるから来てもらえるか?」
「わかりました、では後で行きますね」
俺は彼女と勉強会を取り付けた。
そこで
ちょうど別れ道だったので別れることにした。
俺は自宅に帰って準備をするため早足になって帰り道を進んだ。
次で尚人の母親を出したいと思います(笑)