彼らの日々 (デート4)
めっちゃすくないです
俺達は映画を見たあと簡単な買い物を済ませて帰路についていた。
「今日は楽しかったなぁ!」愛理は満面の笑みでいってくれた。
ここまで素直に言ってくれると嬉しいが照れくさい。
「そ、そうか!
よかったな」
俺はついぶっきらぼうに言ってしまった。
「なんで顔を赤くしてるの?」
愛理はもっと顔を近づけてきた。
俺は自分でもわかるくらいに顔が紅潮していた。 「もしかして熱でもあるのですか?」
愛理は少し涙目で聞いてきた。
「大丈夫だよ。
俺は簡単に風邪はひかないよ!」
俺は愛理に心配を掛けまいと名一杯笑った。
「そうですか?」
愛理は半ば納得がいってないという顔をしたが、また普通に歩きだした。
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帰路についてから20分位歩いた所で愛理の顔色が変わった。
息も上がり辛そうにしている。
「愛理大丈夫か?」
「えっ?」
「少し休むか?」
「うん」
「もう少ししたら公園に着くからそこまで頑張っ!!」
言葉を言う前に愛理は俺の方へ肩を預けるように倒れてきた。
「愛理!大丈夫か?」
「う、うん」
俺は愛理の額に手を当てた。
熱はないようだ。
多分はしゃぎすぎて疲れたのだろう。
愛理は俺の方に倒れたまま寝てしまった。
「おんぶするかぁ」
俺は愛理を背中に担ぎ帰路を歩いた。