彼らの日々(デート3)
更新が遅くてすいません
東館へ向かいエレベーターに乗り3階へ向かった 「よっ、よっ、よっと」
俺はエレベーターを一段飛ばしをして上がった。 「ふぅ、着いた さてと」
俺は辺りを見回したが愛理は見当たらない。「あっちかな?」
俺はゲーセンとは逆方向の映画館へ向かった。
5分後。
人の少ない道を通って映画館に着いた。
周りを見渡したがここにも居ない。
「戻るか」
俺は体の向きを変え来た道を戻った。
10分後
「はぁ、はぁ
くそ人多すぎ!」
来たときよりも人が多く人混みを掻き分けて向かったため時間がかかってしまった。
「えっと愛理は〜」
周りを見ても居ないので次はゲーセンに入った。
このデパートは町の中心部に位置してるのでカップルや家族ずれ等を対象にしているためゲーセン内もなかなか広く作られている。
「こん中から探すのか。骨が折れそうだな」
俺はため息を吐きながらも中へ入って先ずはプリクラの所へ向かった。
「はい、チーズ!」や「色々な物と組み合わせてね!」等と言う言葉が聞こえる。しかも周りはギャルやギャル男ばかり。
「ここには居なさそうだな、あっちに行ってみるか」俺は踵を返してアクションゲームやガンシューティングゲーム等のある場所へ向かった。
「lady fight!」 「game over」等のさっきと違う音が鳴り響いている。
「どこだぁ?」
俺がガンシューティングの方を向いた。
「…………」
俺は愕然とした。
なぜって? そんなの決まってるじゃないか、居たんだよ愛理がそこに。
まぁ
居たのまでは良いんだよ居たのまでは。
俺が愕然とした理由はその後だよ。
愛理は周りをお構いなしに「おりゃ!」「てや!」等の声を大声で放っていた。
とその時に周りから歓声が上がった。
何だ?と思って近づいてみると愛理は今やっていたゲームでノーダメージでスコアで1位の記録を塗り替えた。
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10分後
「何だあいつは?天性のスナイパーか?」
「やっ、やり方を教えてもらおうぜ!」
「そうだな!教えてもらおう」
「あっ、俺も」
「俺も」
「俺も」
急に周りの奴等は騒ぎだし愛理に走っていった。
「えっ!?ちょっと何ですか? ちょっ、止めてください」
愛理の周りには軽く50人位の人たちが愛理を押している。
「これは、やばいな!」
俺は愛理を助けようと人の群れに向かった。
「愛理ー!手を伸ばせ!」 「尚人!?」
「早く!」
俺は愛理に手を伸ばした。愛理もぐっ!と手を伸ばしてきた。
「おりゃ!」
と体を少し前に倒して手を伸ばした。
すると手に重量感を感じた。同時に愛理の手の温もりを感じることが出来た。
「今引っ張るぞ!」
「うん!」
「お〜りゃあ!」
俺は手に力を込めて愛理を引っ張った。
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5分後。
「はい」
「ありがとう」
「ごめんなさい、私のせいで」
愛理は目を潤ませて謝ってきた。
「全く、本当だよ しっかりしてくれ」
「ご、ごめんなさい」
「まぁ
でも仕方ないよな。初めて来てテンションが上がるのは仕方ないよ」
「で、でも〜」
「だから
あまり気を落とすなってまた来ような!」
「うん!」
愛理は元気を取り戻してくれた。
この笑顔が俺は………。
「さぁ
次行こうか」
「うん!」
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時刻は12時30分。
俺達は映画をみる前に昼食をとることにした。
「昼飯何が良い?」
「う〜ん?
じゃあ あそこ!」
「あそこ?って!あれか!?」俺は少し声を上げた。
「うん!」
「マジで?」
「マジだよ!」
愛理は屈託の無い笑顔で見てきた。
愛理が言うから良いんだよ。だけどさあそこわ…
「激辛ラーメン……。」
「うん!」
「しかも3倍?」
「お前は化け物か!?」
「なんで?」
「なんでって」
どう考えても激辛ラーメンを頼むときに辛さを3倍増しで!」
なんて普通いわんだろ。 「まぁ
お前が好きなら良いけど」
そうこうしている内に昼飯が運ばれてきた。
「うわ……」
「わぁ!」
まてまてこれは無いだろ。
いやぁ
皆さんに本物を間近でみてもらえなくて残念でなりません。
「これ食べ物?」
「そうだよ!
見ればわかるじゃん!」
「そうだけどさ
これ人が食べれるの?」
「私は食べれるよ!」
「まぁ 良いや…。
じゃあ食べようか!」
「うん!」
「「いただきます!」」
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40分後。
「あぁ。腹が燃えてる〜」 「ごめんなさい。私が食べれなくて」
「うん……。大丈夫」
まさか俺が食うことになるとは。
そう俺は愛理が食べ残した激辛ラーメン(3倍増し)のラーメンを食べたのだ。
なんというかアレだった。
「うぅ〜」
「大丈夫?」
「うん
映画を見てる時間は大丈夫な気がする」
「そうですか。
じゃあ行きましょう」
「あっ、待って」
愛理は少し早足になって俺の前に出た。
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時刻は1時20分。
俺達は映画館に着き、アクション映画を見ようとして映画館の中に入った。
「わぁ〜! 広い」
「こら 愛理大きな声を出すな! もう高校生だろ」
「ごめんなさい
でも新鮮で」
「わかってるよ
じゃあ席に座ろう」
「うん!」
俺達は券に書いてある指定の席に座って映画を見ていた。