第7話 アサギ スグルという男 1
修正。
朝、日がまぶたに差しこむ前に目が覚める。
徐々に覚醒する意識を持て余しつつ考えた。
(―――まだ1日しか経っていないのか・・・)
俺は深い木々からこもれ出す光をにらみ、日々の日課をこなすため起き出した。
*** *** *** ***
この男、スグルはすごい。
道すがら教えた魔法の飲みこみの早いこと!!
全く存在しない文化のはずなのに、抵抗感がないのだろうか?
・・・・そして、衝撃の出会い。
黒髪で黒服のいでたちから、現れてすぐの後の対処の手際のよさ。
最初は、得体が知れないと思った。
そして、黒髪から、東方の国シャングリラの傭兵なのだろうか?、とあたりをつけ、同時に
この男ならば、と考えてしまった。使えるものならば手を伸ばさねばなるまい。どうせこの手は血に塗られるのだから・・・と。
しかし、私はすぐにその思考を恥入った。
彼は、・・・・スグルは異邦人なのだ。
この世界で頼る人も居らず。右も左もわからない。
スグルが、自分の身に降りかかった事を話すその顔は、困惑というよりも諦め。彼自身も知らない、未知に対する恐怖の中に、不思議な安堵をのぞかせていた。
どのような人生を歩めば、このような顔が出来るのか?
私は、そんなスグルに寂しさを感じた。
シャングリラの人間は皆若く見えると聞いたことがあった。同じ黒髪である彼も、かなり幼い印象を受けたものの、落ち着いた立ち居振舞いと身長から、自分とそう変わりがないことに気がつき、事実そうであった。
そう思ったのだが・・・・・・。
「うわーすげー。アクアと銘打つだけあって、水路の発達がすさまじいな!ちょーきれいだ。すげー!!」
「・・・・・アクアレイアは、海に流れこむスルム川を利用して貿易が発達したんだ。白桜岩と云う岩からくり貫かれた町並みは、観光名所としても有名だ。そのために全国から人が集まってくるんだ」
などと言う、私のありがたい解説も聞かず。
「リアー!あっち、あっちになんか見たことない物がある~!!」
あっちへふらふら、こっちへふらふら。
靴もはかず、はだしのくせに・・・。
なぜかいらいらとした私は、スグルの首根っこをつかむと、
「靴を見に行くぞ、靴だ!!」
引きずり。
それに対してスグルは、
「えーー」
えーーじゃない!!
まったく、本当にこいつがあの時に私を助けたのか?
あの油断のない姿と全く結びつかん!!
『すずかぜ らいた』です。
さてはて、行き当たりばったりでここまできましたが・・・。
どうしようか?
聞くな!おまえの小説だろっ!!、と思った方、ナイスつっこみデス。
でも、やりたいことがいっぱい・・・。
どうしましょうか?
今、つっこみを入れかけた方、アウトです。
感想下さい。
実際どうでも良いことからアイデアは生まれます。いわんや、皆さんのご感想からなら・・・・・・すごいことになります(断言)。
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