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神の下僕は世界を救いたい  作者: D沖信


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9/10

ゴーストバスターズ

ダンジョンに突入した三人は複雑怪奇に広がる煌びやかな屋敷に目を奪われる。


「外は年季入ってたのに中は綺麗じゃない?」


「ダンジョンですからね…変異していてもおかしくないですよ」


姉妹の会話を聞きながら翔は感覚を研ぎ澄ます練習をする。


「なんか近付いてくる…!」


中央階段からふよふよと浮遊したビスクドールが現れる。三人は武器を構えて戦闘態勢に入る。


「浮いてるわね…」


「ポルターガイストだ、クソッ!やっぱり幽霊案件じゃないか」


更に食器などが集まってきて三人に向かって突進してくる。三人はそれぞれ回避しながらどう戦うか口論になる。


「こんなもの!」


「割ったら破片が襲い掛かるぞ!」


「っく、じゃあどうしろってのよ!?」


翔と黒鴉が避ける事に集中する横で黒姫が精霊の死神デスを呼び出して大鎌を振るう。


「黒姫!アンタそんな事したら!」


当然ツッコミが入るが黒姫は突き進む。


「ソウルイーター!」


鎌から青白いオーラを発生させてポルターガイストを斬り裂く。浮いていた食器達はピタッと静止してガシャンと地に落ちる。

攻撃が通じたと翔と黒鴉は魔法攻撃なら通用すると理解する。


「やるわよ浜松、雷怨よ!」


「そっちか、了解」


翔は焰鬼とは異なるもう一つの刀を取り出して黒獅子を呼び出し黒鴉の水のシャワーと合わせて広範囲に雷撃を放ってポルターガイスト達を仕留める。


「よしっ!効いてるわ!」


これでオバケも怖くないわねと黒鴉に肩を叩かれて翔は乾いた笑いをするのだった。


「苦手なものは苦手、なんだよなぁ…」


ーーーーー


ダンジョン内をはぐれないようにじっくりと探索する三人。ありえない間取りと空間の屋敷を突き進み三人は食堂に入る。


「やーっと開けた場所に出たわね」


ゴースト系の的に精神的に摩耗している翔を気遣う黒姫は先に進む姉を止める。


「姉さん!一人で進むのは危ないですよ!?」


「情けないわねぇ、しっかりしなさい!」


そんな余裕な態度の黒鴉の前に半透明の巨大なゴーストが現れる。


「姉さん!」


「は?デカ!」


呑気な反応をした黒鴉はゴーストにパンチを放たれてズシンと精神的な衝撃を受けてよろめき膝を付く。


「ぐぅ…何なのよ今の衝撃は…」


「黒鴉…っ!雷怨!」


雷撃を放ち黒鴉と敵との距離を空けさせる。ゴーストは翔達を狙って突進してくる。

呼吸が乱れる翔に黒姫は冷静にアドバイスする。


「翔君、落ち着いて下さい。相手はモンスター、本当の幽霊じゃありません」


「わ、わかってても…っく」


恐怖に抗いつつ二刀流に武器を持ち替えて焰鬼と雷怨の炎と雷の魔法をぶち込む。激しい魔法の衝撃にゴーストは大きく揺らいでしぼみ霧散していく。


「やりましたね!」


黒姫に背中を押されて翔は少し元気を取り戻す。だが自分よりも黒鴉の心配をする。


「大丈夫か黒鴉」


「平気よ…、そんなに身体は痛くないから」


よろよろと立ち上がる姉を見て黒姫が肩を支える。


「ヒーラーとして回復出来たら良かったのですが…」


「神姫は居ないんだし仕方ないわ、気にすることじゃない」


深呼吸し黒鴉はもう大丈夫と落ち着いた様子を見せる。


「物理攻撃してこないなら私は負ける気しないわ!」


「そのメンタルは見習いたいな」


「フフン、存分に見習いなさい!」


黒鴉の軽いノリに翔は苦笑いして返すのであった。


ーーーーー


また暫くダンジョンの内部を探索する。小部屋の連続の後に大広間に辿り着く。


「ここが最深部…かしら?」


広間の中央には枯れ枝のような細身の死霊術師が立っていて翔達を見るなり魔法を放って攻撃してくる。


「問答無用ってやつ!?」


「実体があるなら怖くなんかないさ!」


「攻撃に幽霊使ってくるみたいだけど…」


魔法攻撃に混じって幽霊が突進してきて精神攻撃を放ってくる。


「クソッ!やっぱり厄介だ!」


「二人ともありったけの魔法で応戦するわよ!」


黒鴉の掛け声に合わせて翔と黒姫は精霊を呼び出して死霊術師の攻撃の手数を上回る魔法の乱打を放つ。浮遊霊達も魔法に巻き込まれ吹っ飛び死霊術師はバリアで何とか耐えようとする。


「さっきの恨み!存分にその身で受けなさい!」


怒りをぶつける黒鴉、水のカッターがバリアを突き破る。

破壊力抜群の魔法の合わさりに死霊術師は消し飛びダンジョンが光りに包まれて消えていく。


光の後に三人は屋敷の入り口に戻され目の前には水晶のような物が転がっていた。


「何かしら…?これ」


「さあ?持って帰ってアキトさんに聞く?」


「知ってるかしら…?まぁいいわ。スッキリした」


半日掛けてダンジョンを攻略した三人は酒場へ戻るとアキトが待っていた。


「アキトさん!逃げましたね!?」


「何の話だ?」


はぐらかさないで下さいと三人に迫られてアキトは別件の方が大事だったと謝る。

黒鴉は水晶をテーブルに出すとアキトは三人を褒める。


「ダンジョンコアか、ちゃんと持ち帰ったな」


「コア?」


「ダンジョンの元っていうのかな。クリアの証明にもなる。ほら受付けに持っていって報酬貰ってこい」


アキトに急かされて三人は攻略の報告と初めての報酬を受け取るのであった。

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