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神の下僕は世界を救いたい  作者: D沖信


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10/11

世界情勢

異世界での初めての報酬と銀貨の重みに三人は何とも言えない顔をする。


「これが初任給の重み…」


「これは実際重いやつね…ずっしりしてるわ」


翔のボケに黒鴉が真面目に答える。二人のやり取りを見て黒姫が中身を確認して二人に尋ねる。


「三人で折半しますか?」


「どうしようかしら…使い道について考える必要があるわね」


使い方と言われて翔は無駄遣いは出来ないと腕組みする。


「あら、意外と金勘定に真面目なのね」


「仕事がいつもあるとは限らないからな」


「ふーん、まぁいいわ。とにかくご飯食べましょう?」


そうして三人はアキトの元へ戻る。


「おう、お疲れさん。どうだ初任給の重みは?」


「…本当に浜松と同じ頭してるのね」


翔と同じボケをするアキトに呆れる黒鴉。アキトは頭の上にはてなを浮かべるのであった。


酒場飯で夕食を四人で取りながらこれからの事をアキトに確認する。


「別件って結局何だったんですか?」


「ん?ああ、この世界について調査をな、こういうのは一人でやるのが楽なんだよ」


アキトはヘラヘラと笑い翔は微妙な顔を向ける。黒鴉も本当かしらとアキトを細目で見つめる。


「疑うなよ、真面目に調査してきたんだぜ?」


アキトはこの世界について説明する。

この世界は中世ヨーロッパに近い文明の大陸だが魔法文化で発展していて地球とは異なる様相である事。

今居る国はマシューという国で大陸の小国寄りであるという事。

現在大陸がファロスという帝国の脅威にさらされているという事。

その他黒鴉が欲しがりそうな情報として周辺の特産品などの情報も持ってきていた。


「中々やるじゃない。私の為の情報もあるみたいだし」


「それはあくまでもオマケ…もっと大きな商売するならこんな些末な情報は後回しでいいだろう」


「些末だなんて、ありがたい限りだわ」


有意義な会話が出来たと満足気な黒鴉だが納得のいっていないのが一人、黒姫であった。


「世界内の大戦の話となると私達の介入は良くないことではありませんか…?」


「ああ、だから帝国に向かうか連合軍側に向かうか…マシューは僻地で今は中立だからな」


「調査不足…ですか」


今手に入る情報じゃこの程度だとアキトは語りこの先どうするか翔に尋ねてくる。


「え?!俺が決めるの?!」


「そうだ。翔、お前が決めろ。というか本当は全部お前がやるべき仕事なんだぞ?今回は俺のレクチャーという訳でサービスだ」


苦手なオバケを押し付けられてそりゃ無いぞと言いたげな顔をしつつも真剣に考えて翔は指を立てて「連合軍」と答える。


「ほう、一応理由を聞こうか」


アキトは腕組して上から目線で理由を尋ねてくる。


「帝国側に行っても入国簡単に出来るとは思えないし、そもそも近づけないかも…」


「しかし連合軍はたくさんの国の集合体、どこに行くかが大事になるぞ?」


「うっ…そこまでは分からない…」


黒鴉は「しっかりしなさい」と叱ってきてアキトは仕方ないなと情報を小出しにする。


「三つ提示してやる。軍事都市ドミノ、商業都市アクロ、宗教都市マリーナ」


「え、えーっと…軍事…いや、商業都市だ」


「決まりだな。目指すは商業都市のアクロだ」


アキトは否定せず目的地を決めて準備すると先に酒場を出ていってしまう。


「レクチャーって言うけど特に何か教えてくれる訳じゃないんだよな…」


「職人気質ね、見て覚えろって事かしら」


「見て覚えろって…見なきゃ!」


翔はガタッと席を立ってアキトを追い掛けるのであった。


「忙しい奴ねー、本当に彼が旦那でいいの?」


「姉さんも翔君の良い所は沢山見てきたでしょう?」


「そう…かしら?忙しくて騒がしくて…うーん、イイ奴…なのかしら?」


黒鴉は翔の評価が難し過ぎると苦笑いするのであった。


レクチャーを受けにアキトを追い掛けた翔は馬車の手配をしているアキトを観察する。


「アクロまで行く馬車はあるか?あるなら乗せてほしいんだが」


「一人かい?」


「四人、男二人に女二人だ」


サクサク話を進めるアキトに旅慣れた様子が窺えて翔は見て勉強をしていく。御者は明朝出発だと伝えてきてアキトは承諾するのであった。


「ん?翔か、何かあったか?」


アキトが背後の翔に気付いて声を掛けてきて翔は頬を掻いて職人気質なアキトのレクチャーの仕方を口にする。


「アキトさんの動きを学ぼうかなと思って…」


「ん…あー、ハハハ。そういう事か。ちゃんと教えないとな、すまない」


どうやらものぐさでレクチャーをサボっていただけだったと知って翔は呆れるように目を細める。

アキトも「しまったなぁ」と言いたげに気まずそうな顔をしつつ宿に帰ろうと話すのであった。


神藤姉妹と合流し宿を取って休みを取る事になる。


「で、アキトの厳しい職人気質じゃなくてものぐさだったと…」


黒鴉と翔はアキトの性格について話す。


「それアンタにブーメランになるからね…?」


「認めたくないな…同じ人間と言いたくない、違う気質だって言いたい」


二人の会話でアキトの悪い所を話し合いグサグサとアキトにトゲが刺さるのであった。

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