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その男、変人につき

「あひぃいいいいいいいいいいい狂っちまうううううううううううう!!!!」


到底人のものとは思えないほどの叫び声を上げるは、仮想世界の住民の一人、花音甫安土その人である。


「何が楽しくてただただ平穏な日々を過ごさないけないんじゃああああああああ!!!!」


平穏な日々の何がいけないのか、一般人ならそう思うだろうがこの男にはそんな一般常識は通用しない。

彼がこの世界に移住したのは彼が15歳になった時だ。


仮想世界において新たな生命体は生まれない。故に仮想世界の住民は生まれてから10年の歳月を現実世界で過ごし、その後仮想世界に移り住むか現実世界に住み続けるかの選択をすることができる。


しかし安土は10歳の時に選択権を行使せず、いったん保留という形で権利を保持した。それは、現実世界にまだ刺激が残っている、ないしこれからすごいことが起こるだろうと踏んでの行動であった。


しかし、機械生命体に支配されているはずの現実世界はやばいようであんましやばくなかった。西暦2031年に起きた事件からはや2年後、世界で発足した研究機関は機械生命体の行動を阻害する電波を作り出すことに成功した。そのため人の居住区に奴らが攻め込んでくることはほぼ100%ありえない。結果、人が住む場所は少なくなったもののかつての地球と変わらない生活を人々は営んでいた。


5年たっても変わらない世界に嫌気がさした安土は遂に仮想世界に移住する決意をしたのだ。しかしお察しの通り仮想世界は現実世界からありとあらゆる危険を取り除いた世界なのでなにかとてつもないことが起こるわけがなかった。その結果がこの現状を生み出していた。


「せっかく現実の体捨ててまでこの世界に来たってのに、バカみてえじゃんかよ…」

実際バカである。

「何とかしてこの世界でイイ感じのSIGEKIを探さねば…!」

呪詛のように低い声でブツブツしゃべり続ける中、彼の網膜に一つの通知が入った。

「んえ?なんだこれ…えーと「刺激を求めるそこのあなた、我々はあなたの救いを待っています」って…なんの悪戯メールだこりゃ?」

その通知は送信主もタイトルも書かれておらず、ただただこの一行を彼に伝えるだけであった。


「ふーーーーーーーーむ……このタイミングの良さ、内容の都合の良さ、どれをとっても明らかに怪しさ満点……うーーーーーーーーーーーーーむ……ま、いっちょやってみっか!」


アホである。飛んで火に入る夏の虫とはこのことであるが、にしてももうちょい冷静になって考えるものであろう。もう一度言おう、こいつはアホである。


「ポチっとな!!!」

メールに記載されていた座標URLをタッチした瞬間安土の体は一瞬にして指定の座標へのワープを完了させた。


「なんかえらく暗い場所だな…ホントにここで合ってるのか?」


複数の疑問が頭によぎる。それと同時に安土が移動した空間が眩い光で照らされた。一瞬の出来事に安土は目を細める。目が光に慣れてきたころ、ようやく目を開けて周辺の情報を知ることができた。そこは金属の壁で覆われた、倉庫というよりも車庫というような『なにか』を保管しておくような場所であった。

そんな周辺情報を読み取る安土であったが、そんな情報よりも目の前の「物」、いや、「者」のほうが重要であった。ホログラムで構成された者は突如としてその空間に現れた安土に声をかける。


???「アスマヴロス・スターライトにようこそ!選定者様!」







改めまして、この作品をたまたま見かけて読んでくださり、ありがとうございます!!!初めての作品投稿ということもあり最初に書きたい内容を書こうとした結果とってもぎゅうぎゅうな設定で雑で安土のキャラも薄くなってしまいました。多分しばらくはこんな感じで設定をつらつら述べつつのストーリー展開になると思うので何卒ご容赦を…。さて、いろいろ突っ込みどころがあると思いますが、今のところとりあえず一つだけ。「現実世界平和だったら仮想世界に住み続ける必要なくない?」というツッコミ。確かに現実世界は平和になりましたが、仮想世界は現実世界からあらゆる危険を取り除いた世界であり、しかも電子の世界ということである程度の瞬間移動や網膜投影など現実世界では実現できない大きなメリットが存在します。加えて仮想世界に住むためには現実の体をコールドスリープさせる必要があり、後から現実世界に戻りたくても解凍する手間と金がかかるので、「便利な仮想世界を捨ててまで現実に戻らなくてもいいや」という思考に至り、結局仮想世界で住み続ける人がいるわけです。

これからガバガバな部分が露見してくると思うのでじゃんじゃんツッコんでいただけると幸いです!では、これからよおしくお願いします!

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