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人型兵器が戦う世界。
人類史上最悪の人命軽視、そして女性蔑視事件『死のヴァージン』事件。
その時点で有利に戦闘を進めていた月国が提案したクリスマス休戦の条件が、「18歳から28歳までの処女の女性の無期限派遣」だった。
2カ月で戦争に飽きてしまった地球の人々は、なぜかそんな理不尽な条件を飲んで、月に事実上の『花嫁』を送ってしまった。
結果は、月の花嫁たちは、不美人という理由で、全員B3ガスで殺処分されてしまった。
もはや月のやつらは人間じゃない・・・
「いつまで夕日など見てるではない」
女性艦長代理が、マルチナと恋人気分だったナナミに、
「人型兵器関連の部品の搬入を手伝え」
宇宙巡洋艦アレックスコードの当初の目的は、スコルピオンXの追加装備を受け取りにだった。
宇宙巡洋艦アレックスコード内の格納庫。
人型兵器が3機になった。
旧式の005を改修した005改と武装強化した005カノン(キャノンではない)、外付け追加装備『ジェットグライダー』という新たな力を手に入れたナナミのスコルピオンX。
「Xだけなんで真っ白なんだ?」
ナナミは、ぼそりとつぶやいた。
人型兵器の製造メーカーから出向している脚がきれいな(黒いストッキングがセクシーだ)ミス・テンプルトンが、
「塗料が足りないのよ。ここネバダ基地にも無かったし」
「こいつらどうする?」
005カノンは二人乗りで、その操縦担当者アレックス・二―ル少尉が、腰に縄をつけた敵パイロット3名を引っ立ててきた。
アレックスの相方、火器担当の女性パイロット、シェレル・イートン曹長が、
「処刑しちゃえば!『死のヴァージン』のこと思い出すだけで・・・」