14
人型兵器で戦う世界。
人型兵器は、開発者カシモフ博士の身長の10倍の高さなので、かっこうのターゲットとなる場合があるので、遮蔽物が無い場所での戦闘は常に移動しながら敵に狙い撃ちされないように行う。
人型兵器には、跳躍補助ノズル(宇宙用のものは姿勢制御ノズルと言う)というものがあり、ジャンプをアシストする。空中で跳躍補助ノズルをうまく使用すればほぼ飛行するのと同じ効果が得られる。わがスターム社の製品は、スペック上、戦闘機と充分渡り合える能力を有す・・・
上空の宇宙巡洋艦アレックスコードから飛び出したスコルピオンX。
「地上が見えてきました」
少年パイロット・ナナミは、パラシュートを切り離し、
「ぴょんぴょん跳ねてる。戦闘か?」
作戦を指揮する女性艦長代理が、
「味方も人型兵器に乗っている。005改と005カノンだ。味方を撃つなよ」
「あの地味な軍隊ぽい色のが005か・・・(敵の)隊長機はどこだ?」
特徴の無いのが特徴の月面軍の大量量産機、ジャーマングレーの一般機のモブと地球合同軍の右肩にレールガンをつけた005カノン(キャノンとなまらない)が交戦中だった。
ナナミは背後から敵機をビーム自動小銃で撃って沈黙させて、味方機に赤外線通信で、
「敵の隊長機は?」
女性の声で、
「通常の3倍の速度で逃げてった。こっちが3機やったから」
「そんな!・・・あと2機、Bか」
「Bってなんだ?」