表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガラス玉の見た夢  作者: 透明で強固な液体
7/7



 白 黒 黄



ガラス玉には色がある



 赤 青 桃



生まれた時には決まっている色がある



 紅 紺 紫



あり方により決まる色もある



 虹 無 



それら全てを持って、持たない色もある





 ガラス玉にはそれぞれ色がある







他のガラス玉の色を意識すると自ずと自分自身の色を認識する


その色の違いをどう認識するかには様々な要素が影響を及ぼす




それは例えば社会であったり


それは例えば信仰であったり


それは例えば環境であったり



様々な要素により色の違いによる認識の評価基準が存在する




 白と黒は違う  黄もまた違う


 白が多数を占めるのだから白が優越たる存在である




 世には 赤と青しか存在しない


 ならば 桃 は異色である




 赤と青は交わり 紫 となる


 紅 紺 となる事は無い




例えばこう言う認識がガラス玉の個人


あるいは群の中で存在する




これをただ違いと認識するのであれば 区別 と


これを評価の基準として見るとき 差別 と言うものが発生する





時にこれ等はガラス玉個人の思考する根底にあったり


時にこれ等は群をなす社会の前提となる事もある




これによりガラス玉は転がる向きを変え


これによりガラス玉は度々衝突を起こす




大多数の色が少数の色を飲み込む


大多数の社会の前提として少数の権利を侵害する


少数が大多数を相手に反発を行う


極少数がその他を相手に闘争を始める




様々な結果をこの星で繰り広げている






各々の決定や思考に関し取り立てて意見があるわけではないのだが




 全てを持ち、持たない者もいる





ここまで多角的に存在しながら存在し続けるガラス玉なのだ


同じガラスなのだ



ただある事を受け入れる



その事が出来ないはずは無いと私は考える






私は全てを持つ 虹 だから色の違いがわからない





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ