個としての価値
存在を大きく纏めるとすべて同じものとなる
しかしよく見るとそれはすべて違うものである
一つとして同じものは無く
これを個と言おう
全てが一つ一つ違うと言う事はそれは
見方や考え方により優劣が生まれる事になる
自らを研磨し、磨き上げ輝きを放つ者
自らを鍛錬し、硬く強く他を圧倒する者
自らを改変し、特別性を持ち優位にある者
様々な差異、特徴を持ち存在する個
生まれ持った素質や個の意思によって付随された変化
他の者より、美しく光り輝く姿も
他の者と比べ、傷もつかない強靭さも
他の者と違い、中空で水に浮ける特性も
持つ者と、持たざる者とでは
存在としては同じものでも価値が異なる者となる
価値の違いを目の当たりにして
違いを受け入れ個を認めるか
羨望し個を改変するか
執着し個をくすませるか
優劣をもって行動するとき
力を持って他を助けるか
力を持って他から奪うか
優位を守るため努力を重ねるか
優位を守るため他を貶めるか
差異が、優劣があり価値が異なる存在であろうとも
個の存在は個の意志により在りかたを変えられる
大きく見れば同じものが構成する社会で
差異のある存在の在りかたを、個の意思が決めるのだ
優劣が存在しようとも個の意思の差異である善悪によって
社会の中での価値が決まるのではないだろうか
こう考えれば価値が生まれる
そう思考するのはくすんだガラス玉の私