命の形
命の形とは
そもそも 命 と言う物が何なのか分からないのに
形をつけてみようと言うのもおかしなことだ
しかしここで止めてしまえばいつものように終わってしまう
なので無理やりでも当てはめてみるのだ
色々なものを考えた
小さな火
蝋燭やマッチ等表現されている物を見てきたものだが
どうもしっくり来ない
風や雨で立ち消えてしまうそんな儚さは美しいが
束ねた時すべて一つになってしまう
そんなにも綺麗に纏まれるほどそれは容易くない
とても小さな社会でもそれは不可能と言える
霧のような存在
命が終わる時などよく出てくる描写がある
時には掃除機のような機械で吸われてしまう事もあるようだ
面白くはあるがやはり違う
捉えづらくあるが確実にそこにあるもの
しかし条件によっては存在せず全く別のものになる事もある
機械で吸われてしまう物は変化したものなのだろうか
ガラス玉
透明で硬度はあるが強度はそれほどなく
傷つく事も、砕ける事もある
状態により輝くことも、曇ることもあり
群れても個は保ち
止まることも、転がることも出来る
よさそうだ
ただ一つだけ条件をつけるとする
このガラス玉は力を加えられずとも動き
坂を下るだけでなく上ることも出来る物とする
そして存在するのは
平坦な所もあれば、急激な勾配もあり
柔らかな草原もあれば、硬い岩盤もある
ただ緩やかにある事も、他の個とぶつかり合う事もある
そんな環境の世界の中でたくさん転がっている
色々な個があるが総じて言えるのは
恐らく生まれて来た時は透明で透き通っているが
転がるうちに揉まれて、擦れて、傷ついて
真っすぐ転がれなくなったり
曇ってしまうのだろう