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詰み

4本目の投稿になります。

更新は不定期ですがなるべく頑張ります!


・残念ながら君の人生は終わった。

・次の世界で頑張りない。


誰かの声が聞こえる。

その声に聞き覚えはない。

誰の声なのかわからないけど温かみがあるようで無い、棒読みな声が体に響きわたった。


・とは言え、あまりにも短い人生を終えてしまった君にささやかではあるが希望を与える。


・さて、君は何を望む?


「希望…?」


・己が人生を歩むために必要な力。

・たとえば…そう。


尽きる事のない体力

どんな攻撃にも耐える耐久力

全てを吹き飛ばす腕力

全てを置き去りにする脚力

全ての答えを導き出せる知力

どんな逆境にも屈しない精神力

溢れる程の膨大な魔力

反則級の技能や技術

世界の全てを網羅した知識


その他、etc


・さぁー、お前は何を望む。

・答えよ。



「それなら…」


この問いの答えに即答する。


「お金かな?」


生きるためにはお金は必須。


才能や能力なんてお金さえあればそこまで必要ない。

才能は極論を言えばお金を稼ぐ手段であり生活に必要なものではない。

能力だって努力すればある程度は鍛えられそれ以上求めたところでだから何?って言われればそれまで。

結局どちらもお金を得るための道具でしかない。

生きる為に働く。

即ち、生きる為に稼ぐである。


ならば初めからお金に苦労しないに越した事はない。

だからこの男は欲張らない。


・浅ましい望みだがそれもまた真理の1つ。


「ご理解いただきありがとうございます」


・ならばいくら欲しい。

・どれほどの大金があればお前の魂は満たされる。


確か去年の年収は290万円だったな。

なら1000万円…。

いやいや、せっかくなんだから見たこともない大金にしよう。

不自由なく遊んで暮らしても余るくらいの大金に。

国家予算並の100兆?

流石に桁が大きすぎて扱いに困る。


「1…10…100…足りるか?一生働かずに贅沢するのっていくらあればできるんだ?」


悩む。

真剣に悩む。


「よし!1000億!それだけあれば十分なはず。島でも買ってのんびり暮らそう」


・1000…オクか。

・…よかろう。

・そこまで金に執着し愛するお前の望み叶えよう。

・欲浅き者に相応しい人生を歩むがよい。


少し悪意のある声が最後に聞こえた気がする。


・無欲な魂に救済を。

・救済を。



眩く魂が光を放った。

魂、いや男、いや少年…と言うよりは子供として魂は新たな世界に転生したよで。

しかし、それが物語の始まりであり終わりとも言えたのだ。


目が覚めた場所は大雨が降る野外。

空は暗く灰色の雲が覆い大粒の雨が激しく降る中、男の腕に抱えられ揺れていた。

自分を抱き走っている男の息は荒く白かった。


それと同時に強烈な痛みが左腕と右脚から脳に叩き込まれる。

今まで味わったことのない程の激痛。

パニックになりながらも必死に状況を把握しようと自分の姿を確認した。

なるほど。

通りで痛いわけだ。

左腕と右脚から大量の血が流れ欠損しているのだから。

痛みに慣れたのかアドレナリンが出ているせいなのか痛みが引いていく気がする。

パニックになっていた頭の中がなぜか冷静になっていった。

今の自分は誰なんだ?

見たところ自分はかなり小さな子供じゃないか。


首を回し横を見る。

周りには人間の死体が散乱している上に目の前にはおぞましい姿をした生物と言っていいのかわからない生き物。

さらに、すぐ後ろはどこまでも続く巨大な割れ目。


状況は最悪だった。


逃げたくても逃げ道が無いうえ、走って逃げる足と振る腕が1本ずつしか無いので自力では動けない。


血みどろの男は膝をつき前のめりに倒れこちらに話しかけてきた。


「お逃げください…ルカ様…」


どうやら私の名前はルカらしいが今はそんな事どうでもいい。

逃げろと言われてもこんな身体でどうしろというのだ。

そうこう考えているうちにルカを抱えて逃げていた男の下半身は目の前の化け物に喰われ無くなっていた。


1人残されたルカ。

周りを見渡しても生存者は見当たらない。

当然、救助は来そうにないうえ手に握っていたのはクシャクシャな紙切れ1枚だけと言う現状。


完全に詰みスタートじゃないか。


もしかしたら異世界転生しての最速BAD ENDでは。


「これは無理。どうしろと…」


何もかもを諦めた時だった。


《代価をお支払い下さい》


目の前に浮かぶアイコン。


こんな状況で頭がおかしくなったのかルカは笑ってしまった。


「なにこのゲームみたいな始まりかた」


代価と言われてもあるのは片腕、片脚欠損の肉体と…右手に握られたこの紙は。


1000?


なんだこれ。


《代価を支払いますか?》


「支払ったらどーなるんだ?まぁーこれ以上最悪になる事はないか…。支払う。なんでも持っていってくれ」


《支払いは現金で宜しいですか?》


やっぱり頼りになるのは現金。


《初回特別ご奉仕価格 神の鉄槌 1000オクタール》

《了承》  《却下》


迷う事なくルカは《了承》に目線んずらす。

すると雨が突然晴れ、空の雲が一点に集中していく。

目の前の化け物は男の下半身を飲み込むと上半身まで飲み込みそしてルカの目の前に迫る。

化け物が大きな口を開けた時だった。


《神の鉄槌 発動》


一点に集中した黒雲から巨大な光が化け物目指して落ちる。


目があけられない程の光と地面が割れたような鈍い音がルカの鼓膜を震わせた。


目の前の化け物は焦げた匂いと煙を上げながらゆっくりと横に倒れた。


「…え?…なに今の?雷?」


ルカの頭が現状に追いついていない。

まじか。

神の鉄槌…。


コレ考えた奴だれだよ。


とルカは思う。


でも助かったのには変わりないから結果オーライ。

化け物は何とかなってもこの体じゃそのうち出血多量で死ぬ。


次は血を止める、あわよくば腕と脚をなんとかしないと。


《代価をお支払い下さい》


またでた。

この金食い虫。

けれど今はこの助けにすがるしかない。

それにお金はまだまだある。

ここはケチっても仕方ないと腕と脚を直して貰えるか頼んでみた。


《欠損部の完全回復 2箇所 1000万オクタール》

《了承》 《却下》


当然、《了承》一択。


《残金不足》


「………??」


もう一度《了承》を残っている指で触れる。

《残金不足》


ん??

いやいや、またまた。


もう一度《了承》を押す。

《残金不足》


必死にルカは《了承》を連打する。


《残金不足》


結果は変わらなかった。

まさか1000億円貰ったのにコイツを倒すだけで全額使ったとでも言うのか。

血を流し過ぎたのか頭がクラクラしてきた。

ヤバイ、本当に死ぬ。


《代価をお支払い下さい》


「払えるお金はもー…。代価?現金ではなく代価と言ってるよな…。そう言えば握ってた紙がいつのまにか消えてるしさっき支払いは現金でいいか確認してたよな…」


現金だけしか受け付けないならわざわざ現金で支払うか確認する必要あるだろうか。

それにわざわざ代価なんて言うはずがない。

なら支払いは現金じゃなくてもいいんじゃないか?

でも支払う代価なんてそもそも持ってない。


色々考えていると目がかすみ始め意識を保てなくなってきた。

これに賭けるしかないか。


ルカは片腕と片脚を使い地面を這いずりながら前進する。

腕を大きく伸ばした所で意識が途切れた。


《了承》する…。



他を後回しにならないようなるべく早く投稿したいのですが新社会人なので日常でも色々覚えたり仕事があるので長い目で見て下さい!


嘘つきな猫です。


ブックマ、評価、感想なんかの多いのから投稿してくので宜しくお願いします!

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